2009年12月06日

壹岐正の妻・佳子の生涯

『不毛地帯』第8話で、壹岐の妻・佳子が交通事故で亡くなりました。
こんなに早く、しかも呆気なく死んでしまうとは驚きましたわ。

仕事のことで頭の中が一杯の壹岐でしたが、
それでも千里のことは一杯一杯(^_^;)
そんな時に妻へ向けてしまった八つ当たりな態度を、後悔したんでしょうね。
一旦は別れたものの、信号を渡ろうとする妻を呼び止めてしまった。
不運とはこういうタイミングの悪さなんでしょうねぇ。。。

昭和の男を感じさせる仕事ぶりの壹岐でしたが、
佳子もまた妻の鑑、昭和の女でしたね~。
「あなた、会議は。。。」が最期の言葉って…
今でも居ますかねぇ、そんな女性が。。。“(・・ *) (*  ̄ ̄)”ドコドコ
家庭を守り、どんな時にも沈着冷静な態度。夫に対しての返しも見事でしたもん。
あの事故の数分前も…
唐沢さんの名演技に涙でしたよ~(/_;)

「母さんは幸せだったのかなぁ」
息子・誠の言葉に、家族のために尽くすことが生き甲斐だった佳子は
幸せだったんだろうと思えましたけどね。
息子の帰り支度が中途半端だったことが心残りだったかも?チガウカ

人前で気丈だった娘・直子も、母親の着物にすがり泣く姿は女性として共感。
母親の苦労を日々見て来ましたからねぇ。
でも…
第2話で壹岐は、妻へショールをプレゼントしています。
後ろめたさからではなく、労いの気持ちを込めてですから、本物の愛です!
クラブで飲んでる最中でも家への電話を欠かしませんでしたしね。

「妻を死に追いやったのは私です」

大切なものを失ってから気づくのでは遅いんですが、
振り返ってみると、壹岐も辛いでしょうね。
家族のために始めた仕事だったんですから、皮肉なもんです。


そこで今回、ある言葉に考えさせられたんです。。。

     人生の終わりに来たとき、
     みなさんはテストに合格しなかったこととか、
     裁判に負けたこと、
     あるいは取引をまとめられなかったことなど、
     決して後悔しないでしょう。

     夫や子供、友人、
     あるいは、親と共に過ごさなかった時間を
     後悔することになるのです。
                      (バーバラ・ピアーズ・ブッシュ)


なるほど~、きっとそうなのかも。
なら今、何をすべきなのか…
人生最期の時に後悔しないためには。。。



しかし、里井副社長の奥さんに江波杏子さんが登場したのにはビックリ!
赤座美代子さんとの会話で、どっちが大門社長夫人なのかとドキドキもん(笑)

それでも、社長夫人たちにも決して引けを取らない品位漂う佳子が良かったです。
それもそのはず、佳子の父は内閣総理大臣筆頭秘書官を務めた陸軍大佐。
これが実在する人物、松尾伝蔵氏となると、二・二六事件での美談も流石~。
これまた時代が『坂の上の雲』と被るんですよね~。
最近はドラマの影響で、幕末から歴史の旅を楽しんでる私です^^


さて里井夫婦の絆の場合…
死んだら本気で泣いてくれるんでしょうかね?
…なんて、自分の心配をする方が先かσ(^_^;


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Posted by mana at 17:27Comments(2)TrackBack(2)「不毛地帯」

2009年11月06日

『不毛地帯』 第4話

まさか柳葉さんがこんなに早く居なくなるとは。
川又(柳葉敏郎)が、夜分遅くに壹岐を訪ねたのが最期の別れになりました。
何だか嫌な予感はしたんですが、川又が死を選ぶとは。。。
よっぽど?それが軍人たる者の生きざま?

駅で妻に電話をしたり、列車の中から壹岐に敬礼する姿。
BGMでもそう感じさせたのは不思議でしたわぁ。音楽の使い方も流石です。

あの数枚のコピーのために…あれさえ抜いて貰えれば。
断固としてそれをさせなかった里井。
それが前回、里井に対する壹岐の態度で見せておいたのは上手かったです。

「常務。芦田さんに株券をお渡しになった件ですが、
 今後そのような場合には、私にご相談いただければと思います」
なんて、丁寧で上司を立ててるような話し方…
のつもりの壹岐なんですが、里井が面白くないから仕方ない。
これが壹岐の弱点と言うか、腹を割って話せるタイプじゃないと言うか(^_^;)
真面目すぎてスキがない。遊び(ゆとり)がないんですよね。
家族に対しても「心配ない。大丈夫だ」と言うだけでは、
妻や子供たちもたまったもんじゃありません。
この時代の男性はそれに近いものはあったんでしょうけども。

