2013年02月26日

『王になった男』 イ・ビョンホン

どちらが本物なのか…
見分けがついてしまう演じ分けが見事で、
それが次第に見分けられなくなるほど、
「本物の王」になって行く、イ・ビョンホンが素敵でしたわ~♪













今年に入って、
『ライフ・オブ・パイ』『テッド』『フライト』と続いて母親を連れ回し、
今回は韓ドラ大好き母の希望で勢いで親孝行で(笑)
私も鑑賞できて良かったです。
『ダイ・ハード5』や『脳男』に後ろ髪を引かれながら…

とは言うものの、
『スマスマ』での体感エレベーターに胸キュンしたのは本当。
何たって、声がいい♪
ツルツルのお肌に鍛えられた体、42歳とは思えません。


竹島問題が宣伝活動までも自粛せざるを得ないのか、
いやまだ日本で公開されただけでも主役人気の力でしょうか。
しかし韓国では大ヒットするも、狭いスクリーン上映には驚きました。
おばさまばっかりだったことは想定内でも(笑)

韓国時代劇は好き。やっぱり面白いです。
忠誠心や人情の見せ方が上手い!
と言うか泣きツボにビンゴ(・・、)


時は1616年。
実在した暴君、第15代国王・公海君のお話。
『チャングムの誓い』での第11代国王・中宗の曾孫にあたります。
『イ・サン』や『トンイ』は第22代国王なので、まだ150年ほど先のお話。
ちなみにお気に入りだった『チャクペ-相棒-』は、
第25代・哲宗(1849-1863)と言うことで…
日本ではちょうど『龍馬伝』の時代。


ネタバレあります。












偽者の王・ハソン(イ・ビョンホン)に付くことになる内侍(キム・イングォン)が、
温水洋一さん似の穏やかな人物だったことが効いてました。
本物ではない王のやることにも、
静かに笑みを浮かべたり、政治までも期待する表情が何とも見事で、
会話がなくても読み取れる見せ方がいいの。

政治に関しては王の右腕でもある長官(リュ・スンリョン)が、
影武者として扱いながらも「もしかしたらコイツなら…」と、
偽者の人間味ある政治に心動かされて行く、2人の様子がいいの。
ドリフのようなベタな笑わせ方で楽しませてくれます(笑)












王が入れ替わったことは、内侍と長官2人の秘密。
ところが、護衛官(キム・イングォン)が気づき始めます。
生真面目な性格ゆえ、命を賭けて王命に従う姿に笑わせて貰ったり、
ハソンの優しさや誠意に触れ、
偽物であっても王を守り抜く忠誠心に、終盤では泣かされます(/_;)

「そちが生きてこそ、余が生きる」
本物にこの気持ちがあったなら…

偽者だと気づいた瞬間の見せ方もベタなんですが、
腰を振りながら踊るハソンを見せていた伏線が序盤で張られていたことに、
あの時の武官がこの護衛官だったんだと気づかされました。

腰振りの踊りも見事なビョンホン♡












終始大笑いするおばちゃんグループが居たんですが、
私が唯一噴いたシーンは、
偽者ハソンが王妃(ハン・ヒョジュ)の前でニコッと笑ったシーン。
前歯に海苔が(笑)
冷酷な王に心を閉ざしてしまった王妃に、
笑顔が戻るように願うハソンのアイデア。
いきなりアレはズルイ(≧∇≦)ノ彡バンバン!

今までの暴君とは違う王に惹かれ始める王妃。。。

護衛官が偽者だと詰め寄るドキドキシーンに王妃は、
王しか知り得ない体にある「赤いアザ」が
どこにあるのか知ってるはずだと武官に猛攻。
王妃自身も夫を信じながらも、
これまでの夫とは違う不信感を抱きながらの賭け…

この赤アザも、序盤で見せた胸元チラリズムがここで役立つなんて~。

本物の王の胸にある傷跡も、
ラストではスカッとさせるワザありを見せます。

見てる者には、そこに立つ王が本物だと分かるはず。
長官と偽者王ハソンとのやり取りがその見せ場になってます。
王になりたいのにならない理由を聞いた長官は決意したのです。。。

15日間だけの影武者。
それでも国のため民のために法を変え、
悪大臣どもを失脚させる爽快感を味わえるラストは、
やっぱり水戸黄門的ベタが心地良いアジアンには安心感?(笑)


「小豆粥」と言う小道具も効いてます。
料理人たちへの配慮、王妃への気遣い…
真心って伝わるもんです。

15歳の毒見係の女官・サウォリ(シム・ウンギョン)との絆も見せ場。
小豆粥に毒を入れるよう、尚宮から命じられたサウォリは…
ベタに泣けます(/_;)


日本も韓国も、時代劇を見ながら感じることは同じで、
王座や派閥はもちろん、暗殺や凄惨な拷問、
それは冤罪どころの話ではなく、
濡れ衣を着せ闇に葬るなんてことは当然。
袖の下、賄賂も遠い昔から無くならないんですからね。

しかし王様の健康管理がここまでされてるとは驚きました。
料理の毒見は分かります…
ウ○コの味見をして何が分かるんですか(*゚0゚)
見るのも嗅ぐのもツライのに(笑)
昔の人は、ご苦労様です(-人-)


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映画「王になった男」★★★★
イ・ビョンホン、リュ・スンリョン、
ハン・ヒョジュ、キム・イングォン、
シム・ウンギョン出演

チュ・チャンミン監督、
131分、2013年2月16日より全国公...
映画「王になった男」ストーリーは斬新さが無いが、それが良い【soramove】at 2013年03月08日 07:45
この記事へのコメント
manaさん
べたといえばべただけど、良かったです~~♪
久しぶりに見たわかりやすい映画でした。
イ・ビョンホンの二役の素晴らしさを感じました。

王妃様の着物の色が抑え目で、品が良くて
凛としたハンヒョジュさんにも惹かれました。

>温水洋一さん似の穏やかな人物だったことが効いてました。
雰囲気がよく似ていましたよね(笑)
周りの人物がハソン王を見る目がだんだん変っていき・・・
やっぱり脇役がいいと映画がしまります^^

とにかく見て満足した映画でした~~♪ ありがとうございました。
Posted by orugann at 2013年02月28日 17:29
★orugannさん

私の方こそ、この映画を紹介してくれたorugannさんに感謝ですよ~(^o^)丿
それでも劇場で観る予定はなかったんです。
ちょうどタイミング良く、母と行くことが出来て良かったです。

ドラマや映画、何やかんや見て来てやっぱり「ベタ」に戻る訳ですよ(笑)
ベタも見せ方で白けちゃいますからね、役者の魅せ方だと思います。
ビョンホンが本当に素晴らしかったですね~♪
その脇役がまた良かったのでねぇ、突っ込みどころもなく引き込まれてました。
時代劇だからこその魔法にかけられちゃって(笑)
衣装や髪型は日本の時代劇よりも華やかで美しく魅せてくれるかも~。

こんなに気分良く劇場から出て来たのは久しぶりでしたよσ(^∇^ヾ)
さすが母は韓国ドラマを見まくってますわ。
「CMもなく2時間で完結したのが良かった~」だって(≧∇≦)ノ彡ソコカヨ!
Posted by manamana at 2013年03月01日 10:09
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