2012年10月02日

『最強のふたり』 最高の笑顔

心温まる映画で感動しました。。。














この2人の笑顔が最高にイイんです。最強なんです。

首から下が麻痺し車椅子生活の大富豪・フィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、
スラム街出身の黒人青年・ドリス(オマール・シー)が、
出会った~。

人種も年齢も違えば、環境や趣味嗜好も大違いの2人。
それなのにこんな笑顔になれるのは、
お互いを認め合いながら歩み寄れるから。
相手を思いやれる優しさがあるから。

この見せ方がとっても上手い。
フランス映画の良さを、洒落た会話やジョークで改めて感じさせてくれる。。。


オープニングから惹き込まれます。
アース・ウィンド&ファイアーの曲使いも見事で、心を鷲掴み♪

パトカーとのカーチェイス。
急いで飛ばしてたのには訳があるのよ(笑)
「先導します」最高~(ノ∇≦*)キャハハッ♪


ネタバレあります。。。














いつもフィリップが使用してたのは、車椅子ごと乗せられるワンボックスカー。
その横には誰も乗ることのない高級スポーツカーが。
シートカバーを外すと、どうしてこっちに乗らないんだとばかりに、
フィリップを抱きかかえ助手席に乗せたドリス。

一見、粗暴に見えるんですが、
とっても繊細で洞察力も鋭いドリスが憎めない可愛い奴でいい奴キャラ。

養母である叔母や弟たちに対する愛情や責任感、思いやりを見せられながら、
フィリップの娘・エリザの躾の悪さを指摘する常識にも、
使用人たち周囲の偏見が変わる様子が、
見てる私たちとリンクして行く感じがとても心地良かった。
我慢して見守ったりするシーンや不快なシーンはどこにもなく、
役者はもちろん、音楽も笑いも泣きも映像も全て…
色んな場面でセンスの良さを感じさせてくれたのも秀逸ですわ。














唯一感じるのが「耳」だと聞いたドリスの行動。
マリファナを覚えさせたり、どれもこれも初体験に高揚のフィリップ(笑)

女性の手がフィリップの胸元に伸びると、
横からドリスが「耳だけいい」って注意を促すとこも可笑しくて(≧∇≦)ノ彡
全く嫌らしく感じさせないところがオシャレ。

フィリップの誕生日会を盛り上げたのは、ドリスのダンス。
シビレます♪
クラシックと70年代ダンスミュージックがイイ!
どちらも心地良い見せ方で、違和感のない流れも見事です。

クラシックを知らないドリスに、
楽団に何曲も演奏させ聴かせてみるフィリップの楽しそうな笑顔。
CMの曲だ!と得意気に話し笑わせるドリスに笑う(笑)
ご当地ネタは本場では大ウケするだろうなって羨ましく見てました。
CMにクラシックを起用するのは、どこの国でもありがちなのねん♪

オペラ鑑賞でのドリスの言葉にも笑っちゃう。
その通り「変な木」にしか見えなくて、もう我慢できない(≧∇≦)ノ彡バンバン!

そういう感性と言うか、正直な表現を否定することはしないフィリップ。
不自由な体の自分が連れて行って貰うと言うより、
どこへでも連れて行ってみたいんだなって見えて来る。
どう感じて何を言い出し、どんな刺激を与えてくれるんだろうって…
見てる側も楽しみで~(ノ∇≦*)














体感する。。。
ドリスにとってはどれも当たり前のことを、フィリップにも普通にしてるだけ。
電動車椅子の速度も改良しちゃったり(笑)
ほら、こっちのが断然楽しいだろ~って感じに、
介護してることも忘れさせる2人の関係は…ただの友人みたいに。


有名画家の「鼻血ブー」な絵画に高額な値段がついてることの不思議。
ドリスが描いた絵に高値がついたフィリップの手腕にもクスッとしたり、
エリザがドリスを見下すシーンから、エリザの彼氏に喝を入れるまでも、
面白く見せてくれました。繋がりや流れが上手いですわぁ。。。















フィリップの人生を大きく変えることになる、文通相手へのアプローチ。
フィリップの助手であるイヴォンヌ(アンヌ・ル・ニ)との絡みも上手い。

秘書のマガリ(オドレイ・フルーロ)を狙ってたドリス。
そのまさかのオチにもウケました。なるほどね~(笑)