我慢し続けると、抑えていたものが爆発するのも尋常じゃない。
前回は妻に、そして今回は貝塚長官にキレる壹岐。実直ゆえに…

この貝塚を見てると、長いものには巻かれろタイプのお手本ですね。
そんな貝塚の目の上のたんこぶだった川又が居なくなってホッとしてる姿に、
腹立つわ~。。。


防衛庁から近畿商事へと流れた機密漏えい事件の中心人物として、
任意出頭を求められた壹岐。

久松は、自由党・三島幹事長(神山繁)の力を借りることに。。。
検察庁を抑える力があるんですね~。ちょちょいのちょいですわ。世の中銭や。
何も知らない平民は馬鹿みたい。上だけで回る政治は今も同じようなもの?

「あなたが入手したグラントの価格見積表は、川又空将補のものなんですよ」
取り調べで落ちるような壹岐ではありません。さすがソ連仕込み。
しかしこのままでは川又に迷惑がかかってしまう。。。

会社へ戻った壹岐が見たものは…

「常務、この書類をどうなさるのですか?」
「警視庁の捜査二課長から、書類提出の要請があった」
「それでこれを提出すると言うのですか?」
「やむを得ない。…」
「話が違うではないですか!
 私はその捜査二課長の事情聴取で同じことを言われましたが、
 防衛庁から流れた書類などないと突っぱねて来たのです」

久松長官にも相談し、出す書類を取捨選択すべきだと里井に申し出ますが、

「君は私に命令する気か。入社1年足らずで嘱託の身の君にとっては、
 近畿商事の立場よりも、政治家の以降の方が大切なんだろうなぁ」

近畿商事が書類を提出することによって、
ラッキードF104が国防会議で正式決定することも決まったと喜ぶ大門社長。

それを聞いた壹岐は、形式的な書類の提出だと察知し、
提出書類の取捨選択を自分に任せて欲しいと、大門に頼みますが、

「あかん。中抜きなんかしてみぃ、また貝塚が暴れ出すに決まっとるやないか」
と断固拒否。それでも食らいつく壹岐でしたが、社長命令は絶対でした。。。


近畿商事の罪に目を瞑れば、防衛次官に昇格させると貝塚に約束した三島。
幹事長には簡単なことなんですね~。もちろん、貝塚は簡単に落ちました。
そして「今回は壹岐正にやられたと言うことだ」と簡単に鮫島に通達。
こんな重いことをみんな簡単に通してしまうんですからね。銭の力で。。。


目の上のたんこぶ川又に、偉そうに話す形勢逆転の貝塚。
「防衛庁内で10名にしか渡っていない機密書類のコピーだ。
 これが近畿商事に漏れていた。一体誰の書類をコピーしたもんだと思う。
 中の消し跡に残ってる書き込みは、君の字だね」
部下を庇う気、全くなし。それどころか、してやったり顔の貝塚。
川又は、芦田に指示した覚えは全くないと否定するものの通るはずもなく。

「あなたのような人間が、
 防衛庁で官房長のポストに留まってること自体が、自衛隊の悲劇だ」
そう言い放つ川又に貝塚は、防衛部長の解任を言い渡し、川又は
機密漏えいの教唆と贈収賄の容疑で取り調べられることを伝えるのでした。


壹岐邸を訪れ、経緯を話す川又に壹岐は謝ります。

「グラントの価格見積表を入手するよう小出に指示したのは、この俺だ」
「それは、間違ってない」
「本当にすまない。川又をそこまで追い込むことになるとは」

近畿商事と三島幹事長の裏取り引きの話をする壹岐。
ラッキードが正式決定すれば、川又の夢の実現にも近づく…

「もう防衛庁に俺の居場所はない。防衛部長の後任も既に決まってる。
 あの貝塚が防衛庁を牛耳ってる以上、
 俺は自衛官として命をむしり取られたも同然だ」

考え直すように説得する壹岐でしたが、
左遷され理想を実現させるための幕僚長と言う地位も断たれたことで、
希望を失った川又には、生きる希望を失ったも同じことでした。
それでも生きなきゃ!って言いたいですけどね。。。

「俺の思いを分かってくれるのは貴様だけだ」
酒を交わす二人。。。

駅で川又を見送る壹岐に、
「今夜は久しぶりに上手い酒を酌み交わした。
 次期戦闘機がラッキードに決定されることを聞けて、良かった。じゃぁな」
「あぁ」
「ありがとう」と握手する川又。

笑顔で壹岐に敬礼する川又は何を思っていたでしょうね。。。(・・、)

