2011年05月15日

『高校生レストラン』 第2話

掃除の次は挨拶。
基本中の基本。しかも見習い修業中には当たり前の仕事なんですが…
高校生、しかも部活としての認識しかない生徒には不満も出る訳で。
楽しいはずの料理も、プロを目指す者とは見方が違って来ます。

これがバイトとなれば、高校生であっても違う姿勢が見られるんだろうか?
なんてことが過ったものの…
「バイトの方が勉強になる」って言ってた子も居たようで^^;

「いらっしゃいませ」や「お待たせしました」の朝練は嫌ですか?

今回はそこから脱落者が。
前回の悔しい思いが一つになったなら、あり得ない気もするんですが。
ここは奮起する高校生たちを見せてくれたので良しとしよう(笑)

高橋克実さんの登場にはビックリ。
小学校の校長先生が?って(笑)ヾ(゚∇゚*)ハガネカ
新吾が勤めていた銀座『花鳥』のオーナー・風間。
店を辞める理由が「父危篤」だったとはね~。


レストランメニュー『高校生御膳』を提案する、
観光課・戸倉(金田明夫) に反論する新吾(松岡昌也)。

「こういう御膳作れるようになるには、最低でも3ヶ月はかかりますよ。
 今回は、とろろうどんと、だし巻きで統一させて貰います」
「先生も、料理のプロやったらオープンの体裁整えるんが、
 プロの仕事とちゃうんですか!」

町おこしのためのプロジェクトと、料理人新吾の思いとは大きなズレが。。。
今の部員数で200食の御膳を作るには、人数や時間的にも無理。
それなら仕出し屋に頼めばいいと、とにかくオープンに間に合わせたい戸倉。

ところが、町の食堂にも影響が…
「何が高校生レストランや。町おこしのつもりでも、飲食店にとっては大打撃や。
 税金でわしあら殺そう言うてもそうは行かんで」

前途多難な町おこし計画。
こんな意見も、あからさまではなくても実際にあったかもしれませんねぇ。
小さな町なら尚更のこと。


校長たちに、人数の増員と1ヶ月の延期の要望をする新吾に、
教務主任・吉崎(板谷由夏)は言います。

「1ヶ月で生徒たちの教育がお出来になるんでしょうか?」
「教育ですか?」
「はい、教育です。…技術面の指導は問題ないと思います。
 ですが、生徒たちのやる気と人数は、怒鳴ってどうこう言うことではありません。
 1ヶ月でお出来になる自信がおありですか?」

レストランについて、協力も邪魔もしないことにしていると言う吉崎。
すでに格差が生まれ、出来る子は厨房、それ以外はホールで接客する状況に、
「落ちこぼれの生徒を生み出さないことが、真の教育だと信じています」

う~ん、もっともらしく教育論を語る吉崎の言い分も分からないでもありません。
間違ってはないんですけど…
吉崎の教師としての杓子定規的な考え方も、
新吾や生徒たちから何かを感じ取って行くことになりそうな予感もしたりして。
そして新吾自身も成長して行くっと^^


新吾って人物が初回とは違って見えました。
料理人堅気で、譲らない性格だと思ってましたけど、
いえいえどうして…

「お客あっての店」
これは職人である前に商売人であることも忘れてはならないことですもん。
酔ったお客であっても、土下座して謝ることができる新吾を見直しました。

それに普通に悩んでましたしね。
教壇に立って震えてる夢と、レストランに客が一人も来ない夢を見るって。
「俺、高校の教師やって行けるのかなぁ。。。」

幼馴染の宏(伊藤英明 )と、悪夢と叶えたい夢を語り合い、
励まし合う二人の姿も良かったです。
新吾の家に来て「一杯だけつき合えや」と言う新吾の父(原田芳雄)に、
「静かになるから一杯つき合え」と新吾にこっそり言われ、
素直におちょこ一杯だけゴクッと飲み干し台所へ戻る宏と、
それに何も言えない父親の顔に笑った~(≧∇≦)ノ彡 バンバン!


