2008年10月27日

『チーム・バチスタの栄光』 映画版


    まずは観終わって…
 
    「すっきりした~」そして、
    「面白かった~」♪


ドラマ版が放送されてからずっと気になってたんです。
原作は絶賛評価でしたしね。
ドラマ放送期間中に、こんな行為をしたのは初めてです。
それもこれも”犯人は原作と違うらしい”が気になって。
「…らしい」ってのも怪しいもんですが(笑)
違いをどう見せてくれるのかも非常に興味津々だったので、
是非その違いを知っておかねば!と映画版を鑑賞。
でも原作と映画も違う…らしい(笑)
だとすると、ドラマと映画の結末は同じってことかも?オイオイ

ネタバレはありません。誰が犯人なのかは秘密(`ー´) クククッ

しかし心臓はリアルでしたわ。でも気色悪い感じには映ってませんでした。
こういう映画を、本物のお医者さん達はどう見てるんでしょうね。
手術シーンもそう、患者への感情、医者としての正義…

縫合のシーンはお見事!裁縫もお上手なんでしょうね~(笑)
外科手術はやっぱり器用な方にお願いしたい。
切り方、縫い方も患者にとっては一生残る傷ですから。
やっぱりメンタルな部分は、医者も患者も重要ですね。
泣かれすぎるのも困りものですが(^_^;)


個人的に楽しみにしていたのは、第二助手の酒井利樹役の玉鉄君。
ドラマ版では鈴木裕樹君(ゲキレッド:笑)
ちょっと自信過剰な嫌な奴でしたよ。
『薔薇のない花屋』に近いキャラです。腕に自信があるとこうなる?(笑)

田口公平(伊藤淳史)。
「田口公子(竹内結子)」と女性になってます。
公平のような泣き虫ではなかったです。
必死さが表に出ないので、のほほんとしてる感じに見えますが、
主人公を演じる俳優さんの違いで全く違うキャラに感じました。
どちらの方が良いとは言えないですが、どちらも楽しめます♪

白鳥圭輔(仲村トオル)。
阿部ちゃんと比べられませ~ん!どちらもイケてますもん(^_^;)
阿部ちゃんと結子ちゃんの犯人探しは見事でしたよ。
映画の方では、恋の予感?も期待したんですけど、案外さっぱりしてました。
淡々とした白鳥キャラの”阿部ちゃんの演技”は抜群なんですが、
トオル君・白鳥が見せる人間味の方が今後どう変化して行くのか楽しみです。

桐生恭一(伊原剛志)。
最近の伊原さんはCMでしかお見かけしてませんでしたが、イイですね~♪
そして吉川晃司君の演技力、上手さには驚きましたわぁ。
声も「モニカ」の頃よりセクシーだと思います(笑)
これは役者吉川を見せてくれましたね~。
大河ドラマ『天地人』での織田信長役も楽しみですわぁ!

桐生とは義弟の成海涼(宮川大輔)。
宮川さんのお笑い人としての喋りが好きなので、物足りなさを感じてます。
映画では池内博之君の英語使いが、フロリダ帰りのやり手外科医の
雰囲気を出してました。ドラマではまだ触れられてませんが、
病理医に転向した理由には怪我をした経緯が…

器械出し看護師の大友直美(釈由美子)。
”泣き落とし”(嘘泣き)は井川遥さんの方がお上手(笑)
でも騒々しいわ、やかましいわ。手術中は邪魔かも~。なウザイ系でしたよ。

羽場貴之(戸田昌宏)。
『未来講師~』でのユーキ君とは別人の田口さん(≧∇≦)ノ彡バンバン!
田口浩正さん演じる腕の良さ(心臓を止めてからの人工心肺作動)の
見せ所が良かったです。しかし彼も色々な役をこなされますね~。

麻酔科医の氷室貢一朗(城田優)。
ドラマでの城田君の淡々とした語り口もイケます。
『ROOKIES』で熱すぎる男よりも好きかも~σ(^_^;
城田君は感情を表さない感じですが、映画版でのココリコ田中直樹さんとは
ちょっと違うタイプに見えますね。
田中さんの場合「忙しい」が動きや早口に出るんです。
まぁ見た目とキャラがそうさせるのは仕方ないですけどね(^_^;)

垣谷雄次(鶴見辰吾)。
佐野史郎さんのあの独特の雰囲気は「何かありそう」って魅せてくれますね。
手術も完璧。心臓が再度動き出す瞬間は見せ場です。
桐生と共にスーパードクターですね。手術の成功は奇跡のように思えますわ。
”神の手を持つ男”脳外科医の福島医師を思い出します。
こういう医師に診て貰えることが奇跡かも。

心臓血管外科教授の黒崎誠一郎(榎本孝明)。
年齢の違いもありますが、平泉成さんの重厚な教授役がハマッてました。
と言っても、バチスタ手術成功後の記者会見で…
「手術着のまま失礼します。…私たちは無事やり遂げました」って姿は、
今までの善人とは違ってウケました(^_^;)
何もしてないのに堂々と言える態度に、
教授になるために必要なものは何なのか、考えさせられますわ。


白鳥も言ってた通り、犯人はこの中に居ます。
ドラマではどう見せてくれるのか、今後が楽しみになりました。
きっと犯人をそういう目で追ってしまうと思いますけどσ(^_^;


バチスタ手術は、大人ばかりが死に子供は助かる…
この理由もなるほど~なんですが、
「助けた」訳じゃない理由もなるほどなんです。
医者も人間。人間も色々。どんな医者が本当の名医なんですかね。。。


映画では、田口公子を頼ってグチ外来に様々な患者がやってくる訳ですが、
序盤から終盤へ上手い使い方をしてます。笑えます。

田口と白鳥のソフトボール対決を見せながらの終わり方や、
エンディングはEXILEの歌声のお陰で、
重い雰囲気を残さず終わってくれたので思わず、
あれ?これって何を言いたかった映画なんだろうって思いましたよ。

ちょっとしたどんでん返しもありますが、最後に犯人が言った言葉は怖いです。

「誰も遺体を解剖しようなんて言わないんですよ。
 人を殺して、遺体を調べられない一番確実な方法はね、
 医者の目の前で殺すことなんですよ」

現実あり得ないことではないかもしれない。そう思うとゾッとします。




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