自殺現場に残されたマフラーの端切れで、川又だと確認する壹岐の辛さ(・・、)

形式上、川又の位牌に手を合わせにやって来た貝塚に、
「貝塚官房長。近畿商事の壹岐と申します」
「君が壹岐君か。この度は何かと世話になったね。…
 川又君は事故の前、君の家に居たそうだが。どんな話をしていたんだね。
 何でも、自殺の線も考えられるような状況だったらしいじゃないか」
「貝塚官房長の方で、何かお心当たりでもあるのでしょうか」
「身内の恥をさらすのも何だが、川又君は機密漏えい教唆と贈収賄の疑いで
 取り調べを受けることになってたんだよ。…
 いつかは空爆を背負って立つであろう優秀な人物であったからねぇ。…
 何とか私の立場で公務死扱いとなるよう、取り計ろうかと考えてる。
「どうか、よろしくお願いいたします」
「うむ。分かってると思うが…妙なものが出て来ては困る」
「妙なもの」
「もし君が、遺書のようなものを預かっていたり、
 今後出て来るようなことがあったら処分してくれるだろう?」
ここで、長いものに巻かれてしまう大抵の人間は頷いて済ませるとこですけど…

「ここに何をしに来たのだー!」

壹岐は貝塚の胸ぐらを掴み押さえつけて怒鳴ります。
妻の佳子が止めなかったら首を絞めてたかもしれない勢い。
「失礼するよ」と退散するしかない貝塚。

何も聞かされない妻は、ただただ夫を信じ、耐え忍ぶしかないんですね~。
今なら考えられないですよ。耐え忍ぶのは夫の方だったりして(笑)


ラッキード決定に大門社長は、功労者の壹岐に部長のポストや給料アップなど、
何でも聞き入れると言います。

国のため、国民のために尽力し夢に後一歩だった川又の言葉を振り返る壹岐。
同じ夢に向かってると信じ、覚悟を決め航空機部へ入った壹岐でしたが、
同期の桜が散って逝き、
自分のして来たことは何だったのかと思い知らされ…
「川又、すまない」悔し涙の壹岐でした(・・、)


「どうや。君の希望、考えたか」
「社長。私は退職させていただきたいと思います」

〈国を守ると言う信念の下…
 そのために払った犠牲はあまりにも大きかった〉

これからが本当の壹岐の力の見せどころなんでしょうね。
泥水を飲まされたままでは終われません。


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2009年10月30日

『不毛地帯』 第3話

「同じ大学にしようかな、鮫島君と」
そう彼に話しかけた壹岐の娘・直子(多部未華子)。
彼の名前にドキッとしましたわぁ。そう来ましたか~。面白くなりそうです♪
図書館へ行く許しが出てガッツポーズしちゃうって、
堅物親父でも怪しいと思いますって(^_^;)


「ラッキードF104に対して否定的な記事は、 
 どんなことがあっても潰さなければならない」
里井は、毎朝新聞の記者・田原に探りを入れるよう壹岐に出向かせます。

壹岐と会って話した田原は逆に、壹岐正という人間が近畿商事の
影の航空機部長だと確信します。さすが政治部記者の眼力は鋭い!
「明日の朝刊、楽しみにしていて下さい」と笑顔見せた田原でした。

壹岐は久松邸を訪れ、ラッキード欠陥飛行機記事が出ることを話し、
久松の力でそれを阻止して欲しいことを頼みます。

やはり小出よりも芦田が足を引っ張ることになりましたね~(^_^;)芦田が足…
酔っぱらって膝カックンをネタにするのは、古田さんのアドリブですかぁ?

同じクラブで飲んでいたのは鮫島。ママ(白石美帆)は強~い味方です。
小出達の「領収書の写しを取っといてくれ」と、今後も見張るよう頼んだ鮫島。
お金の力はこういう所でも活かされてるんですよね~。

世の中銭や~、なのに芦田に渡す150万円をケチったばっかりに。。。
いや、慎重には慎重を期した壹岐でしたが、
このことが後々、里井にも絡んで厄介なことに発展するんですからね~。
小出の笑顔を見習ったらよろし(笑)


ウハウハで新聞記事を書き上げる田原に、
「もういいよ、それは。その記事は没だ」と部長。
高速道路沿いの護国寺の国有地の払い下げを申請中の新聞社にとって、
道路沿いにある印刷工場は何としても手に入れたいところ。
それが9割方遺族会に決まっていた払い下げが、こちらに決まったと。

こういうことがまかり通っちゃうんですから権力って凄いです。。。いや金か。
社長命令に納得が行かない田原は考えます。誰の仕業なのか…
名簿にはは遺族会会長・久松清蔵の名が。


