美容師は見た…

　　
　　『フラガール』
　　これまた評判が良かったものの
　　見逃してた映画でした。
　
　　
閉鎖に追い込まれた炭鉱の町にハワイアンセンターが作られるまでの、
実話を基にした感動のお話でした。
フラダンスって”手話”で出来てるんですねぇ。あのしなやかな動き♪

常磐ハワイアンセンターを立ち上げようと尽力する吉本・岸部一徳さんの早口の
福島弁は圧巻！岸部さんは悪役も不気味に演じられますが、こう言う人情ものが
ピッタリですね。ダンスの先生・まどかを演じる松雪泰子さん、体が柔らかいですし
動きもしなやか！しかも啖呵切るとこなんて感動！(笑)
紀美子（蒼井優）の兄・洋二郎（豊川悦司）の、らくだシャツ姿に福島弁も、
これまたキマッてるから不思議♡
”昔のお母ちゃん”的な富司純子さんに、前半は娘目線だった私も後半は母親目線
になってやられちゃいましたね～(/_;)
蒼井優ちゃんは本当に頑張りました！新人賞などの受賞にも頷けます。

４人の炭鉱娘に「あんた達には一生無理だと思うよ」から始まるベタな展開です。
小百合役のしずちゃん、頑張ってましたわぁ！その父親役は志賀勝さん。
お顔より声で分かりました。イイ味出すんです！この親子にも泣かされます。
ダンスを反対する早苗の父親（高橋克実）を、男風呂にまで突撃して行く松雪さん
にスッキリ！そのシーンでのトヨエツにも笑わせて貰いましたわぁ(^_^;)
ダンサーで唯一子持ちの初子役・池津祥子さん。『吾輩は主婦である』での池津さ
んが一番印象的で最高に面白かったです(笑)

そして人数も増え、温泉地などを巡り上達し、新聞でも話題になり、次第にそれら
しくなって行くダンサー達。そんな中、小百合の父親が落盤事故に遭います。

「嫌な子は帰って！…今までの私ならそう言ってたかな。帰るわよ」と言うまどか。
投げやりな気持ちでこの町にやって来たまどかにも心の変化が。ところが…
小百合は「踊ります。父ちゃんもきっとそう言っとる…」と涙を流し言いました。

小百合を心配し、応援してくれてた父ちゃんの死に目には会えませんでした。
「私が踊らせました」と言うまどかは、親族から非難を浴びます。
「山を救うために生徒達は頑張って来た」とだけ告げると、町から出て行くのでした。
「あの子達をお願いします」と言うまどかに吉本が「先生、イイ女になったな。」と。

紀美子が一人練習する姿を偶然見ていた母は、無言で立ち去りますが、セリフも
ないこのシーンに泣かされます。その後、母が椰子の木を守るために必要なストー
ブを借りて回るシーンに繋がり感動。「あの子らなら笑顔で働ける、そんな新しい
時代作れるかもしれん…ストーブ貸してやってくんちぇ～」(/_;)

電車に乗る先生に、ホームから先生に教えてもらった”手話”で伝える生徒達。
このシーンも泣けて泣けて、映画館じゃなくて良かったですわぁ。
こう言う映画はラストも予想されるものの、日本人の心を掴んじゃうんですよね～。

そしていよいよ感動のラストです！(^-^)//""ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ジェイク・シマブクロのウクレレもステキ♪心に響きます。
とっても心温まる良い映画でした。