「やらされるんじゃなく、俺らでやってみる。腕を磨く絶好のチャンスや」

中村(野村周平)部長や、坂本(神木隆之介)副部長、他残った生徒たちも
それぞれが夢を膨らませ挑む覚悟は決まりました。。。高校生御膳。

「僕らにチャンス下さい!」と新吾にお願いする生徒たち。

「ここで勉強したこと生かしたいんです。店継ぐ者、店持ちたい者、
 それに就職する者。みんなここで経験したこと生かしたがっとるんです!
 俺らにとってこのレストランは、チャンスをくれる場やと思っとります!」

坂本の言葉に、宏と仁美(柴本幸)からも新吾へお願いすると、
生徒たちの作った御膳を試食し…
「もう一度作ってみろ。ただし、次は醤油と砂糖の量ちょっと増やせ」
「はい!」

やる気は満々、でも200食。。。
そこへ風間(高橋克実)の登場に期待したんですが、ちょっと違ってました。

高校生御膳の試作を試食する風間は褒めていましたが…
正直な気持ちを訊く新吾に、
「無理だろうなぁ。あの御膳じゃ。
 新吾よぉ、お前もよ~く分かってるはずだ。半端な味じゃ店はすぐに潰れる。
 実を言うとなぁ、俺はお前を連れ戻しに来たんだ。…
 早ぇとこ見切りつけるこった。それがお前のためだ。
 酷なようだが、ここは上手く行かねぇよ。戻って来い」

ってそっちか。手伝ってくれんのか(笑)

「子供相手にこんな場所に埋もれてるような男じゃない。戻って来い」
「俺らにとってチャンスをくれる場やと思ってる。諦めたくない」
風間と生徒たちの言葉に新吾は考えました。

高校生にも出来る御膳を試作しながら、宏に言います。
「俺、あいつらに謝んなきゃ。
 あいつらがあんなにやる気あるって、俺思わなかった」

その言葉を聞いて喜んで手伝う宏と新吾の笑顔が良かった~。
やけ食いする父・定俊のつまんなさそうな顔も(笑)

朝のお勤めを終えた定俊に、
高校生御膳を食べてもらう新吾と妹・遥(吹石一恵 )、そして宏。

「どう?」
「美味い。お前らアホやなぁ」
「はい?」
「利口な奴は高校生レストランなんてやらんわ。
 せやけど、アホがあらんと世の中変わらんしな。おもろないわ。
 これ取っといて。後で御馳走になるわ」
最高の褒め言葉を残し部屋を出て行く定俊に笑顔の3人でした。


新吾の考えたメニューにやる気を見せる生徒たち。
「メインは天ぷらですか」
「うん。。。坂本」
「はい」
「揚げてみろ」
「やらせて貰えるんですか?」
「ありがとうございます」  ヤッター(全員)


夕暮れの川岸で「いらっしゃいませー」「ありがとうございましたー」と、
練習する生徒たちにウルウルしちゃいました。
その姿を見ていたのは、部活を辞めた女子生徒。
戻りたい。。。
戻っておいで~。

1人どころか、13人全員の復部。
素直な生徒たちの言葉にもジーン。
こういう爽やかさが見てて気持ちが良いドラマ。

意地を張ると、ろこなことはないのでね^^;

つい伊勢弁が出てしまった新吾って…
油断した?(笑)

生徒だけじゃなく、新吾の笑顔が増えて行くのも楽しみです♪


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2011年05月07日

『高校生レストラン』 第1話

春ドラマのラストを飾った『高校生レストラン』。
いよいよ始まると、オープニングもカッコ良くてワクワクしましたよん♪
久しぶりの第1話を新鮮な気持ちで見られたのも良かった?
何より、実話ってツボが心躍らせる(笑)

ドラマのモデルとなった三重県立相可高等学校は、
地元ニュースやドキュメンタリーを見て知っていたので、
これだけで楽しみにしてましたよ~。めちゃ親近感♪

実在する高校生レストラン「まごの店」。
これが食物調理科40人のクラブ活動って言うんですから、
何だかもったいないですわぁ。。。

モデルになった村林新吾先生はもうお馴染みです。
先日放送された、NHK『別冊あさイチ』では応援席で見守っていらっしゃいました。


村林先生は。。。
辻調理師専門学校で10年教職を勤められた後、相可高校へ転身17年。
地元多気町を全国的に有名にした立役者。
ドラマでは伊藤英明君演じる、相河町役場職員の岸野宏役も実在するそうで、
共に町おこしに尽力された実話に期待が高まる。

