2011年09月14日
『砂の器』を比較してみる
ストーリーは知ってるので、どう見せてくれるのか楽しみにしてました。
今回のドラマ化が5度目なんだそうですが、
中居くんが和賀英良を演じた『砂の器』しか知らず、
特に印象深く憶えてるドラマなので、どうしても見比べてしまいましたわ。
中居くんも頑張ってましたもん。魅せてくれてましたよ。
無口な役が良かったんですかねぇ?ヾ(゚∇゚*)コラコラ
社会問題を風刺するような作品が多い、松本清張作品は好き。
と言っても、小説は読んだことありません。
毎度、映画やドラマで作品を知る私なのです。
大好きだと公言して来た、東野圭吾作品も然り(笑)
映画版では、和賀を加藤剛さんが演じてるんですね。
三木謙一役を緒形拳さんが!若かったですね~。50年前ですもんね~。
私のイメージはやっぱり赤井英和さんが思い浮かんでしまうんですけど、
今回の橋爪功さんも、人の良い駐在さんを見せてくれました。
何も殺さなくてもね~。今回は特にそう思いましたわ。
殺さなきゃ始まらないんだけれども。。。
緒形拳さんと言えば、『鬼畜』(松本清張作品)もショッキングな映画でしたわ。
あ~亡くなってしまったことはもっとショックでしたけどねぇ。。。
『風のガーデン』を思い出しますわぁ(・・、)
ドラマ当時は、
『宿命』サントラもエンディングの『やさしいキスをして』も聴きまくりました。
音楽担当の千住明さんも好きな音楽家の一人なんですが、
『恋を何年休んでますか』から『仔犬のワルツ』でも注目してました。
そして千住明さんが作曲した『宿命』を羽田健太郎さんがピアノ演奏したと言う
鳥肌もんのコンビに、ハネケンさんの訃報は本当にショックでした。
『砂の器』(1961年映画版) 『宿命』 → こちら
『砂の器』(2004年ドラマ版) 『宿命』 → こちら
今回は『永遠』を曲名(テーマ)にしてましたが、
結局のところ『永遠』も『宿命』も、父子の関係を示すものに変わりはなく、
曲調も良く似ていたお陰で、イメージが崩されることなく見られたのも、
考えられてるな~って感じたりして。
原作ありきで、何度もリメイクされる作品って重圧あると思いますもん。
刑事目線に変えて見せたものの、「父子の絆」はしっかりと描こうとしてました。
原作では、ハンセン病による差別や偏見が背景にあったことから、
中居くん版では、人権問題や時代錯誤を考慮し大量殺人に変え、
現代にも違和感ないような流れで見せてましたけど…
今回は、父・本浦千代吉(山本學)と言う人柄がよく見えず、
人殺しではなかったんですよねぇ?
お遍路で逃げて回る父子には違和感ありました。
南無阿弥陀仏を唱えては、その罪を背負ったのか成仏を願ったのか…
目的と言うか生きざまやお遍路する意味がよく分からなかったので、
あの最後の絵にも感動する程まで、思い入れできなかったかもしれませんわ。
今回の和賀(佐々木蔵之介)が取調室で落ちた時、
「お父さん!」と泣き崩れるシーンには、
中居くんが父役の原田芳雄さんと面会した時の、
「父ちゃん!」に号泣したあのシーンが過りました。
あそこは父子の絆の見せ場ですからねぇ。
消し去りたい過去であるはずなのに、蘇るのは父とお遍路した年月。
苦しみも喜びも、そこにあった…
本浦千代吉・秀夫親子のそれまでの様子を流して見せることで涙を誘います。
なぜだか、今回は泣けませんでしたけど。
大ホールで指揮する和賀が、千秋(玉木宏)だったら萌えたのに…
とは思った(笑)
ドラマ化を知った時、私は玉木くんが和賀を演じるものだと思ってたんです。
昭和35年って言うと、まだまだ戦後間もないんですね。
空襲で母と妹と亡くした若手刑事・吉村弘(玉木宏)のトラウマや、
戦地で人を殺したと話すベテラン刑事・今西栄太郎(小林薫)の言葉もそう。
ガード下での靴磨き少年から始まるところなんて上手いと思いました。
ケイタイ電話があるはずもなく、新幹線もまだ開通してない頃で、
秋田や島根に行くだけでも大変なことだったでしょう。
まさに刑事は足で稼ぐって、執念の捜査を見せつけてましたもん。
小林薫さんの年の差再婚が過ってたのも序盤だけ(笑)
ベテラン刑事役、良かったです。
『深夜食堂』でも、癒やされるマスター役に高感度アップだったんですけど、
中居くんとのコンビが可笑しい、『ナニワ金融道』の役柄も好き~♪
あ~ここでもやっぱり緒形拳さんを思い出し。。。
西村雅彦さんも、本当は良い人なんじゃ~んって役柄でしたね。
『古畑任三郎』での今泉君よりも、こういう厳しい感じの役の方がいいな~。
