2007年03月12日

『華麗なる一族』 最終章 前編

第一回・証人尋問での争点は、20億の追加融資を取りやめた理由と時期。

「突貫工事を危惧して、2月15日に融資の返金を受けたと言うことに
 間違いないのか」と問われ「申し上げた通りです」と答える大介。
しかしもう一つの借り入れ表には《1月31日に返金》と記されており、
それが事実だとすると、突貫工事決定以前だったと言う事になります。
追い詰められる大介。どう答えるのか…そこで「意義あり!」
と弁護士の一声が。裁判官も認めてしまうし!20分間の休憩が大介に有利に…

大介は「1月31日です」と認識の違いだった事を詫び、訂正する作戦に出ました。
そしてもう少しで!と言う所でまた「意義あり!」に裁判官が「認めます」って!
ちょっとー、裁判官だってその先が聞きたかったはずですよ!ヾ(゚∇゚*)ドラマドラマ

銑鉄供給がストップする情報を得ていた事で、1月31日時点で突貫工事に
踏み切る予測がついていた…その無謀さに危惧したと言う大介。
大体、帝国製鉄に手を回してストップさせたのも大介じゃないですか!
爆発事故も帝国製鉄の仕業なんじゃないですか?

銭高が高利の金に手を出した事で、全てを銭高自らがした事だと言わんばかり。
突貫工事後も高炉建設に支援し続けた大同銀行を傲慢な経営態度だと指摘し、
「大同銀行が正しい判断を下し、突貫工事を止めていれば、あの不幸な事故は
 起きず、このような事態を招かなかったと思うと、無念でなりません」と大介。
この”無念でなりません”は男優賞もの。流行語にもなりそうですし(笑)

鉄平は「今でも高炉建設が間違いだとは思っておりません」とキッパリ!
「資源の無いこの国の企業が、海外の企業と戦って行くには優れた製品を作る事
しかないんです…」と鉄に対する夢を語る鉄平。
「それが間違いだと言われるんだったら、我々はどうすれば良かったんでしょうか。
 企業の志を否定するような事が許されるなら、この国に未来はあるんでしょうか」

素晴らしい弁論だぁ♪と感じてるのも束の間…
「理想を語るのも結構ですが…責任回避の論理のすり替えに過ぎない」と返され、
またもや裁判官の「では尋問はここまでとします」って、もう興醒め!
鉄平は「我々は、阪神特殊製鋼、銭高常務を申請します」と突然の
証人銭高指名に、傍聴席で困惑し大介を見る銭高。
その後も銭高は証人を断り続けますが…

大介は銭高に、
「君を見捨てたりしない。君の家族のためにも必ずちゃんと手を打つ」
とまたも。今までこれらのセリフで部下を好きにして来ましたからねぇ。

銀平は「どうして僕に頼もうとしないんですか」と鉄平に言いますが、
「頼めない…お母さんや二子達の事は、お前が守ってやってくれ。頼んだぞ」
と微笑みました。

「真実を明らかにされたら都合の悪い事でもあるんですか?」と大介に聞く一子。
二子の婚約も、閨閥作りの犠牲になっただけだと反論する一子に、
「いい加減にしなさい」と大介が怒鳴ると、
「一子さんは間違った事は言ってないと思います」と言い返したのは寧子!
大介に初めて反論したのでは?万俵家も崩壊しつつあり…

この先の銀行経営のためにも、家を出た銀平の妻・万樹子を迎えに、
いや取り戻すために向かう相子。ところが逆に万樹子から
「あなたもそろそろ身の振り方を考えたらどうですか」と、愛人問題で辞任した
他銀行頭取の記事を見せられ、何も言い返せない相子なのでした。

大介は、全て他力本願。成就のためなら金を使い、冷血に部下を切り捨てる。
家族も閨閥結婚で有力者と結びつける。その上、鉄平には嫉妬から来る仕打ち。
それも”力”なんでしょうか…卑怯極まりないです。男として、これは家族のため
ではなく、それが何のためなのかも見失ってしまっているのかもしれません。

裁判の前日も鉄平は銭高家を訪れますが、居留守。その頃家の中では、
大亀専務と銀平が最後の念押しに来ていました。
「私は阪神銀行の人間です。
 証拠に特殊製鋼の制服に一度も袖を通した事はありません」と誓う銭高でした。

工場へ足を向けた鉄平。そこには四々彦が居ました。そして銭高も工場へ…
「銭高さんは結局この会社を見捨てた訳ですか」と言う四々彦に、
「そう言うなよ…その事で一番辛い思いをしてるのは銭高さんだよ。
 あの人だって犠牲者だ…経理面でもしっかり支えてくれたお陰だ…あの人だって
 鉄鋼マンなんだよ。大丈夫、銭高さんもきっと分かってくれてるはずだ」と、
信じる気持ちに賭ける鉄平なのか。

制服と退職願を届けに来た銭高が、外で聞いていました。阪神特殊製鋼のために
一緒に闘って来た自分を思い返しながら、熱いものが込み上げて来るようでした。
ここがドラマなんですけどね、それでも涙が出ちゃう(/_;)
それと共に思い出すのは、
「君一人の責任に収めてくれ。この間の話は分かってるな」と言った大介の言葉。
どうする銭高!

裁判当日、待っても銭高は現れません…とそこへ、待ってましたっ銭高常務!
お礼を言う鉄平に「私だって、鉄鋼マンの端くれですから」と笑顔で答えます。
銀平も涙を浮かべてました。ダメだわ、ここでも泣けちゃう(/_;)

私は”それに人はついて来るんです”と言った銀平の言葉が忘れられず、
大介vs鉄平を見ていていつもこの言葉が過ぎります。
今回、あれだけ頑なに断っていた銭高が鉄平に流れた気持ちとは…
自分の正直な気持ちと人間(鉄平)の情の深さを改めて知ったんではないかと。

銭高は不正の関与を認め「阪神銀行から指示されました」と答えます。
その人間は…鉄平を見つめた後に堂々と「万俵大介頭取です」と。スカーッ!

予告を見ても泣けて来ます。鉄平の悔し泣きを見ては泣き、妻早苗の号泣、
そして喪服姿の家族で想像するに、あの丹波篠山での出来事とは…(T_T)
最終回はタオルを用意しなくては!
もう終わっちゃうなんて『冗談じゃない!』ですよー。

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冗談じゃない! 織田裕二 テレビドラマ 最新情報
冗談じゃない!【冗談じゃない!】at 2007年03月14日 13:02
この記事へのコメント
コメントをありがとー!
バッテリー・・・
本を買ってきました。
映画もぜひ観たいですねぇー。
華麗なる一族・・・
スマミセン・・
みそびれてます
Posted by hiro at 2007年03月13日 20:22
hiroさん、本をゲットしたんですね。
娘は「良かった!泣けたよ~」って感想でしたわ(^o^)

華麗なる一族をご覧になってないのにコメントすみません。
Posted by mana at 2007年03月13日 21:01
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