2011年08月12日

『それでも、生きてゆく』 第6話

もう何~?
こんなに憎たらしくて腹の立つ役どころを見るのは久しぶり。
それだけ紗歩を演じる安藤サクラちゃんが見事だってことなんでしょうね。
それとも、私が文哉に肩入れしすぎのせい?

『ブザー・ビート』での相武紗季ちゃんもそうでもなく(再放送中で思い出す)、
『流れ星』での”もずく頭”吾郎ちゃんでもそこまで悪と思えず、
『冬のサクラ』高嶋弟くんには、もっとホラーを望んだほどだし…

ここ最近のドラマで、憎たらしいと思えた人物は思い当たらないですねぇ。
『赤い運命』での島崎こと三國連太郎さんを、子供心に憎んだあの日…
ってどんだけ昔だ!でも素直にドラマ見てたのね~('▽'*)。。oO
最近、何かと「昭和」を思い返すことが多くって(笑)


しかし何の目的で草間ファームへ来たんですかね、紗歩って人は。
文哉を脅してお金でもせしめようとしてたんですかねぇ。
その計画がダメになると、通帳を探し出すもコンビニATMで引き出しに失敗。
こんな行動も、紗歩がコンビニ店員に捕まったのを見て
自分だけ逃げ出すような彼氏のため?可哀想な女。。。

「夜のところに置いて行くから」
なんて文哉の言葉は怖くも何ともなかったのね。

紗歩が、文哉の免許証で確認していた生年月日。
『昭和57年9月18日生』から4ケタを選択するのは難しいと思ったけど…
もしかしてキャッシュカードの暗証番号は、双葉の生年月日だったりして?
しかし『雨宮健二』と言う免許証での偽名も、少年法で守られるものなんですかね?


草間五郎から問い詰められても開き直る紗歩がまた嫌な女で。
でも真実を知った真岐も、急に態度を変えて見せたのは仕方ないのかどうか…

「謝れ。健二に謝れ。何だその態度は!もう一度警察に行くか?」
「社長、もういいです」

許すと言う健二に、「人がいいんだから」と言った真岐の言葉に…
「人がいい?この人の金取って何が悪いのかなぁ?」
「ほら。 もう全然反省してないじゃない」
「人殺しの金取って何が悪いのかなぁ!」
「えっ?」
「あんただけだよ知らないの。この人さ、本当の名前三崎文哉って言うの。
 中学ん時7歳の女の子殺してんの!
 女児殺害事件犯人の少年Aなんです」  健二を指す紗歩

「。。。悠里、こっちおいで」  
「嫌だ!健ちゃんが いいの!」
大好きな健二に抱っこされてる悠里を引き離そうとする真岐。
「こっちおいで!」
「嫌だ~。健ちゃんがいいの!」
「ハハッ。ハハハ!」    紗歩のこの態度に…腹立つわ~

文哉を演じる風間くんの表情が怖くて、キレたら何かやらかしそうでドキドキ。
やっぱり妹への思いが普通じゃないように見えますね。
優しく接してるように見えて、反論した妹への態度は狂気だったり。
双葉がもう、りんご飴があんまり好きじゃなくなったと知った時も、
何を思ってたでしょうねぇ。
もうあの頃とは違うんだと理解したんでしょうか。。。

五郎が言った『親の幸せ』にも共感して見てました。
「親を幸せにすることなんて簡単だよ。。。親より長生きすることだよ」

親よりも先に逝かれる悲しみや苦しみは、それより他にはないでしょうね。
親には申し訳ないけど、子供に先に逝って欲しくないのは当然。
響子の痛みは15年経っても変わらない。
それは嫁の由佳にも理解し難いことなのかもしれません。。。


深見家を訪ねて来た三崎夫婦に、動揺しながらも冷静に振る舞う響子。
今回も大竹しのぶさんの演技には見入ってしまいました。

被害者側と加害者側がご近所で、つき合いもあったのは辛いところ。
あの時のあの事が…
お互いにもう取り戻すことが出来ない辛い人生を送る始まりになってしまった。
事件を起こしたのは息子でも、頭を下げる親を責めることもやり切れない。
自分も親の立場であるだけに…
その親を殴ったところで気が晴れる訳でもなく。

「あっちはあっちで、色々あるんだなぁって」。。。

同情とも違う親目線(思い)が響子にはあったんでしょうね。
無言電話をし続けた響子であっても、今ならそれが少しは理解できる。
冷静に受け止めよう立ち向かおうとしてるのが、
三崎夫婦をお客様として迎えようとしていた様子から伺えます。
それでも相手が口を切るのを避けるかのように喋り続ける響子。。。
爆発しそうなその思いを抑える響子に、涙でした(・・、)