今回の刑事役は、いつも市民に対しても上から目線の態度のデカさを、
映画館の支配人(六平直政)の逆襲で上手く見せてましたね~。
そうそう、伊勢二見旅館の女将が烏丸せつこさんだって、見逃すところでした。
お久しぶりでちょっと驚きました。
今回は若手刑事の吉村目線で事件を解決して見せましたが、
思い出す吉村刑事役・永井大くんは、ベテラン刑事役・渡辺謙さんの補佐でした。
映画版では、丹波哲郎さんと森田健作さんコンビだったんですね。。。
評論家の関川重雄(長谷川博己)が、関川雄介(武田真治)だったり、
成瀬リエ子(吉田羊)が、成瀬あさみ(松雪泰子)だったり、
宮田邦郎(山口馬木也)が、宮田誠(岡田義徳)だったり…
登場人物の名前が微妙に変えられて、設定も違ったりするのは、
全く同じものを作る訳じゃないものの、全く違うようにも出来ないせいか、
ややこしい感じで見てました。味方なの?敵なの?って。
そんなミステリーな脚色のお陰で楽しめたのかもしれませんが。
今回の長谷川博己さん、良かったですわぁ!
やっぱり役柄でしっくり来るもんなんですね~。
『セカンドバージン』での行役は、私の好みではなかったので。
それでも映画化されるとは、驚きましたね~。NHKまでもか┐(´-`)┌
ドラマの続編ではないらしいですよ。
ドラマでは描かれなかった衝撃の真実が、マレーシアを舞台に明かされるらしい。
9/23(金)から公開。。。そそる方はどうぞ(笑)
という訳で、5作目のドラマ化は長かったものの楽しめました。
好きな役者で見られるポイントは高いかも。
視聴率は…
第一夜が16.6%。。。第二夜が13.1%だったようで、
『砂の器』ファンはどう感じたでしょうねぇ。
いつの時代になっても、世の中の悪意と迫害は存在し続ける。。。
それでも「愛」を信じる吉村刑事。
良い刑事になるんだろうなぁ('▽'*)。。oO
って続編はないけどね…たぶん(笑)
応援ありがとうございます。
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今回のドラマ化が5度目なんだそうですが、
中居くんが和賀英良を演じた『砂の器』しか知らず、
特に印象深く憶えてるドラマなので、どうしても見比べてしまいましたわ。
中居くんも頑張ってましたもん。魅せてくれてましたよ。
無口な役が良かったんですかねぇ?ヾ(゚∇゚*)コラコラ
社会問題を風刺するような作品が多い、松本清張作品は好き。
と言っても、小説は読んだことありません。
毎度、映画やドラマで作品を知る私なのです。
大好きだと公言して来た、東野圭吾作品も然り(笑)
映画版では、和賀を加藤剛さんが演じてるんですね。
三木謙一役を緒形拳さんが!若かったですね~。50年前ですもんね~。
私のイメージはやっぱり赤井英和さんが思い浮かんでしまうんですけど、
今回の橋爪功さんも、人の良い駐在さんを見せてくれました。
何も殺さなくてもね~。今回は特にそう思いましたわ。
殺さなきゃ始まらないんだけれども。。。
緒形拳さんと言えば、『鬼畜』(松本清張作品)もショッキングな映画でしたわ。
あ~亡くなってしまったことはもっとショックでしたけどねぇ。。。
『風のガーデン』を思い出しますわぁ(・・、)
ドラマ当時は、
『宿命』サントラもエンディングの『やさしいキスをして』も聴きまくりました。
音楽担当の千住明さんも好きな音楽家の一人なんですが、
『恋を何年休んでますか』から『仔犬のワルツ』でも注目してました。
そして千住明さんが作曲した『宿命』を羽田健太郎さんがピアノ演奏したと言う
鳥肌もんのコンビに、ハネケンさんの訃報は本当にショックでした。
『砂の器』(1961年映画版) 『宿命』 → こちら
『砂の器』(2004年ドラマ版) 『宿命』 → こちら
今回は『永遠』を曲名(テーマ)にしてましたが、
結局のところ『永遠』も『宿命』も、父子の関係を示すものに変わりはなく、
曲調も良く似ていたお陰で、イメージが崩されることなく見られたのも、
考えられてるな~って感じたりして。
原作ありきで、何度もリメイクされる作品って重圧あると思いますもん。
刑事目線に変えて見せたものの、「父子の絆」はしっかりと描こうとしてました。
原作では、ハンセン病による差別や偏見が背景にあったことから、
中居くん版では、人権問題や時代錯誤を考慮し大量殺人に変え、
現代にも違和感ないような流れで見せてましたけど…
今回は、父・本浦千代吉(山本學)と言う人柄がよく見えず、
人殺しではなかったんですよねぇ?