記事を潰したことに安心する里井でしたが、
朝刊の締め切り時間の午前2時までは待機していると言う壹岐。
抜かりないですね~。

慌てる小出が見せたのは、東都新聞夕刊の早刷り。
そこには、ラッキードF104は戦闘機として致命的欠陥があると思わせる記事が。

記事をスクープさせたことを壹岐に伝えに来た田原。
ライバル誌であろうと、記事を世に出すことが最優先だと。
「元軍人でありながら、遺族会館を犠牲にするとは、見損ないましたよ。
 軍人の風上にも置けない人間に、新聞記者魂を消されてたまるか!」

いいですね~、阿部サダヲさん。彼はお笑いだけじゃないんです!(笑)

事故原因は操縦ミスであり、F104に欠陥があったわけではないと、
ラッキード本社からブラウン社長を呼び寄せ、記者会見を開きます。
壹岐のこの提案が功を奏し、他の記者たちを納得させることに成功。


「ラッキードの安全性をアピールするだけでなく、
 総理への根回しも抜かりがないとは、さすが壹岐正ですね」
そう貝塚に話す鮫島でしたが、ここで引き下がるような男ではありません。


芦田が逮捕されたと小出から連絡を受けた壹岐。
家の頭金150万円の件を里井に相談したところ、
現金の代わりに近畿商事の株券を渡すように指示されたと言う小出。


里井常務、松本部長、壹岐で今後を相談。
小出にはトカゲのしっぽになってもらうしかないと言う里井。
そんな里井にまた要らんこと言う~壹岐。。。

「常務。芦田さんに株券をお渡しになった件ですが、今後そのような場合には、
 私にご相談いただければと思います」
「あぁ、分かった」
と里井は返事をしたものの、内心は…
こういう言葉も壹岐らしいんですが、空気が読めない所が痛い。
自分で自分の首を絞めることになりそうです。出る杭は打たれる。。。


アメリカへの出張希望を願い出る小出に、あの隠し部屋の荷物を整理し、
接待用の部屋として模様替えをするように指示する壹岐でした。
複写機の存在は隠し通さねばアウト。
あんな大きな物をどうやって…

「私が切り捨てられるってことか。
 羨ましいですよ。軍人であろうと、商社マンであろうと、作戦だけ立てて
 自らは傷一つ負わない、壹岐さんが」ニヤ~と小出。


芦田に警務隊の尾行をつければ、必ず近畿商事と繋がると読んだ鮫島。
これで風向きは東京商事に?

早速鮫島は、敵方である久松邸を訪れます。
「国防会議ではぜひとも、グラントのスーパードラゴンF11を、
 よろしくお願い致します」
と、ミサイル並みの実弾を手土産に置いて行きました。
またそれを返さずに置いて行かせるとこも小ずるい久松。
政治家はみんなこんなんか┐(´-`)┌

そのやり取りと、隣の部屋で聞いていた壹岐は、
「差し支えなければ、そのミサイルとやらをお教え願えませんでしょうか。
 私の方も、工夫したいと思いますので」

そういうことか~。あ~来たらこ~出るって法則がちゃんと頭にあるんですね。
それでも壹岐は泥水を飲まされることになるんでしょうかねぇ。。。


警察へ連行された小出を取り調べるのは…
設楽さんじゃないですかぁ♪
上司だった三浦さんは『東京DOGS』で課長になってますよヾ(゚∇゚*)流星か!
しかし警察の取り調べって上手いですね~。
あれじゃ喋っちゃいますって。北風と太陽みたいですかね。
脅しちゃいけない。いやアメとムチもありか^^

「会社はどうなんでしょう?あなたを守ってくれるんでしょうか。…
 悪いのはあなたじゃない。会社だ。…」
「ですから、複写機など置いてませんから」と、口を割らない小出でしたが…

「今、奥さんが来たって。複写機は奥さんの実家に預けたそうだね」
これで小出は言い逃れができなくなってしまう。。。


小出の逮捕で、夫・正のことを心配する佳子。
「妻の私にも言えないようなことなんですか?」
「お前に分かることじゃない!」
恩を着せてるとか、軍人だった自分を責めてるのかとか、声を荒げる壹岐。
誰にも話せない壹岐のストレスってこういう形で表れるんですかねぇ。
愛の力で介の字貼りをしてないからじゃぁないの?ヾ(゚∇゚*)ナンデヤネン

妻にぐらい話せばいいのに。
翌朝には謝ってましたけど。それでも理由は話さず。
どんだけ口が堅い男やねん(笑)
母親を援護した直子。娘が居て良かった~と思える瞬間ですわ。
父親を拒否し、逃げてばかりの息子はどうなの。


