2013年01月07日

『ダブルフェイス 偽装警察編』

あ~切ない(*'へ'*)

前回の潜入捜査編と言い、魅せてくれましたわぁ。。。
こういうドキドキワクワク気分は久しぶりで、
西島&香川のダブル主演にも堪能させて貰いましたし♪
悪役の小日向さんもおいしかったです(笑)


森屋純(西島秀俊)が書いた「用心棒」の文字、キタ━ヽ(゚∀゚)ノ━!!

どうしてあのシーンをアップに映して見せたのか、
間違えたことに意味があるのかって考えたシーンでしたからねぇ。
こう繋げて来た瞬間が大好き♪

高山の封筒ポンポン癖、キタ━ヽ(゚∀゚)ノ━!!

織田組の犬をもうちょっとで!
ってところまで尾行しながら逃したシーンでしたからねぇ。
高山亮介(香川照之)の癖を見て確信する森屋。
アノ時のアレがココでこうしてビンゴ~!
って瞬間が大好き♪
しかもこの癖の見せ方は、
そうなることを願ってたので本当にスッキリしましたよ。

犬と言えば…
随所に「犬」を意識させて来るんですよね~。

ずぶ濡れの捨て犬と二人をオープニングで見せながら、
途中回想でも挿入する見せ方、上手いですわぁ。
所詮…捨て犬、飼い犬の2人。

捨て犬を見つけた女の子に、
帰ったら手を洗うように注意する父親の言葉も、
汚れたものとしての扱いが印象深く残りました。
せめて雨の当たらない場所に移動してあげる優しさを~(ノ゚ο゚)ノ


織田組組長(小日向文世)が、
高山を含む構成員予備軍の少年たちを前にハッキリと教えます。

「今この国を牛耳ってる連中政治家、官僚、上場企業のトップも
 ほとんどが血統書付きのサラブレッドだ。
 普通に頑張っても、そいつらを押し退けて
 上に這い上がることは出来ない。
 いいか、正義ってのは正しい人間のことじゃない。
 勝った人間が正義になるんだ」

頷いてしまうのはなぜ?
薬(ヤク)を歯に塗るのはなぜ?ヾ(゚∇゚*)ツイデカ(笑)


そして織田が犬の餌…と言ってもステーキ肉を飼い犬に与えるシーン。

「犬は部屋の中で人間と暮らしてると
 自分を飼い主と同等だと勘違いして、
 人間が飯を食ってるとワンワン吠えるようになる。
 だから時々、犬は死ぬまで犬なんだと躾てやらなきゃならない。
 どんな立派な服を着せて貰って良いものを食ってたって、
 犬は死ぬまで犬だ」

念を押すように高山に語るその言葉も意味深で、
高山もそれを簡単に理解するキレ者にと成長していること、
ラストで見せた感謝の言葉と涙を堪える表情を思い出しても、
拾われた時からの気持ちの揺れなど、
セリフがない場面でも香川さんの上手さには感心しきり。
イイ男・デキる男の色香ってこう言うものなのかもって。


前回同様に、ドキドキ感がこのドラマの醍醐味であり、
音楽の使い方も上手し!
『SP』を思い出させると思ったら、菅野祐悟さんですも~ん♪
もう言い尽くせないほど好きな作品を手がけてます。

静かなシーンに流れるピアノの音も心地良く、
緊迫したシーンのBGMには手に汗握る思いで…
セリフがないシーンが多いだけに、
役者(2人の表情)と映像(映し方)、
音楽のバランス、見せ方も見事でした。

高山が、小野寺警視正(角野卓造)の遺品のケイタイから、
電話をかけるシーンもドキドキ。
出るのか、出ないのか…出たー!

「もしもし?」
「お前誰だ?」
「県警の高山だ。。。お前が。。。潜入か?そうなんだな?
 小野寺警視正の敵を取りたい。俺と手を組まないか?」
「なぜ潜入のことを?」
「警視正から聞いた。
 協力してくれればもちろん、警察官としての身分を戻してやる。
 どうした?俺の言っていることが信じられないのか。
 それともそのまま一生ヤクザとして生きて行くつもりなのか」
「。。。」


モールス信号の繋げ方も上手かったですね~。
小野寺のパソコンのパスワードも、「潜入」のモールス信号でしたけど、
高山がケイタイから送ったモールス信号で、
かけ直して来た森屋の見せ方も良かった。

と言って思い出すのは…
前回モールス信号を高山に読まれてた小野寺ですよ。
読まれてる以前に、全部高山に喋ってるし。プンプン
死んだ人のことは言いたくないですけどね、
森屋のデータもそう、ちゃんと考えてあげてなかったんですか?
「知ってるのは俺だけだからな」って脅迫じみた言い方には、
は~?でしたよ。