お遍路で逃げて回る父子には違和感ありました。
南無阿弥陀仏を唱えては、その罪を背負ったのか成仏を願ったのか…
目的と言うか生きざまやお遍路する意味がよく分からなかったので、
あの最後の絵にも感動する程まで、思い入れできなかったかもしれませんわ。
今回の和賀(佐々木蔵之介)が取調室で落ちた時、
「お父さん!」と泣き崩れるシーンには、
中居くんが父役の原田芳雄さんと面会した時の、
「父ちゃん!」に号泣したあのシーンが過りました。
あそこは父子の絆の見せ場ですからねぇ。
消し去りたい過去であるはずなのに、蘇るのは父とお遍路した年月。
苦しみも喜びも、そこにあった…
本浦千代吉・秀夫親子のそれまでの様子を流して見せることで涙を誘います。
なぜだか、今回は泣けませんでしたけど。
大ホールで指揮する和賀が、千秋(玉木宏)だったら萌えたのに…
とは思った(笑)
ドラマ化を知った時、私は玉木くんが和賀を演じるものだと思ってたんです。
昭和35年って言うと、まだまだ戦後間もないんですね。
空襲で母と妹と亡くした若手刑事・吉村弘(玉木宏)のトラウマや、
戦地で人を殺したと話すベテラン刑事・今西栄太郎(小林薫)の言葉もそう。
ガード下での靴磨き少年から始まるところなんて上手いと思いました。
ケイタイ電話があるはずもなく、新幹線もまだ開通してない頃で、
秋田や島根に行くだけでも大変なことだったでしょう。
まさに刑事は足で稼ぐって、執念の捜査を見せつけてましたもん。
小林薫さんの年の差再婚が過ってたのも序盤だけ(笑)
ベテラン刑事役、良かったです。
『深夜食堂』でも、癒やされるマスター役に高感度アップだったんですけど、
中居くんとのコンビが可笑しい、『ナニワ金融道』の役柄も好き~♪
あ~ここでもやっぱり緒形拳さんを思い出し。。。
西村雅彦さんも、本当は良い人なんじゃ~んって役柄でしたね。
『古畑任三郎』での今泉君よりも、こういう厳しい感じの役の方がいいな~。
今回の刑事役は、いつも市民に対しても上から目線の態度のデカさを、
映画館の支配人(六平直政)の逆襲で上手く見せてましたね~。
そうそう、伊勢二見旅館の女将が烏丸せつこさんだって、見逃すところでした。
お久しぶりでちょっと驚きました。
今回は若手刑事の吉村目線で事件を解決して見せましたが、
思い出す吉村刑事役・永井大くんは、ベテラン刑事役・渡辺謙さんの補佐でした。
映画版では、丹波哲郎さんと森田健作さんコンビだったんですね。。。
評論家の関川重雄(長谷川博己)が、関川雄介(武田真治)だったり、
成瀬リエ子(吉田羊)が、成瀬あさみ(松雪泰子)だったり、
宮田邦郎(山口馬木也)が、宮田誠(岡田義徳)だったり…
登場人物の名前が微妙に変えられて、設定も違ったりするのは、
全く同じものを作る訳じゃないものの、全く違うようにも出来ないせいか、
ややこしい感じで見てました。味方なの?敵なの?って。
そんなミステリーな脚色のお陰で楽しめたのかもしれませんが。
今回の長谷川博己さん、良かったですわぁ!
やっぱり役柄でしっくり来るもんなんですね~。
『セカンドバージン』での行役は、私の好みではなかったので。
それでも映画化されるとは、驚きましたね~。NHKまでもか┐(´-`)┌
ドラマの続編ではないらしいですよ。
ドラマでは描かれなかった衝撃の真実が、マレーシアを舞台に明かされるらしい。
9/23(金)から公開。。。そそる方はどうぞ(笑)
という訳で、5作目のドラマ化は長かったものの楽しめました。
好きな役者で見られるポイントは高いかも。
視聴率は…
第一夜が16.6%。。。第二夜が13.1%だったようで、
『砂の器』ファンはどう感じたでしょうねぇ。
いつの時代になっても、世の中の悪意と迫害は存在し続ける。。。
それでも「愛」を信じる吉村刑事。
良い刑事になるんだろうなぁ('▽'*)。。oO
って続編はないけどね…たぶん(笑)
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