「黙秘ですか。でしたら、あなたに一つ新事実を教えましょう。
 松本航空機部長を参考人として呼んで、話を聞きました。
 あなたが必死に庇う会社の部長は、何と答えたと思います?」と刑事。

全ては小出が独断でやったことで、手柄を立てて認められたかったのだと。
小出には迷惑していると話した松本部長だったのです。

そんな小出に同情すると話す刑事に、
「違う!本当に卑劣なのは。。。壹岐正だ」と小出が口を開きました。
松本にそう喋らせているのも壹岐の計画通りだと分かり、小出が落ちました。


任意で出頭を求められた壹岐は警察へ。。。

ここからどう巻き返すのか、壹岐だからこそ見せてくれるんですよね?
しかし、ここから半年も何するんでしょ(^_^;)


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2009年10月23日

『不毛地帯』 第2話

面白くなって来ましたね~。
ロッキード事件が過りました。と言ってもよく知らないんですが…
調べてもややこしくて理解不能、説明できません(^_^;)
このドラマがどう展開して行くのか楽しみです。

近畿商事の里井や壹岐の、小出宏(松重豊)への扱い方が気になりましたわ。
壹岐の手足となって動き、使われるのはいいんですが、
壹岐の仕事に対する真面目さから、部下に対しても一線を引く慎重さは、
長くつき合わないと理解してもらえないかも?

かつて防衛庁の防衛部調査課班長だった小出は、
近畿商事への機密情報漏えい問題から、近畿商事に拾われる形に。
その恩に報いるため…敏速かつ的確に、そして笑顔で真面目に従事する男。


〈日本へ帰還後、軍人時代のコネを利用した職務には就かないことを条件に、
 入社した壹岐であったが、次期戦闘機の導入が利権に利用されようとしている
 ことを知り、苦悩の末ラッキードF104の次期戦闘機にするため、
 大阪本社から東京支社の航空機部に移ることを決意した。
 こうして壹岐の第二の人生が始まった〉


「どんなことがあっても、スーパーグラントのF11に勝たなければならない」
里井は壹岐に、グラントから総理側に流れている裏金(賄賂)の話をします。

その頃、東京商事の鮫島は、貝塚に今後の資金協力を約束していました。
「これは奥様に」と手土産も抜かりない鮫島。
こんな頃って、平然と行われて来たことなんでしょうかねぇ。。。


実際に戦闘機に乗るのは自衛隊の人間。
自衛官の意見を尊重するべきだと、官房長に訴える川又伊佐雄(柳葉敏郎)。
調査した限り、ラッキードの速力と上昇力は高く評価され、
グラント社のスーパードラゴンF11が有力候補なのはおかしいと。
本当に調査報告書を国防会議に提出されてるのかと、
貝塚官房長に疑問を投げかける川又でした。


「こうなったら反総理派で発言力のある人間に当たるよりしゃぁないな」
と大門社長と里井は考えます。
自由党総務会長で反総理派の大物、
大川一郎(佐々木敏)の力を借りようとします。ところが…

貝塚官房長を国会で喚問してくれるよう約束したはずの大川は浮かない顔。
鮫島から金が渡ってると読んだ里井が、もっと金を積むしかないと言います。

これ以上大川に期待するのは甘いと考える壹岐は、
「総理派に働き掛けるのはどうでしょう」
「君は何か?総理派の有力者にコネでもあるんか?」
「私は、久松経済企画庁長官を存じ上げています」

壹岐のこういう言葉にワクワクしますわぁ。

久松清蔵(伊東四朗)を訪ねた壹岐。
「グラントは総理派に、いかほどのリベートを?」
「額までは知らんが、スーパードラゴン一機分ぐらいは渡ってるんじゃないか」

「久松長官。ラッキードF104と、グラントスーパードラゴンF11の
 性能比較表を見ていただく訳には参りませんか」

すでに相当の金額が足がつかないようグラントから総理派へ渡っていると
話す久松に、日本の為替管理法が厳しいことを把握している壹岐は、
振込先銀行はスイスか香港かと尋ねます。

「君に何か策があるのか?」
「はい」

ここで自信を持って「はい」と答えてくれる壹岐にもワクワクします。
そんな壹岐の様子に大門社長も里井常務も意気揚々。
元作戦参謀の血がようやく騒ぎ出したようだと。
だって~、壹岐の目がイキイキしてますもん。

東京の銀行を調べ上げた壹岐…いや小出の足で。
大蔵省へ告発文を送る壹岐…いや小出が慎重に書き、慎重に投函。
ポストへ投函し終えるまで見届ける壹岐って、スキがない男ですね~。
小出を信用しないと言うより、”自分の目”が真実だと言うような信念。
慎重に慎重を重ね、失敗は許されない…まさにあの戦場と同じ。

