2013年02月01日

トラと漂流した真実は…『ライフ・オブ・パイ』

たった1人の生存者・パイ(スラージ・シャルマ)が、
保険調査員に語った2つの話。
どちらを信じようと、それが真実。。。

【少年はどうやって生き抜いたのか】

これが気になって気になって~。
トラを食べちゃったのか?
妄想は膨らむばかり(笑)

思いもよらない、まさかのラストに驚愕しましたよ(*゚0゚)
振り返りながら辻褄合わせに納得したり、なるほどね~。
真実は海よりももっともっと深かった。。。

『ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日』


ネタバレあります。














このツーショットも、鑑賞後には違った目で見てしまうと言う不思議。。。


『スラムドッグ$ミリオネア』を思い出したのは、
インドの雰囲気からもありますけど…
「リチャード・パーカー!」の叫びで、
「ラティカー!」を呼び起こしたのは私だけ?(笑)


CGとは言え、その高度なワザには感心しちゃいます。
トラは別撮りで合成したと聞いてたシーンも違和感なく、
どこが本物でどこが作り物なのかも区別できないですもん。

3D映像は『アバター』を越える?なんて聞いてたせいか、
画面が暗くてそれほどでもなかったんですよね~。
メガネがない方がいいのかも?
真っ暗な海上から見る満天の星空は素晴らしいだろうな~って、
実際の夜空を想像させてくれるほどキレイでしたけど('▽'*)。。oO

それでも静かに流れるインド調BGMと共に、
動物たちを映すオープニングは良かったです。
奥行きも感じられたし、小鳥たちも飛び出して来るし(笑)

この先起こる大惨事を想像してしまう、嵐の前の静けさのようで…
そこにはベンガルトラの姿も。
チラッとだけ見せるところも流石の始まり始まり。。。

3Dの迫力はやっぱりあの瞬間が一番!
救命ボートの中で、テントからトラがいきなり飛び出して(*゚0゚)
食われるかと思った(笑)
劇場でトラのオシッコが顔に噴きかかる日も遠くない?o(≧∇≦)o

振り返って思い出し、納得のシーンにはスッキリ。
回収できない伏線は全て幻想にしてしまえ(笑)

遭難したパイが、
バケツでボートをガンガン叩き叫びながら周囲の助けを求めると、
テントの中からハイエナが現れ、
動けないシマウマを襲ったり、オランウータンと交戦したり、ゲロ吐いたり…

ならそれまでトラはどうしてた?とか。
そこに居たのかよ!とハッとさせられるシーンも、
後から思えば使いよう。

トラをリチャード・パーカーと呼ぶのも何だか違和感があって、
意味があるのかな?とは思いましたけど、
そこまで気にはしなかった。
ところがこれがまたキーポイントだったことを後で知り、
「ミニョネット号事件」を読んでビックリ。
仲間の船員に食べられた少年の名前が、
リチャード・パーカー!(*゚0゚)
偶然じゃ~ない。


友達に名前をからかわれ続けて来た小学生のパイが、
進級する時こそと考えたアピールの見せ方も、後で思えば。。。

パイ=π=3.14159…
黒板に長々~と円周率を書いて見せ周囲のみんなを驚かせます。

頭のいい子なんだな~って見てただけだったんですけど、
πの意味までも深い解釈があったとは…

「割り切れないもの、答えの出ないもの、
 人生の意味や正解のないものへの、
 終わりのない問いかけを意味している」

そこまで掛けてたの?(*゜0゜)ノΩ ヘェ!ヘェ!ヘェ!