森屋が高山にパスワードを教えるタイミングが遅かったら…
「用心棒」と書かれた封筒をスッと押し戻して立ち去ってれば…
たらればを言い出したらドラマは始まらないってことは分かっていても、
この2人を助けてあげたくなる衝動は捨て切れず(笑)


で、あの場で森屋が撃たれたことにもビックリでしたけど、
撃った松岡くん…じゃない堺刑事(高橋光臣)も織田組の犬だったって?(*゚0゚)
高山が仲間だっていつ知った?
屋上で?
最後に織田組一網打尽の突入場面でも、上司である高山に対して、
どこまでもあなたについて行きますって勢いの優秀な部下でしたもんね~。
ボスからは能無し扱いされてたらしいですけど…
それで織田組壊滅に協力的だった?


ヒロシ(伊藤淳史)が死に際に言ったセリフ。
「気をつけろ。何気なく、こっちを見てるやつが居たら、
 そいつは、刑事だ」

兄貴から教わった言葉を、ここで使う見せ方からの~、
織田に拳銃を向ける高山。

「なぜなんだ?」
「俺の。。。ファミリーを守るためです。
 自分の道は。。。自分で決めます」

織田から洗脳されるよう育てられた高山が、
ここで使うってo(≧∇≦)oモー!

心臓一発!◎・----------‥…-o_(・_-) バン!
優秀な警察犬に成り上がってしまったため、
飼い犬に手を噛まれることになってしまった織田。

「俺はお前を、実の息子だと思ってる」
子供騙しな言葉をいつまで使う。
織田がもう少し情のある人間だったなら、
本当の親分になれただろうに。。。無様にご愁傷様(-人-)Ω\ζ゜)チン


「チャンスをくれ。
 これから俺は、生まれ変わって善人の道を歩きたい」

森屋にチャンスを求める高山の気持ちも分かる。。。

6年も織田組に潜入しながらも、染まらない熱血漢の森屋には通用せず。
刑事魂を最後まで持ち続けた森屋の人生も何だったんでしょうかねぇ。

「最後のチャンスにかけてみる。
 上手く行けば、刑事に戻れるかもしれない」 森屋
「上手く行かなかったら?」 奈緒子
「その時は、死ぬだけだ。。。
 本当の自分に戻って、もう一度君と出会いたい。
 今度こそ乾杯しよう」


お互い、女性との出会いで生きる希望みたいなものが芽生え、
人生を変えたい、やり直したいと思い、
そこからのお互いの心理や葛藤の見せ方が良かったですね~。

香川さんの立ち居振る舞いを見て、
指先から表情、足の先まで神経使って演技してるな~って思わせました。

ラスト近く、特にそう感じさせたのは…
屋上で森屋に手錠を掛けられ拳銃を突きつけられながら、
少しずつ前へ進むシーン。

西島さんの力が抜けた感じと相まってそう魅せてたと思うと、
益々この2人が本当に役にハマッてて良かったと思えます。


「明日人生が変わる」
そう願って奈緒子(和久井映見)との乾杯を夢見た森屋は、
堺に撃たれて死に…
その堺を同じ犬仲間だと知った高山は堺を撃ち…
これで善人の道を歩けると安堵の表情から一転。
織田組は敵対していた黒辰会の傘下に。
高山の事情も状況も知る黒辰会組長(北見敏之)が、
子分たちを引き連れ挨拶に来るなんて~)゚0゚( オーマイガー

表面上だけでも頭を下げる親分とは違って、
誰一人頭を下げるどころか、ポケットに手を入れ上から目線の子分たち。
完全に高山を犬扱いして見せたラストも見事でした。


明るい未来を想像させる終わらせ方じゃないのに、
逆にそうじゃないせいでこの余韻は何?
見応えのあるドラマで、3度も見返しちゃいましたよ。
娘たちも引き込まれて見てました。

ラストに「あ~ん!」って。

この結末に、感想をどう表現すべきか言葉が見つからない。。。


WOWOWバージョンのためか、
変な切り方でのCM入りも「あ~ん!」だったんですけど、
WOWOWさんとTBSさんに感謝しよう(笑)


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2012年10月18日

『ダブルフェイス 潜入捜査編』

月曜日は『ダブルフェイス』と『スマスマSP』のダブル録画で飲み会へGO。
火曜日はお出かけしたので録画を消化できず、
夜はサッカー『日本×ブラジル』試合のためにドラマがお休みで(^。^;)ホッ
録画を追えないじゃないかになるところでした(笑)