妻への電話もそう。必ず自分の居場所を知らせる電話を欠かしません。
逆に言えば、型にハマらないものには応用が利かないかも…
たとえば”女”で破滅するタイプとか~。
そう考えると、千里(小雪)との不器用なつき合いで見せてくれるとか~。

妻への労いにショールをプレゼントするなんて意外な気がしました。
静かに流れるBGMに『華麗なる一族』を思い出しましたわぁ。


大蔵大臣が二次防の来年度予算について検討し直すと言い出し、
すでにグラントで内諾していたのに、里井がロスに居ることを合わせ考え、
これはラッキードの巻き返しだと疑う鮫島。

そこへ、京浜銀行に大蔵省銀行局の軌道検査が入ったとの一報が。
不安が過ぎる貝塚と鮫島。。。

「外為が徹底的に洗われてる」
「それは、つまり」
「G資金の存在を突き止められるのも時間の問題だ」

「何者かが大蔵省銀行局に密告し、
 それで銀行が機動検査をかけて来たとしか考えられません」
「大川派か」
「いえ、近畿商事です」
「近畿商事がこんな手を使って来るとは考え辛い」
「あの男ですよ。元大本営参謀、壹岐正」


「壹岐君、ようやったぁ。これは壹岐君しか考えられんことやで。
 G資金のドルを円に転換できる銀行を割り出して、
 それを匿名で大蔵省に告発して、機動捜査をかけさせる。
 ハハハ、もう実に見事な戦略やね」
大門社長は大喜び。

ロスから戻った里井を出迎える小出。
「正直苦労しました~」と経緯を話そうとする小出に、
「本当に大したものだ。壹岐君のアイデアは」と里井の一言。

社長室へ一緒に入ろうとする小出を「お疲れ様」とドアを閉めた壹岐の態度。
いつまで小出はニコニコしてられるでしょうね。
小出の扱い方注意報発令!\('_')

壹岐の次の手は、グラントの見積表を手に入れること。
それは簡単には手に入らない、防衛庁の機密書類。

悩む壹岐の前で小出は言います。
「私に任せて下さい。私はここに来る前、防衛庁に居た人間です。
 元同僚に頼みますよ。…」

近畿商事の隠し部屋で機密書類を渡すのは、
現在防衛課計画班長の芦田国雄(古田新太)。
小出は、書類右上の番号を三角折りにして写らないように
コピーする手つきも慣れたもの。。。原本は折り曲げていいのかしらん^^
建売住宅の購入頭金150万円をねだる芦田。


自分とは考え方の違う反抗的な川又を左遷するつもりの貝塚に…

「あなたは現場の苦労を知ろうともせず、保身・出世のみを考え、
 都合が悪くなれば人事異動で将棋の駒のように人を動かし、
 権力を振るい、政治家と結びついて利権を支配してる。
 腐りきった防衛庁の元凶は、貝塚さん、あんただぁ」

不正もまかり通っていた時代だったんでしょうね。長いものには巻かれないと…
しかし川又の言葉って、
『踊る大捜査線』が過りましたわ。室井警視になってませんでした?(^_^;)
事件は会議室で起こってるんじゃない!


小出は見積書のコピーを壹岐に渡します。
芦田に、家の頭金を都合つけて欲しいと言われたことを告げると、
「本当に芦田と言う男は大丈夫なのか?
 とにかく今は慎重に事を運んだ方がいい。
 時期を遅らせて都合をつけると話して欲しい」
「壹岐さん、この書類で今度はどんな作戦を展開しようってんですか。
 少しは話してくれてもいいじゃないですか」
「知らない方がいいこともある。今日は本当にご苦労だったね」
と軽くあしらわれる小出。
顔はいつも笑ってるんですよね~。でもそこが怖いです。
でも動きは可愛い(笑)

ラッキード優勢に事が運んでる。
そう思われたとき、里井から聞かされたのは…

「壹岐君、大変だ。エドワード空軍基地でラッキードF104が、
 テストフライト中に墜落した」

まだ発表されていないと言うこの事実を、
東京商事に入ったテレックスで鮫島が知ることに。
その情報をすぐに、毎朝新聞の政治部記者・田原秀雄(阿部サダヲ)に流します。

