2013年07月04日

『Woman』 第1話

タイトルからも、子役ちゃんの演技を見ても、
坂元脚本&水田伸生演出プンプンで、
田中裕子さん登場に『Mother』を思い出さない訳には行きません。
あれから3年('▽'*)。。oO
今回はどんなお母さん?

小林薫さんが良かったですね~♪
ここで会えるとは、これからも楽しみ!
山本耕史くんが出てくれたらもう欲は言うまい(笑)
いや、小栗旬くんじゃなくて瑛太くんだったら…
それでも、見てゆく。。。(ノ*´▽)ノアハハハハ

ツライ場面をこれでもかと見せられて、
あ~実家が近くてどれだけ助かったことか、
保育園が近くてありがたかったとか、
そんなこんなを振り返りながら見てる横で、
「夜の仕事するしかないでしょ」って簡単に言う娘。
それをされないで育ったこと、
自身もそれをしないで暮らして行けるありがたさは分からない。
実感ないのが幸せなのか不幸なのか…
苦労しない分、人間としてはあまちゃんだ。
そうして育ててしまった私が言うな(笑)


どこで泣けるんだろう…
なんて思いながら見てるうちに、ラストで泣けちゃいました。
子供のセリフの前に、青柳小春(満島ひかり)の号泣に(/_;)

頑張って頑張って頑張ってるのにどうにもできないこと…
そんなシングルマザーの姿を見せられたラストでこう来たか~の、
『Mother』の手法を思い出したり。
ツボを突いて来ますね~。

天才子役の芦田愛菜ちゃんもそうでしたけど、
同じ事務所の後輩・鈴木梨央ちゃんも『八重の桜』では驚かされましたもんね~。
今回ももちろん上手に決まってるんですけど、
3歳頃の望海役を演じた女の子がまた可愛らしくて~。
顔立ちと言い、愛菜ちゃんと同じニオイがしましたよ。
洋風より和風顔には親近感?
CMダカラちゃんとムギちゃんの可愛らしさとは違うんだなぁ。
にんげんだけど(笑)ヾ(゚∇゚*)オイ


「子供育てるのってホントは難しいことじゃなくて、
 じゃないんだけど、難しいのはそれを1人ですることで」

なるほど~って振り返ってました。
言葉の使い方、見せ方が上手いんですよね~、坂元さん。
母親に捨てられたと言う感情を抑えながら話す娘と、
黙ってそれを聴く母親。
雨音だけが響く中の、インパクトある数々のセリフ。。。


小春は音信不通だった母親・植杉紗千(田中裕子)に、
20年ぶりに会いに行くことに。
それは助けて貰うためではなく、生活保護支給の妨げになる、
「親族の援助の意思あり」を取り下げて貰うため。。。


「子供連れて街に出て一番耳にするのが、舌打ちと咳払い。
 毎日聞いてるとだんだん何か、子供連れてるのが悪いことに思えて来る。
 子供って邪魔なんだなぁ、子供って迷惑なんだなぁ、分かんないですけど」

子供が居ない人には察して貰えないかもしれない。
子供が居たって…
その親の態度に辟易する場面の多い今どき。

野放しに走り回らせて知らん顔の親とか…
絵本を出しっ放しでも親も片付けないで帰るとか、
ガラスや鏡をベタベタ触らせるんじゃない!ってうちの店か(笑)
自分の家でも黙ってそれをさせてるのか?
ってほど自由に育ててらっしゃる方も少なくないですしね~。

私が人様のことは言えないですけどね、
小さい声でここだけの話(笑)


「お金が無いって人に言うと、母の愛があれば大丈夫って言われます。
 そうか。。。そうかな。
 お金で買えない幸せあるって言うけど、
 そう言うこと言う人はお金持ってて、
 私はとにかくまずお金で買える幸せが欲しい。
 お金じゃ幸せ買えないかもしれないけど、
 お金あったら不幸になることないしって」

幸せはお金で買えると思います。
心の余裕ができるもの。

子供を育てるために毎日必死な小春を見せられ、
生きるために何が必要なのかって、もちろんお金なんだけど、
心の余裕が持てないためにギリギリのところで踏ん張ってて…
見ててハラハラしちゃう。

子供たちが母親を驚かそうとした悪戯に、
張り詰めてたものがプツンと切れて泣いてしまった小春。
陸(髙橋來)の死んだフリが見事すぎてこちらも騙されたほど。
手が出なかったことに感心したんですけど、
そんな性格の小春だからこそ追い詰められちゃう。
吐くところがないストレス状態での頑張りは、
とても真似できないと思いましたわぁ。。。