イヴォンヌから手渡された写真を見たドリスが、
文通相手へ送る写真をフィリップがすり替えたことに気づく辺りも、
その表情が何とも言えず。。。
家族のもとへ返そうと決めたフィリップの気持ちや、
それでもフィリップを最後まで思いやるドリスの、
離れちゃいけないと思わせる2人の、
お互いに相手の幸せを願う気持ちにグッとヤラレます。

気を許してたラスト、思わず涙がこぼれました。
ドリスとフィリップの表情が、ねぇ(/_;)
こんなサプライズ、最高じゃないですかー(ノ゚ο゚)ノ


1時間53分の上映時間。
あとどれぐらいだろう。。。
なんて途中、全く気にすることなく見入ってました。
そして冒頭のシーンが見事に繋がると、
「え、もう終わっちゃうの?」って寂しく感じましたよ~。

泣けると思ってたら、こんなに笑えるとはびっくり。
ヒゲのシーンは本当に大笑いしました。
そう来るんでしょ?って分かってても(ノ∇≦*)キャハハッ♪





良質な映画を観たな~って感想です。
まだTOHOシネマズで上映してたので慌てて観に行ったんですけど、
ラッキーでした。観て良かったです。
観返したいんじゃなくて、また観たいって思えるこんな気持ちは久しぶり。

予告で観たいな~と思ってたので、
今回は私の背中を押してくれたテクテクさんにも感謝です(^人^)

                           『最強のふたり』原題の意味


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さぁ、人生に繰り出そう。
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監督 エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
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この記事へのコメント
mana さん、レビューありがとうございます。

素敵な映画ですね。3回もプレビュー見ちゃいました。
今週末にでもDVDを借りてきて観ようと思います。

いつもは家族に遠慮しつつサブタイトルつけてもらっていますが、これはみんなサブタイトルがいりますね!別に家族は「サブタイトル邪魔!」とか言うわけじゃないので、私一人の勝手な思いですが。。。(笑)
Posted by えっちゃん at 2012年10月03日 06:49
おはようございます!
私も見ました~
久しぶりに心から温かくさせてもらった映画でしたね!
Posted by at 2012年10月03日 07:01
こんにちは♪

私のオススメ映画をご覧になって頂けたとは…光栄です(T_T)

この映画はすごく後味のイイ作品でしたよね!

ユーモアたっぷりの中にもホロ苦い部分があり…

でも優しさに溢れた映画でした。

役者さんの演技も素晴らしかったですよね!

実話ベースの映画って
そこで起きた出来事を淡々と再現しているだけのような作品が多くて
イマイチな印象を持ってしまいがちなのですが
この映画は上手く表現できていたと思います。

最初から最後まで
すっかり魅了されてしまいました~

今年観た映画の中ではナンバー1かも?!
Posted by テクテク at 2012年10月03日 14:39
★えっちゃん

こちらこそ、ありがとう。
でも観る前に読んでしまって良かったかしら?

フランスでは3ヶ月以上のロングランだったようですが、
そちらでの評判はどうでした?
ハリウッド映画とは違う雰囲気が味わえますよ。

>家族に遠慮しつつサブタイトルつけてもらっています
レンタル時にですか?それは便利なシステム(笑)

サブと言えば…
この映画の原題が気になって記事にしました。
そちらも参考にどうぞ。
あ、DVD鑑賞後の方が2度おいしいかも^^


★花さん

こんにちは~。
花さんもご覧になってたんですね♪

いつまでも余韻に浸れるこんな映画はホント久しぶりです。
このまま終わらせないのは悪いクセで(笑)
また記事を書いてしまいましたよ。
合わせて読んでいただけたら嬉しいです。


★テクテクさん

こんにちは~♪

テクテクさんにオススメされたこと、
休みの日に台風が逸れたこともタイミングゥーでしたよ。
しかも映画の日でお得~(笑)

記事を書き上げた後に感想を読むんですけど、
イイ作品だったと評価する人ばかりじゃなくてちょっと驚きました。
感じ方は人それぞれなのは当然。冷静になれていい場合もあり。
でもやっぱり観るまでは「良かったよ」ぐらいの情報がちょうどいい。
テクテクさんのオススメなら間違いないけど^^
でね、また記事を書いてしもたよ(笑)

