2012年10月04日

『最強のふたり』原題の意味

どういう意味なんだろうと思ったら気になって。。。













フランスの原題は『Intouchables』(アントゥーシャブル)と言うことで、
これが調べてみると面白い。

邦題での「最強のふたり」には違いないんですけど、
原題の方がより深いところまで読み取れ、納得します。

英語の「Untouchables」(アンタッチャブル)とは意味合いが違うらしい。
でもこういう繋がりや言葉の響きが好き。
「Michael」がマイケルだったりミシェルだったりミハエルだったり♪
関係ないけど(笑)


『アントゥーシャブル』を直訳すると、「触れ合えない人々」。
仏語ではインドの最下層カースト(触れてはならない階級)の意味もあるらしい。

人生において触れ合うことはなかったであろう2人が、
運命的な出会いをした。。。

黒人と白人、大富豪と貧困者、そして健常者と障害者。
ドリスの人種差別だけではなく、
フィリップにも障害者意識があることを忘れて見てました。
あまりにもお金持ちで不自由さを感じさせなかったから?

全く正反対のように見え、実はそうでなかった2人。
興味を持ち、お互いのことを知ろうとすることで近づき、
守ろうとする気持ちも芽生えて来るんですねぇ。
波長が合う、馬が合うってそういうことなんですよ。

実話がベースにあるとは言え、ドキュメントなお話を見たい訳じゃない。
その洒落た見せ方を、「あり得ない」と解釈するのは野暮ってもんです。


「触れることができない」ものを思い返すとまだありました。
そこから触れることができるまでの流れも見事です。
そこが重要であり見せ場でした。

あれだけ拒否していたフィリップの排泄処理や、
触れ合うことを望まずに来た、顔も知らない文通相手との接触。
諦めていた外の世界で触れ合う自然もそう。

改造電動車椅子で風を感じたり、雪を感じたり、
スポーツカーであったりパラグライダーであったり、
性感マッサージであったり(笑)


時折り襲われるフィリップの発作も、
薬ではなくドリスの存在に救われる不思議。
肉体の痛みは精神の癒やしで安定することを証明して見せるかのように…
ママの手は魔法の手♪


冒頭、スポーツカーの助手席から夜空を見上げるフィリップ。
風を切って走るスピード感に何を思う。。。

その顔はヒゲ面で、フィリップと離れてからの抜け殻のような彼を表し、
どうしてそうなったのかを思い出させます。
そしてカーステレオから流れるBGMは…
「Do you remember ? 」(君は覚えているかぃ?)


あ~、こういうの凄くいい!
全てが繋がって行くのがとっても心地良い♪
最初のシーンをそこから見せた意味にヤラれる。

そして本当のラストでは涙腺を刺激する手法に脱帽です。
これが奇跡。。。
                         『最強のふたり』記事


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INTOUCHABLES
UNTOUCHABLE

さぁ、人生に繰り出そう。

メディア 映画
上映時間 113分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2012/09/01
ジャンル コメディ/ドラマ
映倫 PG12

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この記事へのコメント
いや~ん、観てたなら遊びに来てよ~(拗ねちゃう・笑)
この映画、今週(来週?)の水曜日に2回目観ます!
友人が観たいって言ってたから、おつきあい♪

実話がベースと言ってもあくまでもベース。manaさんが言われるように、ドキュメンタリーではないわけですよね。

障害のあるかたと介護のかたの関係が、この映画の二人のような
やり方で、全ての人が信頼関係を築けるとは思いませんが(人は千差万別ですものね)こういうふうにも築くことができるんだなと思わせてくれた作品でした。

日本語の邦題、悪くはないけど、知らない人が聞いたら、アクション映画って思いますよね。原題は素敵ですが、これでは日本人に伝わらないし、邦題のつけ方って難しいですよね・・・

音楽もキャストもストーリーも良くて、笑って笑って観ていたのに
最後は涙・・・でも、観終わった後は爽快感!
素敵な作品でした♪
Posted by ひろちゃん at 2012年10月21日 15:42
★ひろちゃん

お待たせしました~。ペコリ

ひろちゃんのレビューも読んでたんだけど、
コメントするタイミングを逸してしまい、他のネタに(-人-)ゴメンナサイ

まだ上映してるんですね。
おつき合いでも2回目鑑賞はラッキー♪
また観たいと思わせる秀作でしたもんね~。

「有り得ない」と見てしまうのはもったいない。
この作品は本当にすんなりと見入ってました。
不快なシーンもなく、笑わせてもらってあっという間に終盤。
あ、ここは最初のシーンって気づいてから、終わってしまうのが寂しく感じて。。。
そしてあのラストシーンで涙でしょ~。
自分でもビックリしちゃった。

>邦題のつけ方って難しいですよね・・・
これは責任重大だと思いますよ。センスを問われる。興行成績にも関わる。
『最高の人生の見つけ方』の時もそうでしたよ。
原題の『The Bucket List』を知って、どうしてこの邦題に?って。
今となってはもう見慣れたけど(笑)

この作品も、『最強のふたり』じゃ損してるかもね~。
誰がつけて、誰がOK出してるの?

明日は、ひろちゃん楽しんで来てね~(*^-^)ノ~~
お友達の感想やガールズトークも書いて~♪
もちろん食いしん坊ネタ大歓迎(笑)
Posted by manamana at 2012年10月23日 23:14
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