2010年03月16日

『宿命 1969-2010』 最終回

何だかんだと楽しませてくれましたね~。
良くぞ最終回までテンションを下げることなく引っ張れたもんだ(笑)

眞一郎の妻・逸子(松坂慶子)のしたたかさと言ったら、一番怖かったかも。
三奈が小さく見えましたもんね。
政治家の妻として陰で夫を支える世間知らず的なお嬢様育ちに見せていた逸子。
ところがどっこい、眞一郎が今の地位に上り詰めたのも、
この妻が居てこそなんだと思わせるような、
逸子の貪欲さや腹黒さを最終回で見せてくれた気がしました。
こうでなくっちゃ政治家の妻は務まりません。
松坂慶子さん、貫禄だわ~。それで特別出演なのか(笑)ヾ(゚∇゚*)チガウワ

妹の亜希子が姉の尚子に豹変したような姿を見せたのにも驚きましたけど…
すでにライバルかっ。コワイコワイ
そして…
田中健さんも細川よしひこ君も、最後まで暴れることはなかった。。。
でも大損はしてません(笑)
十分楽しませて貰いましたしぃ♪


ニューヨークで再出発するつもりだった宣子がまたここで仕掛けて来るんですね。
崇と元中国諜報部員のジージィとのツーショット写真を週刊東和に送ります。
でもこれは恨みと言うより、崇なら切り抜けられるはずだと…
思ってたに違いないと思いたい。
それとも、崇の運に賭けて遊んでみただけとか?ヾ(゚∇゚*)オイ
「これで潰れるようじゃ大したことないわよ。頑張って」なんて言ってましたしね。
微笑む宣子はもう前しか見てませんでした。


幸せいっぱいで新婚旅行から帰国した崇と尚子が目にしたのは、
滝沢総理の不倫スキャンダルのニュース。
このネタを週刊東和に流したのも眞一郎の仕業。
「単に食事をしただけだと仰ってるよ。…」と、
しらじらしく家族の前で報告できる演技派眞一郎。

「じゃぁ、崇はどうなるんですか?」
媒酌人を頼んだ崇たちの将来への悪影響を心配する三奈。
ところが崇が心配していたのは、写真のこと。。。
その不安を見抜くかのように崇を見つめる尚子も只者じゃぁない。


眞一郎の別荘に身を隠す滝沢。

「ここは潔く、政界から身を引くよ。
 派閥は、君に継いでもらう」
「あぁ、それは重鎮の方々とご相談された方が」
「ふっ、君もつくづく運のいい男だねぇ。…
 新たな財政基盤を持った君に、誰も文句はつけんよ。
 だがその前に条件がある。。。
 亜希子さんと言ったね、君の次女は。
 私の次男の公弘を、亜希子さんの婿養子として迎えてくれんか。…
 確か岩手の選挙区に空きが出るはずだったね。そこから出してくれ」

確かそこは崇が狙っていたはずだったのね~<(゚ロ゚;)>

「君が手にするのは派閥だけじゃない。私が手にしていたものの全てだ」
この言葉に落ちないわけがない。娘も駒なんですから。
「ご次男をお引き受けしましょう」と土下座まで出来ちゃう演技派眞一郎。


ツーショット写真が週刊東和に流れたことを知った崇は、
眞一郎に連絡を取ろうとしますが、秘書の八尋止まりで連絡つかず。

「八尋君。この話、私は君から聞かなかったことにするよ。
 総理のイスは、今回見送ろう」
「先生それはいけません」
「滝沢さんの後の総理となれば、しばらくスキャンダルの後遺症も続く。
 となれば、一度見送った方がよかろう。
 それに、滝沢さんの次男を岩手の選挙区から出さにゃならん」
「ですが、それは崇君の」
「ちょうどいい口実ができたかもしれんなぁ」

この眞一郎の考え方って、
『CHANGE』の時の朝倉総理を仕立て上げる神林総務会長を思い出しますわ。
どこにでもある話なのねん。
しかし眞一郎ってつくづく運のいい男なんですね~。
こういうことも含め、総理の器って決まるもんなんでしょうか。
実際にもこうして仕立て上げられた総理もいらっしゃいましたもんね。
任期を待たずにへし折れてしまいましたけど。


崇のスキャンダル報道に、
「何でこうなる前に私に知らせて来んかった!」
「先生は滝沢総理の引退騒動でお忙しく、この程度のことは
 わたくしがと判断いたしまして」
「バカモノーー!!」
「申し訳ございません」
と眞一郎に土下座する秘書の八尋。。。猿芝居は続く。
この二人の名演技に戸惑う崇。
「大変なことをしてくれたな。崇くん。
 君の政界への進出は、なくなったと思いなさい。
 当分私に近寄らんでくれ。党に申し訳が立たん」
「。。。」


政界の道はダメかもしれないと、涙ながらに尚子に話す崇。
ビンタでも食らわせるのかと期待しちゃった尚子の表情。
だって顔が怖いんだも~ん(笑)
崇の手を握ると、父親にお願いしてみると話す尚子でした。
こういう弱い崇を守ってあげたい気持ちになるんですかねぇ。
私は強くて怯まない崇に期待してたので、
甘えん坊だったり泣き虫だったりする崇はちと苦手かも。
本当はマザコンなんでしょうね~。。。そりゃそうなんですけどぉ。