テクテクさんが、障害者としてのフィリップを忘れていなかったことも、
改めて違った視線から考えさせられ、
よりこの作品の奥深さを知ることができました。いつもありがとうです。

>この映画は上手く表現できていたと思います。
作りもの、泣かせようものには感じさせなかったですよね。
見事にヤラれましたわぁ。

時間が経つことも忘れさせてくれるって作品には、そうは出会えないドラマも映画も。
拾いもんなら尚最高~♪
ナンバー1に出会えた奇跡に感動。。。
なんてな(笑)
Posted by manamana at 2012年10月04日 13:41
あのプロローグに、
こんなエンディングが用意されていたとは!!
巧い、いい映画でしたよね~♪

普段はああいうハイテンションなドリスみたいなキャラは苦手なんですよ~。
なので、終始フィリップ目線でみていたので、超~、、心に沁みました。
セリフもない、笑わない時の、ふたりの演技には、グッとくるものがありました。
フランス映画は苦手ですが、これは良かったです☆

また秋ドラレビュー、楽しみにお邪魔しますね♪
Posted by kira at 2012年10月12日 00:45
★kiraさん

見せ方が巧みでしたね~。
全てのバランスがしっくり来て、
ラストでの涙ポロリに自分でもビックリ。
後味良すぎて追記レビューまで書いてしまって、またビックリ(笑)

>ハイテンションなドリスみたいなキャラ
分かります。そういうイライラもなかったですもんね。
逆に爽やか好青年でビックリヾ(゚∇゚*)モウエェッチュウネン

フィリップも傲慢なだけの大富豪じゃなくて良かったですしね。
周囲もアクが強すぎず、フランス映画のオシャレな感じ?
フランス映画と言っても…
「レオン」と「アメリ」しか浮かばないんですけど(ノ∇≦*)キャハッッッ♪

映画もドラマもそう、セリフではなく泣かせる演技には役者の凄さを感じます。
二人の表情にはヤラれっ放しでしたね~。


月9の初回で、kiraさんが居眠ってしまわないことを祈ってます(笑)
Posted by manamana at 2012年10月12日 15:05
おはよう~!やっと昨日見たよ。
見て良かった~
おもしろかった~そしてラストに涙。
わたしゃ、ドリスがダンスする場面でもうるっときちゃったよ。
曲も最高だったね。
>使用人たち周囲の偏見が変わる様子が、
見てる私たちとリンクして行く感じがとても心地良かった。
そうなんだよね。最初はなんだ、この兄ちゃん大丈夫か?ってヒヤヒヤしていたのが、徐々にヤレヤレー!ってなってくる(笑
ドリスがすごく魅力的なんだよね。
>役者はもちろん、音楽も笑いも泣きも映像も全て…
色んな場面でセンスの良さを感じさせてくれたのも秀逸ですわ。
ホントそう。程よいんだよね。過剰さが一切ないし、情に訴える演出もない。
笑っちゃうし泣けちゃうし、いい意味で裏切られたよ~
Posted by きこり at 2013年10月06日 10:10
★きこりさん

こんにちは~。
見て良かったって思ってくれて良かった~♪
あのラストには自分の涙腺に驚いたもん。
語らずも…ってのがヤバイね。魅せるよね~。言わないよね~(笑)
選曲もグーでね~♪

>ドリスがすごく魅力的なんだよね。
礼儀知らずなのに憎めないキャラが見事にハマッてて、
色んな表情で楽しませてくれました。

このセンスはフランスのせいもある?
何かオシャレに描かれてる感じがハリウッドとは違う空気感。
何事もバランスよね~。
上手く言えないんだけど、
「心地よい」って「程よい」ってことなんだね。

只今『リーガル・ハイ』再放送中で、
今も見ながら笑っちゃうんだけど、
徳松醤油の回に、いっそん出てるし~o(≧∇≦)o
何度見ても面白い作品って、何度も味わえる♪

きこりさんは木曜日必須ねφ(・_・。 )カキカキ
朝ドラ毎日レビューが無くなったから、
今期は楽勝だべ?(笑)
Posted by manamana at 2013年10月07日 15:20
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