これは面白かったですわ。
香川照之&西島秀俊の2人がどう魅せてくれるかってだけでワクワク。
こんなにスリリングでドキドキしたドラマは久しぶりでしたよ。
でもね…

次回へ続く「偽装警察編」が、WOWOWで放送ってなんですかぁ(*゚0゚)
TBSとのコラボがこんな形で消化不良を起こすことになるなんて…

オリジナルは2002年の香港映画『インファナル・アフェア』だそうで、
トニー・レオンとアンディ・ラウのダブルキャストに、
そちらも観たくなってしまうわぁ。。。


香川さんも相変わらず流石なんですが、
今回は西島さんがこれまでにないような顔を見せてくれて釘付けでした。
思い起こせば…
『仔犬のワルツ』での無表情の棒読みのような彼に、
何の感情も湧かずヾ(゚∇゚*)オイ
『大奥』でもそんな感じで、
『山おんな壁おんな』で一皮むけちゃって大喜びだったずら~ヽ(*´∀`)ノゎぁぃ♪

そして今回の役柄がまたビンゴで…

暴力団・織田組の幹部が実は潜入捜査官だと言う、
6年の任務遂行と、置かれた立場に葛藤する森屋純(西島秀俊)。

若い頃に織田組に拾われた高山亮介(香川照之)はエリート警察官となり、
警察の内部情報を織田(小日向文世)に流し、麻薬取引の手助けをすると言う。

この2人が続編では手を組むような流れ。。。
あー見たい。
こんなことでWOWOWの契約が増えるんだろか?ヾ(゚∇゚*)オイ


純の弟分・ヒロシ役の伊藤淳史くん。
珍しい役でしたけどハマッてました。
兄貴のためにどんなリンチに遭おうとも口を割らない役どころ。
おバカなんだけどチンピラでしか生きられない義理人情に厚い男を、
見事に演じ切りました(-人-)合掌

一番のおバカは、小野寺警視正(角野卓造)ですよ!
内通者が居ることを察知しながら、どうして繰り返す?
どうして高山を信じる?
もしかしたらこれも高山を怪しんでの行動?
って密かに期待してたのに…
まんま騙されてたなんて┐(´-`)┌ ご愁傷様

純の警察官履歴は削除されたまま、
潜入捜査のことは小野寺しか知らないってのもどうなの?どうするの?
上司が簡単に殺されちゃって。

どうしていつも屋上で会ってたのかって…
ラストでのエレベーター上昇ドキドキハラハラと、
小野寺落下でのビックリのためだったのね~(||゚Д゚)ヒィィィ!

純が高山を尾行するシーンもドキドキでしたけど、
高山が歩きながら茶封筒をポンポンと腿に当てるシーンを
何度も見せたりしてたのも、
顔が分からない高山のクセをどう繋げて純に気づかせるのか、
期待してたのに~(ノ゚ο゚)ノ

唯一、心が安らぐ場所を見つけた純。
精神科医・奈緒子(和久井映見)との関係も、
これからなのに~(ノ゚ο゚)ノ
和久井ちゃんも、『もう一度君に、プロポーズ』よりしっくり来る。
『平清盛』のお母さんもいいけど(笑)


何気に登場した『梅ちゃん先生』松岡役の高橋光臣さん。
高山が内通者だと気づくのかと思いきや、
その下で動くことになろうとは。
部下としてはナイスな働き。
真面目な態度とその表情に違和感のない松岡くんでしたわ(笑)

そしてどんな作品でもチョイ役でも、インパクトがあるのが堀部圭亮さん。
個人的感情で見てしまう(*ノ▽ノ)スキ
今回は小野寺警視正の命令で指令を出してましたけど、
声もステキでビシッとしてるのが、特に刑事役なんてピッタリだと思いますわ。
『平清盛』でのおじゃるも嫌いじゃないけど(笑)

でも堀部さんの素の姿を思い出すと、そのギャップがまたいいんです。
『タモリ倶楽部』でのブルース・リーの格好と腰の低さ(ノ∇≦*)キャハッッッ♪
それ以来、「あ、見つけた」って登場が嬉しい役者さんの1人。

ギャップと言えば、小日向さんの「善人」と「悪人」の顔もいいですね~。
どっちもイケるからスゴイ♪
善男キタ━ヽ(゚∀゚)ノ━!!


ストーリーも大事ですけど今更ながら、
役者がイイと楽しめるんだな~って感じました。
脚本、映像、音楽も良かったと思えば、
その名を見て納得のスタッフですもんね。


色んな意味で拾い物だった『ダブルフェイス』。      公式HP
ホントいい顔してます。


【追記】 HPよりお知らせ
WOWOWにて10月27日(土)よる8時に放送される『偽装警察編』は、
TBSでも2012年12月~2013年1月に放送する予定です。
※詳しい放送日時および放送地域は検討中です。
  決定次第お知らせいたします。

ヽ(*´∀`)ノゎぁぃ♪

【決定】 2013年1月5日(土)21時~『偽装警察編』がTBS系で放送。
     お見逃しなく!

     『ダブルフェイス 偽装警察編』記事


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