しかし白井家の女たちも強いわ。
「…私もお姉様に報告があるの」と来たもんんだ。。。


崇の不祥事を謝りに白井家を訪れた三奈に逸子は…

「崇さんのことは白井も心配しております。
 何か事業をなさるのでしたら手助けがしたいと。
 官僚に戻ることも出来ませんでしょうし、
 病院はご次男がお継ぎになりますでしょ?…」

滝沢の次男との縁談で、白井国土建設への援助も必要なくなったことを
聞かされ、有川家は用無しになったことにショックを受ける三奈。
淡々と説明する逸子が怖かったですわぁ。
ところがショックはまだまだ続きます。。。
「白井にとって、頂点に上り詰めることが、
 学生の頃からの悲願だったと聞きました。それは、あなたもご存知ですわね。
 40年前だそうですね。あなたと白井が出会ったのは。
 あなたがご自分の夢を崇さんに託して、財力という基盤を築いて来られたと
 聞きました。その夢がここで潰えてしまうのはお気の毒ですが。
 白井は政治家です。この度の選択は当然だと思います。
 これが、あなたが40年の間求めて来られた世界なんです」

生気が失われ、呆然とする三奈。
こういう見透かされたような言い方で攻められるのもプライドがぁ。。。
そしてそのまま行方不明に…
ビルから飛び降りるのかと思わせ~の、それはしない~の。
有川の家族の愛があるんですが。。。
今まで見て来て、三奈から家族への愛って感じなかったんですよね。
それが今回ラストのエンディングで見せてくれたのもなるほど上手かったですね。
和裕と透に、三奈が紅茶を入れて出すシーン。
三奈の、母親&女性としての柔らかい表情も印象的でしたわぁ。


姉にそこまで言っちゃうんですね~、亜希子。
女は強い、てか怖い。

「だからお父様は崇さんを平然と切れたのよ」
「ひどい!あなたからお父様に言って。白井家が有川家と縁を切るなら
 私は白井家と縁を切るって。許せない。私たちをなんだと思ってるの」
「お姉様。私と滝沢家のご次男とこ結婚は、お姉様と事情は同じなのよ。
 自分だけいい人ぶらないでよ」


何とか有川家に戻って来た三奈。
崇が一番困ってる時に助けてあげることができない。
そんな不甲斐なさを嘆き、今までの40年は何だったのかとショックで
立ち直れない、立っていられない三奈。
その手を握ると崇は言います。

「母さん。
 ”私の仲間であるアメリカの皆さん。尋ねないで下さい。
 国があなたに何をしてくれるかを。…
 (大統領の演説を読む、子供の頃の崇に
    「あなたがやりなさい」と語る三奈が居ました)
 母さんの理想は、ずっと生き続けています。僕の中に」
涙を流し微笑む三奈。

崇を支え続けると約束する尚子に感謝する三奈でしたが、
尚子にしたことを思うと、その十字架を背負って行くのも宿命なんですかねぇ。。。
申し訳ないことをしたって気持ちは見受けられないんですが…
もう忘れちゃった?ヾ(゚∇゚*)オイオイ
三奈って、それだけ崇崇崇崇~で生きて来たってことですね。


眞一郎を訪ねた崇。。。そう!この顔なんですよ。
意気揚々と自信に満ちた崇の顔。

「尚子はどうだ。元気にしとるかね?」
「お陰様で」
「仕事が決まったらしいな」
「はい」
「いやぁ、君はもっと社会を知った方がいい。…
 滝沢さんのように間違いを犯すからなぁ。フフフ
 ありゃぁ国賊もんだぁ、実際に」
「滝沢先生が国賊なら、それを知ってて隠蔽した人間はどうなんでしょうか。
 しかも国家公安委員長という権力を使っての隠蔽です。
 あるいはマスコミを利用して一国の首相を陥れる行為の罪は」
「何が言いたい」
「政治を私物化する政治家がいる以上、この国は良くならないと言うことです」
「フフフ、王道楽土とはいかんよ。つまり、君は外野だ」
「一人の国民の意見です。国民は外野だと、先生はそうお考えですか?」
「。。。」  険しい表情になりましたよ~眞一郎。
「人はどんな理念を持っていても、
 一旦権力の中枢に入るとそれを忘れるようですね。
 これが先生の考える勝利というものですか?
 僕はいつか必ず国政の場で、先生を打ち負かします」
「この私と戦うと?」
「はい。これが僕の宿命かと、気づきました」

言ってくれました~。気持ち良かった~。
「国民は外野だと?」に返す言葉がない眞一郎の顔。スカッとしたわ。


それぞれの今の生き方を見せながらのエンディング。
明るい未来を感じられて良かったと思いました。
最後の崇のセリフも現実を皮肉ってて面白いと思いましたし。

毎週ワクワクさせてくれましたもん。
中身の濃い8話で楽しむことが出来ました。
ドラマはこうでなくっちゃ♪

『不毛地帯』と共にハマッてたこのドラマを見終えた
うちの母親はガッカリの最終回だったらしい^^
ならどうせぃっちゅう話ですが(笑)

いつか崇の活躍が見られたら面白いでしょうね。。。


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