2013年08月08日

『Woman』 第6話

「どんなに嫌いで憎んでる相手でも、適応する時はします。
 どんなに愛情があっても、しない時はしないのと同じように」 澤村医師

子供たちのために生きる覚悟をした小春。

母親に病気の話をするしないとか、
骨髄移植が適合するかどうかより、

もし自分が倒れた時、
そこに子供たちしか居なかったら…

藍子の言葉の方が突き刺さったでしょうね。

病気になっても仕事はしなければならない。
子供たちを育てて行かなければならない。
自分より子供のことが心配。
でも自分が倒れてしまったら。。。

上杉家を頼るしかない。
部屋を1つ貸して欲しいと頭を下げる小春。

健太郎は大喜びするものの、
「部屋は空いてない」と断る紗千。

病気じゃなかったら、
頭を下げることはなかったのに。

栞が抱えた悩みを知らないままだったら、
断らずに済んだのに。

それは、エアコンを送ったことが証明してる。
栞とカラオケボックスに行く前の出来事。
この日から紗千は、
こっちの娘のために生きて行こうと誓ったのだから。。。


アパートの更新料を払おうとする紗千に、
断固として食い下がる小春でした。

「嫌です」
「嫌って何なの?」
「ここに住みたいんです」
「図々しいのね」
「はい。図々しいです。動きません」
「あなた、そういう人だった?」

何か違う。
母の勘じゃなくても分かる小春の態度。

「あなた、この間と言ってること違うじゃないの。
 私のこと恨んでるみたいな」
「恨んでません!感謝しています」
「どうしてそんなウソ言うの?」
「ウソじゃありません」
「ウソよ」
「ウソじゃありません」
「そんなウソ言ってまでここに住む理由があるの?」

ホントは家族だと思ってないのに…
でも感謝の思いはウソじゃないはず。
それは母親に対する思いとは違っても。。。


澤村先生に実家に引っ越したことを告げると、
母に病気のことを話しても心配しないと思うと話す小春。

「…ズルしたんです。
 ホントは家族だと思ってないのに、ウソついて同居を迫りました」

「でも、お子さんのためにでしょ?」

「子供にもウソついてます。ここが私達の家だって。
 でもホントはそんなこと思ってません。
 無料の託児所として利用してるんです」

”ズル”って言葉に、『あまちゃん』でもアキが言ってたことを思い出しました。
切羽詰まってます。。。

ズルじゃないよって言ってあげたい。
生き残るための手段の一つだと思えばいいんだもの。
頑張るだけじゃダメなこともある。

正義が勝つとは限らない世の中で、
要領良く生きなきゃ野たれ死ぬ。
意地を張っても仕方が無いと諦めるのも覚悟が要ります。
これって中々出来ないことですけど、
子供のために…って考えたら、
意地も見栄もプライドも何もない。
やるっきゃない。。。だから母は強し。


貧血で倒れた小春のために、
お粥を作ることに抵抗を感じさせない紗千。。。それが母の愛。

寝顔を見てつい手が伸びそうになったところで小春が目覚めると、
驚き慌てた紗千は土鍋を倒してしまう。
こぼれたご飯も気にせずありがたく頂く小春。
心配してくれてるとは思わずに。。。

♪遠き山に日は落ちて~ 
このBGMに、ただお粥を作る姿を見てるだけで泣けて来る(・・、)


庭があることを望海が喜んでると、紗千に話す小春。

ちゃんと現状を分かってるし、その先も考えてるしワガママも言わない子。
それどころか、言われなくてもちゃんと挨拶も出来る望海はしっかりさん。

「全然、私がちゃんと出来てないので。。。
 あの子、そういうところあって」
「あなたにもそういうとこあったわ。。。
 甘えない子だったけど」

母娘の会話に弱い(・・、)

そして信の話になると紗千は…

「申し訳ありません。
 私があのコに梨を持たせたから。。。
 そんな事故に遭いました。
 私が梨を持たせたから、あなたの。。。大切な人を殺しました。
 申し訳ありません」

「何でそんなこと言うんですか!?」

「ごめんなさい」 (/_;)



「そうね。
 私とあなたは昔、母と娘だったけど。。。
 そうね。ずっとこうなんでしょうね。
 …
 細かいことなの。
 母親が娘を捨てたことに比べたら、細かいことなの。
 許される理由にはなりません。

 あなた、あの子達、捨てられる?
 私には。。。それが。。。それが出来たの。出来たのよ」

「そうですね。
 ずっとこうなんでしょうね。
 私達は、昔、娘と母だったけど。
 今は別々の。。。別々の場所で生きている2人の母親だから。
 お互いのこと一番に思うことは、もうないんでしょうね」


エアコンもお粥も…
娘のことを心配するからこそ。

小春たちから信を奪ってしまったことも、
栞の罪は自分の責任。
栞を守るために鬼になると誓ったんですもん。
小春に優しくすることも許されないんでしょうし…
顔にも出さず冷血女に徹し、嫌ってくれたら幸いと我が娘に接する紗千。
母としてホント辛いと思います。
栞が生まれてなかったら、小春への思いはどうだったんだろう。。。


子供のことを一番に思うのが母親…だと信じてます。
小春が母のことを思うより、
紗千が小春を思うのは当たり前だと思ってるし、
それを見透かされないような態度を取る紗千が気の毒で、
何が2人の距離を縮めてくれるのか、期待して見守ります。

信が置き忘れたマフラーから、
どんな真実が見えて来るんでしょうね。。。

  第7話へ


人気ブログランキングへにほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ応援ありがとうございます。

この記事へのトラックバックURL

http://manamanawatching.mediacat-blog.jp/t92927
この記事へのトラックバック
『生きるための嘘、我が子のために』
Woman #06【ぐ~たらにっき】at 2013年08月08日 20:22
信さんの手紙!?�(`□´/)/ ナニィィイイイ!!

小春にあてたらしい手紙が何故そこに保管してあるのか?
そしてどんな内容なのか?

ロッヂ長兵衛に向かう車中で、お父さんと旅行...
Woman 第6話:生きるための嘘、我が子のために【あるがまま・・・】at 2013年08月08日 22:25
■Woman六話
なんとも・・このドラマ特有の空気というか、ニュアンスというか。今回は非常にわかりずらく、そして、もっとも重要だったのかもしれないね。
病気に立ち向かうには、母と...
Woman六話&ぴんとこな四話感想【NelsonTouchBlog】at 2013年08月09日 09:52
満島ひかり「Woman」第6話
「生きるための嘘、我が子のために」
澤村医師(高橋一生)が自分の妻も小春(満島ひかり)と同じ病気で死んだのだとサラっと呟き「僕の骨髄では適合しな...
満島ひかり「Woman」第6話★骨髄、嘘、水辺の帽子と栞(二階堂ふみ)、マフラー【世事熟視〜コソダチP】at 2013年08月09日 12:33
闇の中の地球は大循環を行っている。 太陽熱によって海水は昇天し雲海となり降雨して山の水となり流水して川となる。 その川の辺で人間は生きている。 水が海に帰るように・・・人の命...
海の水と美しい空と山の水と夜の河の淵とWoman(臼田あさ美)【キッドのブログinココログ】at 2013年08月09日 14:46
陸は目覚めて母の小春がいないことに気付き、望海を起こした。空を眺めている小春を廊下で見つけた。空がきれいだと言ったがいつもと同じだと望海に言われた。
沢村医師に、妻は、小...
《Woman》#06【まぁ、お茶でも】at 2013年08月10日 00:28
上の画像に書かれている文字を入力して下さい