2007年04月06日

『1リットルの涙』 特別編~追憶~

主人公・亜也(沢尻エリカ)が、難病の「脊髄小脳変性症」と闘い、
亡くなってから数年が経ち、妹の亜湖(成海璃子)は看護師になり、
麻生遥斗(錦戸亮)は医師として、亜也の主治医・水野(藤木直人)と共に、
同じ神経内科に勤務していました。

当時保育園児だった三女の理加が、高校一年生になってたと言う事は、
あれから10年位経ったんでしょうか…
亜也・亜湖と同じ高校に通ってましたね。
そして、何とバスケ部の先輩って松山ケンイチ君だったんですね。
当時見過ごしてた存在も、春ドラマでは主役ですよ!(^_^;)ガンバレ

遥斗はあれ以来、殻に閉じこもりやる気のない日々を送っていました。そして、
担当患者の長嶋みずきもまた、病気を治す事に投げやりな希望もない日々を送り…
この患者には感情移入出来ませんでしたけど、
遥斗の回想によって当時のドラマが蘇り、その後はもう泣きっ放しで、
みずきの存在は眼中になくなりました(^_^;)


改めて音楽の使い方の上手さも実感。毎度エンドロールには泣かされましたわぁ。
Kの『Only Human』、レミオロメンの『粉雪』と『3月9日』も聴きまくりました♪
今聴く『粉雪』は、どうしてもタカアンドトシのタカさんに聴こえちゃうけど(笑)
原作本『1リットルの涙』と『いのちのハードル』も読みました。泣きました。

『1リットルの涙』は、愛犬が隣の犬に噛み殺された話から始まるんですけど、
恨む言葉は出て来ません。愛犬の死後の幸せを願ってるんです。
もうここで亜也さんの前向きな姿勢が伝わりました。だってまだ15歳。
どうして自分が辛いのにそんなに思いやれるの?な場面がいっぱいです。
地元愛知と言う事もあり、身近に感じながら読みました。

実際の主治医・山本纊子先生は、地元県立明和高校から国立名古屋大学
医学部を経て、藤田保健衛生大学病院で亜也さんと出会います。
そして名古屋大学病院へ移った山本先生について亜也さんも転院します。
この山本先生との出会いも、亜也さんにとって大きなものでした。

『いのちのハードル』の中で母親の潮香さんが書いています。
「医師と患者の関係を乗りこえ、人と人との間に信頼と尊敬が生まれる。
 それがどんなに大切なことか、私は教えられた。」と。
「医師をしている限り亜也ちゃんを見離さないよ。」と言ってくれた先生に、
「先生、わたしと同じ病気で苦しんでいる人のために研究をつづけて下さい。
 そして、今まで、私のために沢山の愛と力を与えてくださったこと、感謝します。」
と、自分の体を信頼する先生に捧げた。献体したのである。…

と言う記述があるんですが、偶然昨日の記事に『献体』について書いた後で、
何だかこの必然であるかのような出来事にもびっくりしましたね。


亜也がドラマで妹弟に宛てた手紙。。。

「ごめんね亜湖。最近昔の服ばっかり着ているよね。
 私がパジャマばっかりだから、新しいの欲しいって言えなかったんでしょ?
 亜湖、おしゃれ大好きだったのに、ごめんね。
 ごめんね弘樹。小学校から同じスポーツバッグ使ってるね。
 中学生になったら、やっぱりかっこいいの持ちたかったでしょ?
 遠慮させちゃって、ごめんね。
 理加もごめんね。私に絵描いてくれるために、
 絵の具ギュっと絞っても出なくなっちゃうまで使ってくれて。
 亜湖。ヒロ。理加。いつもありがとう。
 ずっとお母さんを取っちゃって、ごめんね。」

この親にしてこの子あり。こんなに強い精神力と家族愛には泣かされます。

「病気はどうして私を選んだのだろう?運命なんて言葉では片づけられないよ。」
「花ならつぼみの私の人生 この青春の始まりを、悔いのないように大切にしたい」
「お母さん、私結婚出来る?」
「私は東高を去ります。
 そして、身障者という思い荷物を、ひとりでしょって生きていきます。
 こう決断を自分に下すのに、少なくとも、1リットルの涙が必要だったし、
 これからはもっともっといると思います。」

心に響く、たくさんの言葉を残して逝きました。


こうして回想シーンでの昔の話をした遥斗も、その話を聞いたみずきも、
陰で聞いていた亜湖も、改めて何かを感じ取ったようでした。

「自分で見つけなきゃなんないんだよな」と言う遥斗に、亜湖も安心しました。
携帯電話から、通じるはずのない亜也に電話する遥斗…
男泣きに貰い泣き(/_;)

「胸に手をあててみる。ドキドキ、ドキドキ、音がする。心臓がうごいてる。
 うれしい。わたしは生きている。」

健康が当たり前の生活の中では、こんな事を感じる瞬間なんてありませんもん。

最後はまた、あの写真と曲のエンドロールで攻めますか!
もうダメ~(ToT)  
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