2014年01月22日

『永遠の0』で嗚咽

臆病者と呼ばれていた男が何故、特攻兵として出撃したのか。。。

その理由が明らかになったラストで、溢れ出る涙と嗚咽。
両手でハンカチを押さえるなんて久しぶり。
2時間24分と言う長さに驚きましたもん。
あっと言う間で。

過去と現在の行き来で見えて来る真実。
序盤から涙腺が緩みっ放しで、
劇場じゃなかったら声に出して泣いてたはず。

これはネタバレ知らずで見なきゃダメです。
そうだったのかぁって繋がった時の感動がタマランのです(/_;)


2004年。戦後60年を前に、現実の上に現在があることを思い知らされる。
戦争について何を感じるか、三浦春馬くんで見せてくれます。

成功することイコール死の特攻。
それは大切な人を守るための覚悟。
岡田くんの表情の変化が素晴らしい。
大河『官兵衛』ではまだ見出せず、今回改めて見直したりして♡


肝心な部分のネタバレがないように書きます。。。


























穏やかな笑顔を見せていた宮部久蔵(岡田准一)が、
覚悟の突撃に鬼気迫る表情に変わると、一瞬だけ見せた安堵の笑み。
セリフがなくても伝わって来る宮部の気持ちに涙が溢れ出ました。


戦時中の宮部少佐を知る者たちの現在を、
当時の様子と交互に見せられながらも違和感がなかった俳優陣。

癌で入院中の井崎(橋爪功 / 青年期:濱田岳)に、
祖父・久蔵の話を聞く佐伯健太郎(三浦春馬)。。。













これまで知らなかった祖父のことを調べるうちに、
4度の司法試験に落ちやる気を失くしてた健太郎も変わって行きます。


敵機を落とすことを自慢気に話す零戦パイロットたちの中、
未帰還機のことを思い本音を口に出す宮部。
「私は死にたくありません!」

機体の小さな異常も感じ取る彼の特性が伏線となり、
ラストへの真実へと繋がるんですよねぇ。。。

優秀な飛行技術を持っていながら、空戦も参加せず飛び回るだけの日々。
「臆病者」のレッテルを貼られ、上司からもボコボコに殴られます。

この上司役が、『SP』で共演した飯田基祐さん。
何度も何度も岡田くんを殴りつけるシーンは憎らしかった~。


大会社の社長になっている武田(山本學 / 青年期:三浦貴大)や、
ヤクザの親分になっている景浦(田中泯 / 青年期:新井浩文)の話は、
当時「臆病者」だと思っていた宮部のことを、
思い違いしてたそれぞれのエピソードで語られます。

濱田岳くん、三浦貴大くん、新井浩文さん、染谷将太くんが良かった~。
『10年先も君に恋して』での染谷くんが好印象で忘れられない♪


田中泯さんってあまり見かけない役者さんなのに、
何かで印象に残ってたのにどうしても思い出せず…

『龍馬伝』の吉田東洋役でしたわ!
インパクトありましたけど、今回も親分がハマッてましたよ。
ダンサー・舞踊家って肩書きの方がウソでしょ(笑)


ラバウル航空隊で戦友だった、
長谷川(平幹二朗)の証言は「海軍一の臆病者」。
生きて帰ることを恥じだと語る長谷川の青年期は出て来ません。
片腕を失くして生き延びた戦争体験者の話こそ現実的で、
青年期の宮部との関係を見せて欲しかったです。


そんなこんな油断してたら、あっと驚く真実が判明してビックリ。
そう来ましたか!











この作品で夏八木勲さんに会えたことも嬉しかったです。
『終戦のエンペラー』が遺作だと思ってましたもん。












宮部の妻・松乃役の井上真央ちゃんも、
60年前のあの時代のお母さん役を見事に演じてました。
『太平洋の奇跡』を思い出したり、
それとは全く違った『謝罪の王様』での彼女にも驚かされたり…
凄い女優さんですわ。

知らない男に助けられた話をする松乃。
「刀」と言う小道具を効かせて、
それが誰だか言わないで見せるとこがニクイ演出。



エンディングで流れるサザンの歌がまた涙を誘います。。。

      愛の歌が途絶えるように
      心の灯りが消えたの
      たった一度の人生を捧げて
      さらば友よ永遠に眠れ

      青空は悲しい空
      揺れる木洩れ日がせつなくて
      夏がくるたびあの日と同じ
      通り過ぎて行ったよ

      涙見せぬように
      笑顔でサヨナラを
      また逢うと約束したね

      何のために己を断って
      魂だけが帰り来るの
      闇に飛び交うホタルに連れられ
      君が居た気がする

      生まれ変わったら
      また恋もするでしょう
      抱き合い命燃やすように

      涙見せぬように
      笑顔でサヨナラを
      夢溢る世の中であれと
      祈り




『清州会議』の時に流れた予告だけでウルウルして、
観たいな~って思ってたんですよねぇ。
そして今見る予告動画にまた泣ける(・・、)