壹岐の名刺を握り潰し、「墜落すんなよぉ」と笑いが止まらない鮫島。。。


「本当に卑劣なのは、壹岐正だ」
と予告で見せた小出は逮捕されてしまうんでしょうか。

エンディングの歌声はちょっと苦手な私。
天海姐さんのホステス姿も…
そのうち慣れてくるかも?^^


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2009年10月16日

『不毛地帯』 第1話

半年間という2クールかけたドラマということで、
シベリア抑留の過酷さを見せながら、帰国後の様子や家族の思いなどから、
壹岐正がどういう人間なのかを丁寧に見せてくれた1話だと思いました。
そりゃ2時間以上ですもんね~。長かった(^_^;)
                             制作発表記事→ こちら

昭和26年10月。
零下41℃という極寒のシベリアでの強制労働。
飢えと寒さでの重労働で、次々と仲間が亡くなって行く中、
壹岐正(唐沢寿明)は、よく11年もの抑留生活を耐え、生き抜きましたね。
精神力の強さを感じます。
一体何人の人が、シベリアの地で力尽きたんでしょう。。。


〈壹岐正を支えていたのは、たったひとつの信念だった。
 果たさなければならない使命がある。
 その使命を果たすために、どんなことがあっても生き抜く。
 日本の地を踏むその日まで。
 この一本の樹木さえ生きることが出来ない、真っ白な大地で。
 この不毛地帯で〉

ナレーションは、声優の二又一成さん。
昭和の重い雰囲気が出てますわぁ。


終戦後も戦争は終わってないんですよね。
『霧の花-樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち-』でもそう思いました。

ソ連軍が日本人捕虜に満足な食事や防寒具なども与えず、
強制労働させる様子に、やり切れない思いがしますが、
それでもソ連に対しての、人体実験や大虐殺などの戦犯も忘れてはならない事。

シベリア帰還者と遺族のための組織「朔風会」を立ち上げ、
自身の呵責の拠り所としているかのような谷川正治(橋爪功)。
戦争責任を感じ、僧侶の道を選んだ 秋津清輝(佐々木蔵之介)。
極限状態の戦争を生き抜いた人間に、
終戦だからと正常な生活に簡単に戻れるはずもないのが本当でしょう。

しかし唐沢さんのロシア語は圧巻でしたね~。
「ハラショー」だけは分かりました^^
撮影のために7kg減量したそうで、意気込みを感じます。
壹岐正は、野心に燃えた財前五郎とは違い、真面目でもの静かな人物。
そんな壹岐は、自宅で深夜に一人、繊維を学ぼうと努力の人。。。
思わずキレたシーンに、真面目だからこそ葛藤する姿を見ました。
今回も流石の唐沢君が魅せてくれました。

シベリア・ハバロフスクの内務省地方本部の外観が、
名古屋市役所本庁舎かと思いましたけど、違うかな?
戦後の復興に、繊維や鉄鋼が切り離せないんですが、
『官僚たちの夏』や『華麗なる一族』を思い出します。


壹岐正は、1912年生まれ。陸軍大学校を首席で卒業したエリート軍人。
軍事裁判で強制労働25年の刑を受け、11年の抑留生活を送り、
昭和31年に帰国。防衛庁の誘いを断り、栄養失調の体の回復と、
一緒に帰国した部下たちの就職の世話などをしながらの生活が2年経ち。。。
その間快く、妻の佳子(和久井映見)が、
大阪府庁民生課で働きながら家計を支えてくれます。

この夫婦、『妹よ』(1994)で、御曹司と貧乏な家庭のOLだったのを思い出し…
年齢を重ねて来た二人に感慨深いです。現在の活躍が嬉しいですね。
しかし今思うと、このタイトルから、和久井ちゃんのお兄さん役だった
岸谷五朗さんが主役だったんですかねぇ(^_^;)
久しぶりの岸谷さんと言えば、
今週始まる『サムライ・ハイスクール』でのお父さん役も楽しみ♪


第二の人生に慎重になる壹岐。
戦争責任を感じながら生きた人はどれぐらい居るんでしょう。

求めてるのは壹岐の能力だと言った近畿商事社長・大門一三(原田芳雄)。
取りあえず原田さんが良さそうな人で安心しました。
このやり手社長の下で、壹岐の運命はどう変わるのか…

壹岐を航空機部に呼びたい、近畿商事東京支社長・里井達也(岸部一徳)。
一徳さんは、善人・悪人どちらを演らせても上手いんですよね~。
この航空機部で壹岐の能力が開花する?
ラッキードって…あの航空機製造会社ですよね?(^_^;)


大陸鉄道司令官だった、秋津紀武(中村敦夫)の娘・千里(小雪)。
壹岐の心の支えとなって行くらしいですが、
壹岐の真面目な性格からして、どんな関係になって行くのか見もの。
しかし、小雪ちゃんの唇は今回もテカッてましたが、
まさかあのテカリ唇は自唇とか?(^▽^;)ヾ(゚∇゚*)ナンデヤネン
娘も「あ、また天ぷら食べた後の口してるよ」って言いました。。。ヴィエラ(笑)