トラとの共存は、自分との闘いでもあったことを思い知らされると、
ただの漂流記として書けなくなってしまって、
ドラマ記事よりも後回しで困っちゃう(笑)

トラ。。。
もう1人の違う自分が居たからこそ生きられた?
でも本当にトラは居たのかもしれない。

パイの集中力や自分との闘いこそが見せ場だったと言う訳で、
少年がどうやって生き抜いたのかが、
別の視点から見えて来るものの、
それが想像でしか答えはハッキリさせないと言う、
上手い見せ方してくれますわ。
もう一度見返したいと思わせる、こんな余韻もありなんですねぇ。。。


キリスト、イスラム、ヒンドゥー教を信仰する彼の熱狂的宗教心を考えると、
ベジタリアンだけでは片付けられない現実にも考えさせられました。

初めて肉を口にする時の苦悩や、
涅槃像の形をした島自体が彼の幻想だったことも分かる気がします。


ハイエナ=母親に対して屈辱的な扱いをした意地悪コック。
シマウマ=肉の身が入ってないスープを勧めてくれた青年。
オランウータン=母親
トラ=パイの別人格

2つ目の話をするパイの目からは涙がこぼれ落ち…
2人の保険調査員も信じたに違いないと思わせる流れから、
報告書には動物と漂流した方を記述するところがまたニクイ。


小学生だったパイが、動物園で檻の中のトラに肉片を与えようとすると、
父親が激高し説教するシーンも印象深く思い出されます。
トラとは友達にはなれないことを教え、
「トラの目に映っているのはお前の姿だ」と忠告し、
子供心にそのことが心の奥に深く刻まれたあの日。。。

ただ、ここでのトラが本物だったとしたら、
どうやってあのヤギを狭い鉄格子の中に引きずり入れたのか、
不思議に思ったシーンだったんですよね~。
すでにパイの妄想が入り混じってたとか?

リチャード・パーカーが猫のように可愛く見えて来るのはなぜ。
海から引き揚げて欲しいって目で見つめられた時ニャ~、
パイでなくても助けちゃうニャン(笑)


ボートの中が、何一つ欠片もないほどキレイだったことも、
トラ以外は実在しなかったのか、トラ自体も存在しなかったのか、
大量のトビウオも何もかもが幻想だったのか…

パイのみぞ知る。


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なぜ少年は、生きることができたのか。

命を奪うのか、
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原題 LIFE OF PI
製作年度 2012年
上映時間 127分
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ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日【to Heart】at 2013年02月01日 18:18
LIFE OF PI

なぜ少年は、生きることができたのか。

命を奪うのか、
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製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(FOX)
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ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日【いやいやえん】at 2013年06月12日 13:28



□作品オフィシャルサイト 「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」□監督 アン・リー□脚本 デビッド・マギー□原作 ヤン・マーテル□キャス スラージ・シャルマ、イル...
『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2D字幕版)』【京の昼寝〜♪】at 2013年06月12日 17:17
この記事へのコメント
ヘタレだけど、子供の頃からのミステリー好き、
なので、最近ではちょっとでも違和感センサーが作動すると
身構えちゃって、、、まあ、トシのせいもあるのですが、素直にそのままをみれない体質に(^^ゞ

>どうやってあのヤギを狭い鉄格子の中に引きずり入れたのか
うん。アレは心配しましたよね~。
すぐに、関節はずし、じゃなくて~、骨折しまくりで・・と思うことにしましたが(爆)

これ、原作が児童書だなんて、すごいわあ~。
ただ、願望としては、パイの成長の航海日誌だったと信じたいですね★
Posted by kira at 2013年02月01日 18:32
★kiraさん

早速こちらもありがとう(^o^)丿

>最近ではちょっとでも違和感センサーが作動すると身構えちゃって
この「違和感」があるともうダメね。
簡単に許せちゃうドラマ(映画)の違いって何でしょ。
見過ぎちゃった私たちは、ハードルも上げ過ぎちゃうのかしら。
あ、好きな役者さんなら全部許しちゃう(笑)

この作品のように、主役ありきじゃない方が邪心なく見られていいです。
子役から違和感なく成長を見られたし。
そうそう、日本人の役者さんも違和感なかったですわ…
って日本語喋ってたからか。
また中国人を使ったりするのかなって見てたので、そこは嬉しかったです。
そう思うと、インド人っぽい人を見れば違和感ないように、
欧米人から見てアジア人は同じ顔に見えるのも仕方ない?(笑)