通勤電車の中で陸が泣き出し、手前の駅で降りたシーンや、
コンビニでのお爺さんの言葉を聞いて思わず、
30年前にあったと言うお話、
『バスと赤ちゃん』を思い出しました。

ギュウギュウ詰めのバスの中…

  泣き叫ぶ赤ちゃんを乗せてバスは新宿に向い走っていました。
  バスが次のバス停に着いた時、何人かが降り始めました。
  最後の人が降りる時後方から、
  「待ってください 降ります」
  と若い女の人の声が聞こえました。

  その時、私は子どもの泣き声がだんだん近づいて来ることで
  泣いた赤ちゃんを抱いているお母さんだなと分かりました。

  そのお母さんが運転手さんの横まで行き、
  お金を払おうとすると運転手さんは、
  「目的地はどこまでですか?」
  と聞いています。

  その女性は気の毒そうに小さな声で、
  「新宿駅まで行きたいのですが、子どもが泣くのでここで降ります」
  と答えました

  すると運転手さんは、
  「ここから新宿駅まで歩いて行くのは大変です。
   目的地まで乗って行って下さい」
  とその女性に話しました。そしてマイクのスイッチを入れると、

  「皆さん。この若いお母さんは新宿まで行くのですが、
   赤ちゃんが泣いて皆さんにご迷惑がかかるので、
   ここで降りるといっています。
   子供は小さい時は泣きます。 
   赤ちゃんは泣くのが仕事です。
   どうぞ皆さん、少しの時間、
   赤ちゃんとお母さんを一緒に乗せて行って下さい」
  と言いました。

  私はどうしていいか分からず、多分皆もそうだったと思います。
  ほんの数秒かが過ぎた時、一人の拍手につられて、
  バスの乗客全員の拍手が返事となったのです。
  若いお母さんは何度も何度も頭を下げていました。


『一杯のかけそば』を思い出させるようなお話ですが、ヤラレちゃうんです(・・、)
世の中捨てたもんじゃないと言うものの、
そんないい人ばかりじゃないって現実の冷たい風当たりに、
現実でもここまで笑えないボンビー家族が居るのかって、
本当なら見られない見たくない辛いドラマなんですけどねぇ。。。

主人公・小春の生い立ちと性質上、
要領良く生きられないタイプの人間が、
不条理な社会でどんな困難にぶつかり、乗り越えて行くのか。
親子の和解の日が来るのか。
見届けたい。

母親の家族・植杉家の人たちとの関係も見せどころ。
娘の栞(二階堂ふみ)は、
どうして写真館の前で、信(小栗旬)の似顔絵を描いていたのか。
梨の絵もありましたしね。
キーワードは「梨」?

福祉事務所の担当・砂川良祐(三浦貴大)とその妻・藍子(谷村美月)、
藍子が勤める病院からどんな展開が待ってるのか…
小春に何か病気でも?


望海の出来が良すぎて泣けちゃう。。。

「望海は面白いね」
「面白いかなぁ」
「面白いよ、望海とお話するの楽しい。
 お母さん、すっごく楽しい」
「いいよ、お母さん。お話しよ」
「ありがと。。。」
「お母さん?。。。
 どうしたの?お腹痛いの?お熱あるの?」
「。。。何でもない。何でもないよ。。。ゥゥゥ」 泣き出す小春
「お母さん、どうしたの?」
「。。。お父さんに会いたいの。。。
 信さんに会いたいのぉ」 (・・、)
「。。。お母さん。お父さん、居るよ」 泣き出す望海
「。・゚・(*ノД`*)・゚・。 アーン」
「お父さーん!。・゚・(*ノД`*)・゚・。 アーン 
 お父さん、来て!ねぇお父さん!すぐ来てよ~!
 お父さん、お願いだから来てよ~!
 会いたいよ~!お父さん~。・゚・(*ノД`*)・゚・。 」

ここでCM入れるってどうよ!
ちょちょ切れた涙が引いたわ┐(´-`)┌


♪いざや 楽しき まどいせん

「円居せん」(まどいせん)とは…
輪になって家族みんなで語り合う。家族団欒のこと。

『遠き山に日は落ちて』を上手く繋げて来ましたねぇ。

望海とナマケモノさんが、
「1129」(いいふく)で繋がってるからちょっと安心。
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妻は夫が残したこの子たちと一緒ならば
これまでと同じようにやっていける
Woman 第1話【渡る世間は愚痴ばかり】at 2013年07月06日 20:27
この記事へのコメント
mana様、こんにちは。