松岡くんの『ヤスコとケンジ』は思い出してたんですけど、
伊藤くんの『ぼくの魔法使い』もこの枠だったんですね~。
大好きなドラマでしたわぁ。。。もう8年前ですって~(ノ゚ο゚)ノ ルミターン
三重弁が自然なので調べてみると、岐阜出身でしたわ。
松坂ロケの帰りに実家に寄ってったりしたんですかねぇ。

三重弁と言えば…
高校の頃、三重県長島町のナガシマスパーランドへ遊びに行くと、
関西弁が飛び交ってたのを聞いては、
大阪からこんなとこまで大勢来るんだなぁって思ってました。
美容学校に三重県から来てた子が居て、その時に初めて方言を知ることに^^;


ドラマでの村木新吾は、銀座の一流料亭の板前だったんですね。
母校で教師として調理指導をし、高校生レストランを無事オープンさせるってお話。

料理の腕は一流。教師としては未熟者。。。
「ただ何となく…」だった新吾が、
生徒たちとどう成長して行くかってところも見せどころでしょう。


村林先生の言葉(伊勢新聞)から抜粋。。。

  料理と教育って、ほんま似ていますね。特に、日本料理と似ている気がします。
  日本料理で一番大事なんは仕込み。
  味の基礎となる仕込みをおろそかにしては、おいしい料理はできません。
  これは、そのまんま教育に当てはまるんやないでしょうか。
  教育においても、仕込み、つまり基礎が何より大切です。

  教師には、毎年同じの代わり映えしない一日であっても、
  生徒にとっては、掛け替えのない一日。
  教師は、そのことを常に意識していなくてはいけません。
  惰性に流されてはいけないのです。
  手を抜いて生徒のためになることは、ひとっつもないと断言できます。

  生徒は正直。やればやるほど、生徒は先生の方を向いてくれます。
  自分の思いが伝わり、生徒の心が開くのを感じたとき、
  何物にも替え難い喜び、心震える感動があります。
  そんな体験ができるんも先生ならでは。
  先生って、ほんま面白い仕事でっせ!


教師としての理念・信念が胸にグッと入って来ました。。。えぇ先生や~。
こんな先生と出会えた生徒たちが羨ましい。

そう言えば、先生の息子さんがこの学校に入学されたのは1年前。
新1年生の不慣れな手つきが初々しく、
キュウリの輪切りを一生懸命練習してたのを憶えてますわぁ('▽'*)。。oO
3ヶ月後の村林君は、キュウリ切りもアジの3枚下ろしも上達してました。
3年生になった彼を見るのも楽しみ。


しかし、ドラマ版でも三重県立相河(あいかわ)高校…ってほぼまんま。
新任教師の村木新吾って名前も…一字違い。
松岡くんとは、年齢も外見も違いますが、料理に対する熱い思いは同じでした。
今の新吾に足りないものは…

料理人・村木新吾が、教師として生徒と関わって行く中で何を見つけるのか…


地元名産の伊勢芋を使った「とろろうどん」が美味しそうでした♪
それが生臭いダシになってしまってても(笑)
ほんの一握りでも、勝手にサバを入れるのはやめましょう。
「ダシは日本料理の基本」です。

伊勢芋は「まごの店」でも使われてる食材で、
季節限定「とろろ定食」もそそります♪

ドラマでもそうでしたが、この天ぷらを揚げてるところも、
店内に設置された2台のモニターから見ることができます。
生徒たちの調理風景は本職と言ってもいいぐらい。
3年間で得たものって凄い!先生も偉い!
ドラマ相河高校の生徒たちも楽しみ♪

「まごの店」営業は、学校が休みの土日。。。ってそりゃそうね。
行きたいけど行列にムリだと思ってたら、それ以前に土日じゃムリだった(笑)

休みまで仕事してる感じがしちゃって何だか可哀想な気もしたりして~。
毎週部活だと思えば普通なのか。
テスト期間中はお休みってとこがまた現役高校生って感じでいいですね。

