2007年08月05日

『ゾウのはな子』

原作は有名なお話で、教科書の題材、夏休みの課題図書などとして
ご存知の方も多いと思います。そんな訳で私も娘と一緒に見たいと思い、
楽しみにしていました。予想以上に、母娘でずっと泣きっ放しでしたよ~。
動物ものは昔から弱いんです(/_;)

昭和18年の上野恩賜動物園。戦争で空襲を受け逃げ出すと大変な事になると、
猛獣処分命令を受けた動物が次々と毒殺されました。賢い象は毒入りのエサを
食べようとしません。仕方なく水もエサも与えず餓死させる事に…
ライオンやクマ等が毒入りのエサで、もがき苦しむのを早く楽にさせるため竹槍
で刺したり、ワイヤーで首を締めたり、飼育員達の辛さは見るに耐えないです。
象が餓死するまでの数日間を見続けなければならない飼育員・吉岡亮平(反町
隆史)も生殺し状態。芸を見せてご褒美をねだる象の花子(:_;)
日に日に痩せていくあの骨と皮になってしまった象はCG?リアルでしたもん。

反町君って本当に良い役者さんになりましたね。『男たちの大和』でも感じました。
もうただのイケメン俳優ではないんだと確信!(^_^;)
『GTO』を思い浮かべると、彼の役者としての変貌は凄いなぁと感じます。
映画や今回のような作品の方が彼の良さが引き出されてるようにも思えます。
年齢のせいもありますかね(^_^;)

撮影はタイで行われたそうで、象使いの少年の実話『星になった少年』も思い出
されました。象の演技が本当に上手でした。子象も可愛い!しかも演技派(笑)

花子を可愛がり「ぞうにいちゃん」と吉岡を慕っていた少年・和夫の新聞投書が
話題となり、再び動物園に象がやって来ることになりました。

二代目「はな子」から、新しい飼育員・高野敬介役の北村一輝さんが登場♪
家庭を顧みず、はな子の世話に明け暮れる高野。
そんな父親をずっと許せなかった一人息子・洋介(窪塚俊介)。
やがて高野は動物園を退職し、癌で亡くなるのですが、父の仕事を理解出来な
かった洋介が父親と同じ飼育員の道を選ぶと言う、そんな流れも感動しました。
そして、花子が吉岡のポケットから鼻でイモを取り出したように…そして、
はな子が高野のポケットからリンゴを取り出したように、洋介のポケットからも…
はな子に「じゃまた明日な」と挨拶するのも父親と同じ。教わった訳でもないのに。

そして車椅子に乗った老人が「はな子」に会いたいと、洋介が案内します。
洋介を「ぞうにいちゃん」と呼ぶその老人は、あの時の少年・和夫だったのです。

と言うベタな流れなんですが、こう言うラストは好きなんですσ(^_^;

現在も、はな子は60歳で健在と言うのがまた嬉しいですね。
動物園で「ぞうさん」が人気なのは、いつの時代の子供も同じ♪
娘が小さい頃も、よくぞうさんの絵を描いてあげてましたわぁ('-'*)トオイメ
                                     

原作の『かわいそうなぞう』 → あらすじ-wikiより-

関連作品、名古屋の東山動物園へ象を見にやって来る子供達のお話。
『ぞう列車がやってきた』 → NHK終戦ドラマ『象列車がやってた』-HPより-