映像も素晴らしかった。
監督・脚本が、『ヤマト』の山崎貴さんと知り納得~。
しかも奥さんが、
前期ドラマ『独身貴族』脚本の佐藤嗣麻子さんだと知り驚き~!


公開から1ヶ月、上映期間中に間に合って良かった。
満足です♪


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わはは。
公式HPで自分の名前入りのポスター画像が作れるっていうんでやってみた♪

ま、そういうことです。
原作で
さんざん泣いたので、
まともに作っていれば絶対泣いちゃう...
映画『永遠の0』観たよ〜ウゥッ・・・(´;ω;`) 【よくばりアンテナ】at 2014年01月26日 13:37

永遠の0公式HP

百田尚樹の同名ベストセラー小説を、「V6」の岡田准一主演、
「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズを手がけてきた山崎貴監督のメガホンで映画化。
司法試験に落ち続け、人生...
永遠の0/映画【あるがまま・・・】at 2014年02月02日 14:37
「永遠の0」は2004年に祖母を亡くした孫の娘と息子がかつて祖母の夫であった祖父の太平洋戦争での足跡調べていく事でかつて祖父がどんな人物であり、何を託して行ったのかを知 ...
「永遠の0」祖父の生きた足跡を知った先にみた生き抜く努力の先に本当に守るべき者たちの姿がある事を残された人たちに継承していた【オールマイティにコメンテート】at 2014年02月02日 17:15


□作品オフィシャルサイト 「永遠の0」□監督 山崎 貴□脚本 山崎 貴、林 民夫□原作 百田尚樹 □キャスト 岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田 岳、新井浩文、染谷将太、  ...
『永遠の0』【京の昼寝〜♪】at 2014年02月05日 12:20
原作は未読。 だから純粋に映画関してだけのわたくしの印象・感
永遠のゼロ【LIFE ‘O’ THE PARTY】at 2014年03月06日 20:00
岡田准一、「図書館戦争」といい、大河といい、もうアイドルという枠におさまらない、華を持ち併せた、堂々の役者さんですね。彼の熱演が素晴らしかったです。孫の佐伯健太郎(三浦春...
永遠の0【のほほん便り】at 2015年03月05日 17:10
この記事へのコメント
こんにちは。
今、映画のCMかなりやってますよね。
この作者の方も興味あるので、観ようかと心揺れています。
なので、今回manaさんのこの記事、最初の5行しか読んでない(笑)
魅力的な書き出し・・。
Posted by SHINGO。 at 2014年01月24日 13:25
★SHINGO。さん

こんにちは~。
今朝の『ZIP!』でもやってたでしょ。
また泣けちゃって、娘が「うそでしょ~(笑)」ってティッシュくれた。
涙腺の弱いSHINGO。さんにも観て欲しいわぁ。
そして描いて(書いて)欲しい。
血は気にならないから大丈夫だよ^^

>最初の5行しか読んでない(笑)
10行ぐらいはイケるでしょ(笑)
Posted by manamana at 2014年01月24日 15:42
お久しぶりです。
TBとコメントありがとうございました!

ホントに岡田クンが素晴らしい演技を見せてくれましたよね。
表情だけで気持ちが伝えられるなんて
ベテランの風格ですw

私も田中泯さんが舞踊家だって、調べて分かって、
どんな踊りなのか見たくなっちゃいましたよw
Posted by misachi68 at 2014年01月26日 13:53
★misachi68さん

ご無沙汰しちゃって申し訳ないです。
『永遠の0』特製ポスターが欲しくて~。思わず(笑)

岡田くん、魅せてくれましたね~。
大河を見始めた今、官兵衛の魅力はまだ見えずで、
同じ人なんだよな~って見直しちゃいました。

田中泯さんも良かったですね~。
「刀」が上手く使われてましたし。
若い頃を演じた新井浩文さんと重なって、情の深さに泣けました。

日本舞踊の方?
ダンサーの方?(笑)
Posted by manamana at 2014年01月26日 17:17
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