夏ドラマもよろしくおつきあいくださりませ。

ふふふ・・・貧しさを知らない人は幸いなりでございますな。
ひまわりの刺繍をつくろう小春のBGMは
「チューリップのアップリケ」でしたな。

チューリップのアップリケ
ついたスカート買うてきて
お父ちゃんも時々買うてくれはるけど
うち・・・やっぱり、お母ちゃんに買うてほしい
うち・・・やっぱり、お母ちゃんに買うてほしい

もう涙が止まりま千年。

・・・そもそも、関西人じゃないだろっ。

貧すれば鈍すでございますからねえ。
選択肢がせばめられて
あがくしかなくなる。
ここが面白い・・・と感じるかどうかは人それぞれですからな。

太宰治のように
貧すれば貪す(貪欲になる)という発想もございますな。

しかし、そうやって
追い込まれれば追い込まれるほど
母も娘も美しい輝きを放ちはじめるのが・・・
「Mother」「Woman」ワールドなのではないでしょうかな。

悪魔も嘆きの天使に心洗われて
純粋な悪意をとりもどしたいと思う今日この頃です。

熱帯夜の季節に突入、御身大切に・・・。
Posted by キッド at 2013年07月05日 15:42
なんかとっても辛すぎました。
世の中、アベノミクスとかやらで株価協奏曲みたいな感じになっているのと真反対な世界。せつなすぎて・・・。
Posted by senchansenchan at 2013年07月06日 01:00
★キッドさん

こんにちは~。
マイペースの不義理をお許し下さりませ。

また坂元作品でキッドさんのレビューに、
唸らせて貰いますよ~。

>BGMは「チューリップのアップリケ」でしたな。
そこですよ!そういう鋭さ繊細さ。
全く知らなかったのでありがたや~。
どれだけの人が気づいたでしょうね。

う~ん、聴いてて泣けて来た。。。
曲が先か、脚本が先か、
いつか使ってやろうって思ってたんですかねぇ…

てか自分がこういう歌を
しみじみと聴ける歳になったことにしみじみだわ。
このホルモンやろうめ!
最近は何でも「ホルモン」のせい(笑)

このドラマを「辛くて書き難い」と感じた人も居て、
なるほど~そういうものかと考えてみたりして…

極貧生活は未経験ですが、母娘の互いの心理に興味津々。
またその見せ方が『Mother』同様に絶妙なんですよね~。
キッドさんが言ってた「男性脚本家なのに」ですよ。

面白いセリフを拾うのも楽しいけど、
語らぬ心の声を想像させてくれるドラマはもっと好き。

満島ひかりちゃんがまた素晴らしくて。
『それでも、生きてゆく』を彷彿させる演技に涙がポロリ。

「バナナはごはんじゃありません」
あー、キッドさん!クリームソーダかぁ。。。
梨に心奪われ忘れてた(笑)

望海とナマケモノさんって、
継美とうっかりさんかぁ。。。
小林薫に心奪われ気づけなかった~(ノ*´▽)ノアハハハハ

>純粋な悪意をとりもどしたい
純粋な悪魔は心洗われる。
私をとりこにする優しい悪魔さん(笑)

他の夏ドラマは書けるかどうか分かりませんが…
何しろホルモンのやろーがコレなもんでヾ(゚∇゚*)オイ

今期もよろしくお願いしますね。
Posted by mana at 2013年07月06日 17:49
★senchan

500円のお金がないって…
これでもかって襲いかかる不幸は辛かったですね~。
行政は本当に困ってる人を助けてあげてよ~(ノ゚ο゚)ノ

アベノミクス効果が分からない庶民には…
早期給料アップで実感を(-人-)
Posted by manamana at 2013年07月07日 12:27
mana様、おはようございます。

えーと・・・
「チューリップのアップリケ/岡林信康」
はあくまで・・・妄想の幻聴でございますので
ご注意ください。
悪魔の心の中で聴こえたという話ですからな~~~。

まあ・・・悲しい場面では
キッドの心にはよくかかるBGMなのでございますよ。

お父ちゃんがクツトントンたたいてはるのです。

紛らわしい記述てせすいやせんした~。
Posted by キッド at 2013年07月08日 05:30
★キッドさん

こんばんは~。
すみません、私の読解力不足で。
てか、いいんですそれで。
いやそれの方がいいぐらい。
キッドさんに買うて欲しい♪ヾ(゚∇゚*)ナニヲ

>まあ・・・悲しい場面では
>キッドの心にはよくかかるBGMなのでございますよ。
次回から間違いなく私の心にもかかってしまうことでしょう。
知らないで死んで行くところを救っていただき、
どうもありがとうございました(笑)
Posted by manamana at 2013年07月08日 22:41
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