「深見さん、私たちは」
「あっ、あのう私もう深見じゃないんですよ。
 主人とは離婚したんです。スナックが原因じゃないんですけど。 ハハハ」
「あれから15年経ちますが」
「あれから。。。」
「息子が、事件を起こしてから」
「事件。。。」
「娘さんの、命を、奪いました。
 私たちは、息子がしたことを忘れてはいません。
 もちろん許していただけるとは思ってません」
「最初はね、最初は、亀が風邪引いたんです。。。ねっ?」  洋貴を見る響子
「うん」

「知ってました?亀って風邪引くんです。くしゃみしたり、肺炎になるんです。
 亜季が死んでね、私も誰も世話しなくなったから、亀が風邪引いちゃったんです。
 ねっ?」
「川に放しに行った」

「亀そっと放したら、川の水が冷たくて、思い出しました。娘の手が冷たかったこと。
 手握ろうとしたら、冷たかったんです。冷たくて、冷たくて」
「申し訳ありません!」 
「申し訳ありません」  駿輔に続き頭を下げるしかできない隆美
「私が父親として責任を果たせなかったばかりに」
「だから!そうじゃなくてー!」  叫びながら右手を振り上げた響子

「スイカ切りましょうか」。。。台所へ下がる響子。

「スイカ、食べてって下さい。食べたら帰って下さい。
 今日は、たぶんこれが、精一杯なんで」  三崎夫婦にそう話す洋貴


「何で叩かなかったの?」
「叩いた方が良かったかなぁ」
「さぁ」

自分の気持ちを抑えることができるって、
相手のことも考えることができるからですよね。
どうすることが救われることなのか、少しでも楽になれるのか…
逃げてばかりいては前には進めない、答えも見つからないままってことで、
響子も模索してますね。。。


洋貴と同じ立場の被害者家族・藤村五月(倉科カナ)。
「私おんなじ境遇だから、深見さんの悲しみが分かります。半分に分け合えます。
 遠山さんは、あの人は深見さんの悲しみを2倍にする人です。
 ごめんなさい。じゃぁあの、現地に9時集合で」

洋貴のことが好きだからこそ、同じ立場だけじゃない感情で、
医療少年院で看護師だった東雪恵(酒井若菜)を探し出してくれたんですしね。
また同じ立場から加害者家族を見る目も違いますしね。
双葉と洋貴が仲良くしてたら面白い訳がない。

倉科カナちゃんに酒井若菜ちゃんと来れば『Mother』での姉妹が過り、
脚本家の坂元さんもお気に入りなんですかね。
カナちゃんって…ナイスバディですね♪気づきませんでした^^;


カラオケボックスでの洋貴と双葉の会話は可笑しかったです。
石川さゆりの『ウイスキーがお好きでしょ』と、
坂本冬美の『また君に恋してる』を歌ってたと言う双葉に、
「お酒の歌ばっかりじゃないっすか」って、ホントだぁ(笑)
でもこれも悲しいかな、歌番組とかも見てなかったのかもしれないですね。

双葉が持っていた折り紙と、看護師・東雪恵の画像に写ってた折り紙から、
双葉が兄の文哉と会ってたことを察した洋貴。
居場所を知らない双葉でも、兄を庇ってると思われちゃいますよね。
そして、ちょっとでも五月の言葉が脳裏をかすめた…かもしれないですし。

「分かりました。自分で捜します。すいませんでした」
「何がですか?」
「もともと、立場違うし。僕とあなた。そういう関係じゃないし。僕とあなたは」
「あのう。。。ちょっと、いやあのぉ」  洋貴を引き留める双葉
「。。。僕は。。。お疲れっす」   

僕は…
何を言おうとした?被害者家族なんだってことを再認識した瞬間かも。。。



母親が生まれた、瀬戸内海の因島へ行って二人で暮らそうと考える文哉。
待ち合わせた文哉に、洋貴と会って欲しいと頼む双葉。

「何で?何で双葉が洋貴のこと?」  顔色が変わる文哉
「一緒なの。私と深見さん、一緒なんだよ。
 この15年間、立場は全然違うけど、似たような思いで生きて来たの。
 なのにさ、私だけお兄ちゃんに会ってずるいじゃん。
 深見さんもお兄ちゃんに会いたいのにずるいじゃん。
 だから、深見さんにお兄ちゃんが反省したとこ見せてあげて」
「反省って?」
「深見亜季ちゃんのこと」
「何でお兄ちゃんが反省するんだ?
 何でそんなこと言うんだよ。たった2人の兄弟なのに」
「お兄ちゃんが亜季ちゃんを殺したでしょ」
「亜季ちゃんは天国に行ったんだ。生まれて来ない方が良かったから」
「お兄ちゃん! お兄ちゃん。亜季ちゃんは生きたかったんだよ。
 生まれて来ない方が良かった訳ないじゃない!
 お兄ちゃん! もう!…」

