2008年10月17日

『風のガーデン』 第2話

初回より随分冷静に見る事が出来ました。
緒形さん、こんなに痩せてましたっけ?


貞美の痛みは相当強そうですけど、今まで気づかなかったんですか?
医者の不養生。。。いや、
罰が当たったのかと思わずに居られない過去が蘇りませんか?

札幌で開かれた学会へ出席した貞美は、大学時代の友人・水木三郎(布施博)
と再会。黙って自分のエコー画像を見て貰うと…

「かなり酷いね~。幾つだぃ、この人は」
「45だ」
「まだ若いなぁ」
「俺だよ」
「!…」

水木の助手が緒形幹太さんとはサプライズでした。
『Tomorrow』で杉田さんのマネージャー役が印象に残ったままだったので、
今回のような役で良かったです。安心しましたよ(^_^;)ヾ(゚∇゚*)ナンデヤネン
こうして見てると、お兄ちゃんもいい役者さんですね。その場の空気が良かった。
ここは直人君では違うんですよね。
兄弟それぞれが、お父さんの血を受け継いでるんですね~。
なんて見てしまうのも”緒形拳”在りきですから。


CT検査を受けた結果、貞美はステージ4bのすい臓癌。
もう手術は無理。。。
絶対誰にも言わないように水木に頼みました。

札幌へ同伴した茜(平原綾香)とは別々のホテルを取った貞美。
こういうことは慣れてるんでしょうか。
用心深い。。。って独身でもゴシップはご法度の世界ですから(^_^;)

そして何と!
ホテルの部屋の壁には我が家と同じピカソの絵が掛けてあって嬉しビックリ!
ってただそれだけのことなんですけどね(笑)

死への恐怖を感じ、茜を抱きしめる貞美。
それでもすぐにおちゃらけて見せるんですね。
相手が若すぎますかね。内山妙子(伊藤蘭)だったなら…
また違った表情を見せてたのかもしれません。
でも妙子との関係が、貞美の妻の自殺の原因のようなので辛いところ。
だからやっぱり「罰が当たった?」とか思わないでもない。。。みたいな。

しかしこの役になり切った中井貴一さんだからこそ、緒形拳さんの気持ちを
理解出来、『めざましテレビ』で涙したんだと思える演技でした。
誰にも言わず、余命を強い覚悟で生き抜けた人でした(-人-)


石山養蜂のガッツさん、演技お上手でびっくり。イイ味出してましたよ~!
貞三とお茶するシーンはほんわかとして良かったです。
都会じゃこうは行きません。


蛍は予告通りの展開で死んでしまいました。・゚・(*ノД`*)・゚・。

おばあちゃんとの思い出のグリーンハウスを最後の死に場所と決めて
町から4kmも離れたこの場所へやって来たんですね(・・、)
蛍を抱きしめて黙ったまま涙を流しておじいちゃんの話を聞く岳。

「…愛おしいから悲しい。もう会えないから辛い。
 …でもねぇ、岳。生きてる者は必ず死にます。おじいちゃんもいずれ死ぬ。
 …死ぬってことはね、生きてる者の必ず通る道です。…」
 
死ぬことは恐ろしい事ではないと岳に優しく語る貞三の言葉に涙が出ました。
動物の死、植物の死、人間の死を、丁寧にきちんと岳に説いてあげます。
緒形さんはどんな心境で台本を読んでたんでしょう。。。

子犬の蛍が可愛い~って余韻をいきなりブチッとカットして貞美にパーン!
何が起きたのかと思いましたよ。CM入れられなかったとかですか?

黄疸の出た二神が運ばれて来ました。どうやって眼球を黄色くするんですか?
奥田さんの形相と…怖かった~(||゚Д゚)ヒィィィ!
二神を診ながら我が身を照らし合わせてしまう貞美。
自分と同じ状態の二神とどう接して行くんでしょうね。
二神への言葉は、全て自分への言葉でもある訳ですから、逃げられない。
これは辛い立場です。

平原綾香さんの演技は自然ですね~。初めてとは思えませんわ。
エンディングの力強い歌声がまたいいんです。
この先、ドラマの進行と共に心に響いて来そうです。





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2008年10月10日

『風のガーデン』 第1話

『北の国から』 『優しい時間』に続く“富良野三部作・最終章”。

『拝啓、父上様』も好きだったで、倉本さんに期待し
『風のガーデン』を楽しみにしてました。
広大なブリティッシュガーデンは2年かけて造り上げたそうです。
撮影も通常の倍の6ヶ月間かかったんですね。
今朝の『めざましテレビ』に出演した中井貴一さんが涙を浮かべ話す
緒形さんとの思い出に、貰い泣きしてしまいました。
こういう番宣になってしまうとは誰もが予想しなかったことで、
出演者や関係者、視聴者も驚くばかりです。