陸軍士官学校時代の後輩にあたる、
近畿商事東京支社鉄鋼部・兵頭信一良(竹野内豊)。。。待ってましたー♪
クラブ「ル・ボア」でピアノの弾き語りをする紅子(天海祐希)。
『BOSS』のツーショットにプチ感動^^
でもピアノの弾き語りは見慣れない姿ですわぁ。。。ボス~(笑)

東京商事航空機部長・鮫島辰三(遠藤憲一)。
防衛庁の次期戦闘機受注に関わる重要人物になるんでしょうね。
重要と言うより、近畿商事にとっては邪魔な存在。
バックには防衛庁官房長・貝塚道生(段田安則)がついてますし。
エンケンさんの声を聞くと、番宣してるように聞こえちゃう。映画の宣伝とかね。


壹岐がシベリア極北の流刑地で見て来たもの、
戦争が残したものは何だったのか。
この先、自分がすべきことは何なのか。。。
第一の人生を振り返り、壹岐は覚悟を決めました。

「大門社長、私が近畿商事に入社して半年が経ちます。
 商社の人間として、自分に何が出来るのか、ずっと考えて来ました。
 社長、航空機部に行かせて頂きたいと思います。
 二度と過ちを犯さないようこの国を守り、発展させて行くこと、
 それが私の使命です。」

〈第二の人生が始まった。商社マンとしての人生が始まった。
 それは、どんなことがあっても生き抜かなければならない
 戦いの始まりだった〉


さぁ、どんな戦いを見せてくれるのか…
始まりです。
                                     公式HP


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2009年10月06日

『不毛地帯』制作発表














   山崎豊子作品2度目の登板に唐沢は
   「ありがたいこと。『白い巨塔』でお目にかかった時に
    『あんた、いい度胸してるわ』と言われたが、
    こうやって(もう一度)役をいただいたということは…」
   と自信をのぞかせたが、「今回まだ会っていないので…」
   と照れ笑いした。
                         by 中日スポーツ

フジテレビ開局50周年記念ドラマ。
10月15日(木)午後10時~(初回のみ9時~)スタートの『不毛地帯』。
夏前にドラマ化を知ってから楽しみにしてました。

山崎豊子さんの社会派作品が好き。
それでも原作は読んでないんですけどね(^_^;)
『華麗なる一族』もハマリました。木村君だったことも大きいですが。
『白い巨塔』の最終回も号泣でしたわぁ。
それから6年も経つんですね~。。。


お話は、旧日本軍エリートが終戦後、
11年に渡る過酷なシベリア抑留を経て帰国。
総合商社に入り、一転してビジネスの”戦場”で
世界を相手に闘う姿を壮大に描く。。。んだそうです。
放送も来年3月までの半年間という力作。
恋愛ドラマも大好きですが、こういう社会派ドラマも好きなんですよね~。
恋愛とは違う涙のツボを刺激されるでしょ(^_^;)

主人公・壱岐正役を唐沢寿明さん。
その妻を和久井映見さん。
壱岐の親友役に柳葉敏郎さん。
壱岐の心の支えとなる女性役を小雪さん。。。ってまたかいな^^
黒木瞳さんを思い出しましたよ。

軍人時代の上官役を橋爪功さん。
総合商社社長役を原田芳雄さん。。。原田さんには期待♪
竹野内君のお顔もありますわぁ(´▽`*)
『白い春』でいい人を魅せてくれた遠藤憲一 さん。
その横には阿部ちゃん…と言っても阿部サダヲさんが(笑)
その他にも豪華メンバーでそそります!

脚本は、名古屋出身の橋部敦子さん^^
『ピュア』『救命病棟24時』『ナースのお仕事』『僕の生きる道(シリーズ)』…
期待しちゃいます。

音楽も、菅野祐悟さんが担当。
菅野さんと言えばまず思い出したのが『ガリレオ』でした。他にも多すぎて…
『SP』『ホタルノヒカリ』『イノセント・ラヴ』『赤い糸』『キイナ』『MR.BRAIN』…
BGMって大切ですよね~。
私すぐ泣いちゃうんです。思うツボなんです^^


そして橋爪さんの言葉に、撮影現場での唐沢さんが思い浮かびます。
「唐沢君は、顔は小さいが、いい目をしてる。引き込まれる。
 でも普段はちょっとうるさい!」
って、言われてる~(≧∇≦)ノ彡バンバン!


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Posted by mana at 12:26Comments(6)TrackBack(1)「不毛地帯」