お店は毎度完売でしょ~。人件費ゼロでしょ~。町営施設だとすると…
売り上げは部費?
村林先生著の原作本も売れるだろうな…
なんてイヤラシ~ことも過ったり~(笑)。。。にんげんだものヾ(゚∇゚*)オイ

それよりも、ヘタなプロよりプロフェッショナルな腕前を見せる18歳の、
卒業後の就職先の方が気になる。その後の活躍はもっと気になる。
何たって、就職率100%ですから。
ここまでにしたからこそ、ドラマにもなるってもんです!
あぁ、リアル『高校生レストラン』にどうしても熱くなる(u_u*)


新吾は、この学校で自分も生徒と一緒に学ぶことになるんでしょうね。
まずは18人の生徒が残ってついて来てくれて良かったですよ。
高校生以上のレベルを目指す意欲のある子達だからこそ!

そんな息子をそっと見守る、住職の父(原田芳雄)も良かった。
原田さんの坊主頭も似合ってましたね~。マジ説法が聞きたい(笑)

教務主任・吉崎文香役の板谷由夏さん。
海荷ちゃんとは『アイシテル』で親子役共演してましたね~。
被害者の母を見事に魅せてくれましたが、
『ホタルノヒカリ』での上司役もステキなんですよ。
そして今回の「随分ハッキリ言う」役もピッタリでした。
話し方(掛け合い)がイイ♪

3年・坂本陽介役の神木隆之介くん。
三重弁が自然で上手でした。
「本物」を目指す心構えが違う。
だからこそ左利きを直させようとする新吾の言葉を受け入れたんですもんね。
新吾について行こうとする気持ちが素直で良かったですわぁ。
「実は俺も左利きだった」と打ち明けた新吾に…やっぱりか~^^

2年生・米本真衣役の川島海荷ちゃん。
ストレートに新吾に反論する姿も、らしくて好感触。
幼馴染の陽介の前では乙女心がキュン♪な笑顔が可愛くてよろし^^
『アイシテル』の子役から、少しずつ大人の階段のぼってますね~。

誰かと思ったのは、農林商工課の都甲仁美役の柴本幸ちゃん。
『鹿男あをによし』で京都女学館・剣道部顧問だったロングヘアイメージが…
ショートヘアで大変身。
明るい笑顔で生徒に接する雰囲気がすごく良かったです♪
「高校生レストラン日誌」に書かれて行くメニューが、今後増えて行くんですねぇ。


レストランのシミュレーションで、とろろうどんを食べた教師たちは、
高校生が作ったにしては美味しいと褒めますが…

「高校生にしては?
 こんなんでいいんだったら、俺は教えること何もないぞ。
 高校生のレベルでそれでいいって仰るんでしたら、
 俺はここでやること何もありませんよ」
「あなたは教師ですよ。
 味にこだわる前に、生徒たちの気持ちを、大事に考えるべきじゃないんですか?」

主任の吉崎先生に一喝されると、何も言わずにその場を去る新吾でした。
それでも、「高校生なんだから」と言う大人たちの言葉に、
喜ぶどころか落ち込む生徒たち。
この屈辱感を味わったことで、新吾について行く覚悟も決まったようです。


「俺は教師になんかなるつもりはなかった。
 けど教師なんだよ。
 あいつらから見れば、こんな俺だって先生だ。…
 でもよ、高校生に店任せるなんてよ、最初っから無理な話だったんだって!
 俺は、あいつらどう鍛えていいのか全然わかんねぇよ。
 料理の味ってのはよ、もっと、もっと丁寧に、極めて行くもんだ。…
 そんな奴ら鍛え上げたってよ、高が知れてるだろ」

自分をこの学校に呼び寄せた宏にグチる新吾。
松岡くんは標準語で良かった(笑)

そんな思いの新吾に、ダシを作り直した生徒たちの心が通じ…
「お前らよ。やれば出来るだろうが。。。良くやった」

そしてこのダシを使って…
「だし巻きやるか」
美味しそう~♪松岡くんの手つきもいいですね~。さすが料理好き。


さて、町役場で勝手に考えられたメニュー「高校生御前」。
どうする新吾!

5月13日(金)には、
中京テレビ『ニュースevery』で食物調理科が紹介されるそうです。
リアル『高校生レストラン』♪そちらもお見逃しなく。
                                  公式HP 
  第2話へ


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