>すぐに、関節はずし、じゃなくて~、骨折しまくりで・・と思うことにしましたが(爆)
kiraさん、いいぞ!ぎゃははははははは _(__)ノ彡☆ばんばん!
頭が通らないもんね~。

>これ、原作が児童書だなんて、すごいわあ~。
そうなの?
『パイの物語』を美味しそうに読んだらマズイよねヾ(゚∇゚*)オイ
『ちびくろサンボ』も同じ。
子供は残酷だから、成長の方の航海日誌じゃない方の現実を見たがる(笑)
あれ?こんなことを『TOKYOエアポート~』の時にも言ったわ。
どんだけ子供を残酷にしたいんだ私(笑)
Posted by mana at 2013年02月02日 18:09
こんばんは^^
珍しく?TBコメントありがとう(笑)

>トラを食べちゃったのか?

そうそう、私もそれ気になった(^_^;)
最初はまったく観る気なかったのに、予告編とそれが気になって観ました(笑)

普通の3Dだと暗いでしょ?これがIMAXだとそんなに暗くないのよね~。なので、いい作品は、高くてもIMAX3Dで鑑賞します♪(←決して自慢してないよ・笑)

私もオープニングの動物たちのシーン大好き!
動物好きには、動物園に行ってる様な感じで楽しめました♪

πにもリチャードパーカーと言う名前にもいろいろ意味が
あったんですよね~。エンタメハリウッド作品が大好きな
私には、アナザーストーリーも含めて、頭がついて行きませんした(笑)

それでも、IMAX3Dで鑑賞した効果もあって(まだ言うか・笑)、数々の圧巻の映像美に大満足でした\(^o^)/
Posted by ひろちゃん at 2013年02月04日 00:01
★ひろちゃん

こんばんは~♪
あ、TBは久しぶりだったかもね~!
そんなにひろちゃんと同じもの観てなかったかなぁ?

トラを食べちゃうより予想外の結末には、
おいしかったね~(笑)ヾ(゚∇゚*)オイ

>普通の3Dだと暗いでしょ?これがIMAXだとそんなに暗くないのよね~。
ひろちゃんはいつもIMAXだもんね。
自慢してるもんね(≧∇≦)ノ彡ウソウソ

暗闇じゃなかった動物園のシーンは癒されました♪
とにかく漂流生活がリアルで凄かった。
酔わなくて良かった~(笑)

トラが飛び出した瞬間は「ぅわっ!」って小声が出ちゃって(*゚0゚)
両隣が身内で良かった~(笑)

>私には、アナザーストーリーも含めて、頭がついて行きませんした(笑)
私も~。考えすぎて書いてたら、どっと疲れちゃった。
今回の母親の誕生日はコレ。
去年は『麒麟の翼』を2人で鑑賞したっけ…
ひろちゃんとも語り合ったね。邦画は観ないひろちゃんだけど(笑)
今年は女4人で行って来ました。
鑑賞後は食事しながらあーだこーだと議論したりして♪
こう言う時間がまた好きなのよ~ヽ(*´∀`)ノゎーィ♪

『テッド』は、娘の方が観たがってるから、
ひろちゃんの制止は聞けないわ(笑)
Posted by manamana at 2013年02月04日 15:30
いっやー
ずいぶん丁寧に書かれてたんで、
よんでしまいました。
?が沢山出て来て、
もう一回観に行こうかと
思って、
ネットを、ライフオブパイ検索、
でいっぱい徘徊して、
ひとのレビューなんかを読みあさってます。

この映画難しいですわ。
感じて観よとか言われてたから
そのつもりでみたんですけどね。
Posted by よし at 2013年02月11日 15:17
★よしさん

読んで下さって、コメントまでありがとうございました。

もう一度観たとしたら…
ボートに残された動物たちを、そういう目で見るでしょうね。

私は「生き抜いた理由」が知りたくて観に行きました。
何だ両方とも生き伸びたんだってところで、
あの告白シーンには仰天しましたよ。
実は強靭な精神力だけではなかったんだと…

ラストの2つの話は、
きっと観た人の答えでいいんでしょう。
Posted by manamana at 2013年02月13日 16:42