『フランダースの犬』のことを話してた亜季を思い出します。
文哉と亜季にどんな会話があったんでしょうねぇ。
殺したんじゃなく、助けてあげたつもりの文哉?
これを精神異常としないなら、どんな理由があるって言うんでしょ?


洋貴から、三崎文哉の名前を聞いて逃げ出した東雪恵。
何を知ってる?なぜ逃げる?

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この記事へのコメント
逃げた東雪恵は、何だっちゅーの(´ヘ`;)
つづきは次回ってもう何~!ウマすぎだぜ!

ドラマ的には、冤罪もありかもしれないけど
こんなに重いテーマだから、当然のように
三崎文哉は、生まれつきの極悪人として天罰が下って欲しいヽ(゚皿゚)ヽ ガオー!!
Posted by パピ at 2011年08月13日 12:48
★パピさん

次回、東雪恵が何を語るのか、語らないのか…気になりますね~。

冤罪と言うよりも、誰かを庇ってる気がして仕方ないんですけどぉ。
「天国に行ったんだ」って、「殺した」とは言わないのも何だかなぁ。。。
当時あの事件に10歳の双葉が絡んでいれば「兄妹愛」が見られそうなんだけどな~。
このドラマに『Mother』の「母子愛」を求めちゃってるかも。
最終回の「まさかそう来たか!」な展開は今でもゾクゾク思い出しますわ。

生まれつきの極悪人でありませんように(-人-)
でもパピさんの想像は当たるかもしれない。。。そんな最終回が目に浮かんだり…
Posted by manamana at 2011年08月13日 23:46
世間ではやれ低視聴率だの、話が重すぎるだのなんやかんや言われてますが正直木曜日になると「あぁ今日はこのドラマあるな」 と潜在意識の中にあるくらいの作品だと思います キャスト、演出、演技力なんかも
勝手に長文すいません
Posted by ヒロロ軍曹 at 2011年08月18日 09:17
★ヒロロ軍曹さん

改めて今回の視聴率を見てみると、前回9.5%よりも落ちて8.1%でしたね。

『JIN』のような人気ドラマだと、自然と視聴率が耳に入って来るんですけど、
このドラマに視聴率は関係ないなと、今更感じたところです。

これは、話の続きがと言うよりヒロロ軍曹さんが仰るように、
役者の演技や演出に期待してるからでしょうね。
特に、今まで見たこともなかった大竹さんの見せ場には驚くばかり。

今日の第7話では、文哉の心を少しでも見ることがでしょうかねぇ。。。

重いだけで敬遠しては勿体ないドラマですよね。
共感のコメント、ありがとうございました。
Posted by manamana at 2011年08月18日 14:25
いや~ん、私たち「赤い運命」世代(笑)
そうそう島崎でしたね…。
「直子~、直子~」(≧∇≦)ノ彡バンバン!

安藤サクラさん、例の「愛むき」でも怪演ぶりを発揮されています。
こういうキャラを演じさせたら、今は日本一かも(笑)(^.^)
ほらほら、早く観てみなされ~♪(^o^)

でも朝ドラでは、意外にも爽やかでしたね。(^_-)-☆
Posted by りんりん at 2011年08月18日 21:57
★りんりんさん

大映ドラマ大好きっ子(*^ー^)人(^ー^*)ナカマ♪
「本当はあんたが島崎の娘なんだから~」って、
どんだけ秋野暢子さんに言ってやりたかったことか(笑)

>安藤サクラさん、例の「愛むき」でも怪演ぶりを発揮されています。
そうなんですよね~。
見てみたかった。。。って過去形(* ̄m ̄)プッ

『おひさま』の方でもタケオの嫁さんに期待しちゃいます♪

『それ生き』で一撃された紗歩を心配しちゃうのは、
悠里に優しいお姉さんだったから?
通帳を盗んだ回だったら「殴られて当然」って思ったかも…
なんて考えると人間(自分)って怖い。
Posted by mana at 2011年08月20日 09:56
上の画像に書かれている文字を入力して下さい