今回の役は大変だと話す『食わず嫌い』での中井さんは明るかったです。
対戦相手の伊藤蘭さんとも楽しく会話されてましたし、
収録はもちろん緒形さん健在の頃だと分かります。
病気の役のため、夕食をキャベツで6㎏の減量をしたそうです。


【この作品を、故緒形さんに捧げます】

この言葉を読んだだけでもう涙が溢れてしまいました。
『風のガーデン』の題字も緒形さんが書かれたんですよね。


「おじいちゃんのお仕事は、お医者さんです…」
神木君の声で”おじいちゃん”の仕事ぶりを紹介する形でスタート。

富良野で訪問医をしている貞三(緒形拳)が、ボケた患者の同じ質問に
気長に何度も答えながら見せる優しい笑顔が微笑ましかったです。
かつては札幌の大病院で外科部長をしていた”神の手”と言われた
名医だった経歴がある上での、赤ひげ先生がピタッとハマった役でした。

しかし大滝秀治さんの認知症もお上手でしたわぁ。
演技とは思えない(^_^;)ヾ(゚∇゚*)オイオイ
「お前の話は分からん!」とか言ってみて欲しいですわ。

その頃、東京の医大病院では麻酔科准教授・白鳥貞美(中井貴一)が
腕を振るっていました。研修医達に麻酔科医をパイロットと同じだと喩え、
「命は預けるが患者は麻酔科医の顔なんて覚えてない」と面白おかしく話し、
病院内でも人気があるようです。麻酔学界の権威。が女にはだらしない?

そう言えば、麻酔医が重要なのは『医龍』で認識しましたけど、
実際、手術の時には麻酔医よりも外科医の方にお願いするでしょうね~。


ホテルのラウンジで弾き語りする歌手の役で登場した平原綾香さん。
貞美の恋人だったのにはビックリしましたわぁ。
女優・平原綾香が見られるのも楽しみです。
『優しい時間』での主題歌「明日」はドラマにピッタリだったのを思い出します。
今回の主題歌「ノクターン」は、力強くも何だか悲しい感じがします。
緒形さんの急逝や、末期癌というテーマがどうしてもこう思わせてしまう?


貞美が担当することになった二神達也(奥田瑛二)は、株不正取引の黒幕。
すい臓癌の末期です。そして貞美も同じ病に蝕まれて…
二神の娘・香苗(国仲涼子)との会話から、自分の立場と重なる貞美は
娘・ルイ(黒木メイサ)のことを思うのでした。

奥田さん、若い頃に比べて重厚な俳優さんになりましたね。
『男女7人夏物語』での奥田さん…軽かった~(^_^;)

そう言えば、『ふぞろいの林檎たち』から、
中井さんのヘアスタイルも基本変わらない気がしますけど。。。
そうそう『はだしのゲン』でのお父さん役では泣かせて貰いましたわぁ(/_;)
今回の中井さん、弾けたシーンもシリアスな表情もやっぱり上手いですね~。
『食わず嫌い~』での、田中邦衛さんのモノマネもお上手でしたよ(笑)


自分でお腹に超音波を当て診察する貞美。
医者だけに…これは画像を見た瞬間どう感じるんでしょう。
自分のお腹の中の真実。。。嫌ですね~。

ルイが参加する「よさこいソーラン祭り」。
うちの娘が先週文化祭でお披露目したばかりで、何だか親近感(^_^;)
『金八』では鳥肌もんでしたしね~。ルイのよさこいも楽しみです。
しかし、ルイも妻子ある男性とおつき合いしてるとは┐(-。ー;)┌

愛犬・蛍も体調悪いなんて、何だかなぁ。。。嫌な予感。

知的障害のある岳の役を、神木隆之介君が見事に演じてます。流石です。
おじいちゃん役の緒形さんとツーショットでのシーンはグッと来ました。
どうしても緒形さんにもう会えないと思えなくて、
これが最後の芝居だとは思いたくなくて…ウルウルして来ちゃう(・・、)

予告での貞三の言葉は、緒形さん自身の言葉のようで重く響いて来ました。

「生きてるものは必ず死にます。
 死ぬってことはね、生きてるのものの必ず通る道です」

死期を前にした二人の人物を、ドラマを通して見ることになってしまいました。
この現実はどうしても切り離すことは出来ません。

人は最後にどこへ帰るのか…
重いテーマですが、こういうことを考えさせられる機会を与えて貰えました。

秋ドラマの中で、このドラマはレビュー予定でした。
でも初回はドラマに集中するより、緒形さんを思いながら見てしまい、
ドラマの感想として上手くまとめることが出来ませんでした。
初回だけじゃないかもしれません。
次回の予告も辛そう。。。
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