2008年12月20日

『流星の絆』 最終回

今日は車中で『ORION』を聴きまくって余韻に浸ってた私です♪
ん?3日前にも同じようなことを書いたような…(笑)

1話で見た柏原の不審な行動に、傘の指紋を拭き取ったことも、
息子のためにお金が必要だったことも…
お願い!殺しだけは別人にして~と最終回まで願って来ました。
三浦さんが柏原を演じることで、回を重ねる毎に願望は強くなるばかり。

3話で、事件当日の話を功一に聞かせた柏原。
「犯人は、貸した200万円を取り返して逃げた」と暗示にかけるように。
とすると、その時点では時効まで何とか逃げたいと言う思いはあった?
あの報告書(遺書)はいつ書かれたものなのか、
どこでそういう気持ちに変わって行ったのか…

5話で、泰輔とキャバクラで楽しんだ帰り道に別れ際に言った柏原の言葉。
「楽しいことってさぁ、話したくなるよな、誰かに。普通」息子を亡くした柏原と、
そう言われ「兄貴も誘ってみるよ」と笑顔で返した泰輔が近い存在でした。
父親の温もりを感じる泰輔と、息子と飲めたような喜びを味わう柏原。。。
とても印象に残るシーンでした。

その後も兄弟と絡む柏原を見てると、息子のような思いで接してますね。
功一と泰輔のツーショットは、ただ純粋に息子のように…
ケイタイの待ち受けにし、一緒に居たかったんでしょう。

8話で、柏原は功一に確認するように尋ねます。
「犯人分かったらどうする」
「殺しますね。。。。柏原さんは?刑事じゃなかったら、どうします?」
「殺すねぇ。。。。まぁ一応その位の覚悟でやってるよ」

この辺りから覚悟は決まってたんでしょうかね。
時効をどんな気持ちで待っていたんでしょう。
もう逃れようと言う気持ちはなかったように感じましたけど。。。

そしてラスト前、柏原は功一たちに協力を求められます。
指紋が拭き取られた傘を「脅しに使うことぐらいは出来るだろう」とアドバイス。
教えなくてもいいことでしたのにね~。
犯人探しを功一達にやり遂げさせてあげる気持ちもあったんでしょうか?
手紙はもう書いてたかもしれません。

「長かったもんな。14年かぁ。良く頑張ったな」
「あのさ。食いに来てよ、ハヤシライス。また作るからさ。…」
「そうだな」
この二人のやり取りは、今思い出しても涙が出て来ます(/_;)

最終回の前に、第1話を見返してみました。
アリアケの裏口から飛び出して来た政行は、ビニール傘を持っていました。
現場にいち早く到着した柏原は、傘でゴルフの素振りをしています。
ビニール傘の指紋が拭き取られていたことと、
傘の素振りがどうも気になってました。
最終回で、政行が保存していた犯人のビニール傘の、
取っ手のキズを見た功一と同時に、今までの謎が解けました。
傘は2本あった。。。
レシピノートも2冊あったんでしたね。
どうして政行の傘の指紋を拭き取ったのか…そこが読めずヤラレましたわぁ。
この謎解きは面白かったです。
柏原のチョコ好きは単なるミスリードでした?



「私は傘を忘れた訳じゃないんだ!間違えたんです」
政行の言葉に…保存してあったと言うその傘を見せられた柏原の驚愕する顔。
タバコはやめたはずなのに…つい吸ってしまう姿はかなり動揺してました。

「柏原さん、ちょっと話があるんですけど」
功一が気づかなかったらどうしてたんでしょう、柏原は。。。

「あんたが犯人なんだろ?柏原さん。
 俺達の両親を殺したんだろ?答えろよー!」


”人は、真実に復讐されるんです”
『イノセント・ラヴ』で池田記者が言った言葉をふと思い出しちゃいました。


「ごめんな、功一。俺みたいな人間になるなよ」
そう言うと…拳銃を喉に向け自殺をしようとした柏原ともみ合う功一。

「教えてくれよ。息子が死んだ後、俺らに近づいて、
 あんた何がしたかったんだよ」
「居たかったんだ。ただ君たちと一緒に居たかったんだ。それだけだ」
「あんたさぁ。泣いたのかよ。息子が死んだ時あんた泣いたのかよ…」
「泣いたよ」
「だったら俺らの気持ちわかんだろうよー!
 なぁ、何であんたなんだよ。頑張って生きてきて、折角信用できる
 大人が見つかったと思ったのにさぁ。。。何であんたなんだ」
「功一君。泰輔君。静奈君。本当にすまないことをした」

涙を流し迫真の演技のニノと、涙を浮かべる三浦さんにヤラレた。・゚・(*ノД`*)・゚・。
土下座して謝る柏原に何も言えない3人。。。
そこへ流れ星が…

「あんたには、生きてもらう。
 生きて、罪償って、俺達がこの先どうやって生きて行くかを見続けてもらう。
 生きて、遺族が泣いたり笑ったりするのを見てもらう。…
 どんなに辛くても、死ぬより辛くても、ただ生きてもらう。いいな」

功一の言葉には、柏原にこれからも見守って欲しいと言う意味も感じられて、
また泣けちゃいましたよ~。・゚・(*ノД`*)・゚・。


こんなシリアスなシーンの後に、高山を登場させても何の違和感もなく(笑)
さっき流した涙はどこ言った?
「妄想係長 年末スペシャル」も楽しませて貰いましたよ(笑)
そして「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」では、
心配してた静奈と行成の幸せな顔を見ることが出来ました。良かったわぁ♡

行成の愛は本物でした。
「…あなたが必要です。今も、そして将来も」。・゚・(*ノД`*)・゚・。
指輪をプレゼントされる静奈。
行成を騙すために用意したあの指輪を上手く持って来ましたね~。

「幸福の黄色いポストイット」演出:サギ
濡れ煎餅には執行猶予が。そして主犯格のアクセルには2年の実刑判決が。
大事な人を待つサギ。
って一体サギは何者でしたの?ジョージの妻でも何でもなかった?
「マユなし!」って、カオナシみたいに呼び、こき使う泰輔が可笑しい(笑)

新たな気持ちで「アリアケ」を再開。店内は満席です。
行成「じゃぁご主人、ハヤシライス」
功一「終わっちゃいましたね」
                  the end

幸博がギャンブルに溺れてさえいなければ…
考えてみると、あの父ちゃんが寺島進さんだったからこそ、
柏原の行動も許せるのかもしれないと思いました。
普通に善人の父ちゃんを理不尽に殺されてたら…
そう考えると、これは考えられた配役だったと思えて来ました。
当初から、日本一のハヤシライスを作る人間には見えなかったですもん。
ハヤシに拘る料理人がタバコを吸うことも、ギャンブルに狂うことも。。。

そんなこんなに泣いた、笑った。。。
東野さんの原作にも、クドカンの脚本にも脱帽です。素晴らしかった!
みんなの明るい未来が見える終わり方にも大満足でした。
あ~、終わって寂しい。。。


人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い