2009年07月02日

告知されたら…

いつも明るくて元気なAさんが2ヶ月ぶりに来店。
そしていきなり…

   Aさん 「癌だったんだわぁ。
         子宮癌で手術した。退院して2週間になるんだけど、
         もう髪が伸びて我慢できんもん…」

明るく話されるので他人事のよう。
 
   Aさん 「もう末期だったから、開いてみて取り出せなかったら半年の命。
         だけど取り出すことが出来たから、まずは年は越せそう。
         もうリンパにも転移しちゃってたし。
         抗癌剤で毛が抜けちゃうらしいから、今度は剃ってもらわな…」

って笑って言うんですよ。
どう言葉をかけていいのか…信じられなくて悲しくなっちゃいました。
まだ50歳ですよぉ。

    私  「どうしてそんなに明るく話せるのぉ」

   Aさん 「病院でも言われたんだよ。
         あんまり私が明るく話すもんだから、
         ”ご自分の病気をちゃんと分かってますか?”って。
         頭おかしくなったと思ったかもしれん。わはは…
         分かってますってぇ。だって、もう仕方ないことだもん。
         暗くしとってもいかんでしょ。」


大抵の人は、告知されたら戸惑いますよね。
Aさんは、すでに末期なのに痛みも何も感じなかったんですって。
それにも医師が驚いてたようです。
痛みには強くて、ちょっとやそっとのことは我慢しちゃうらしいです。
何でも自分でやってしまって、甘えることをしない。
こういうことも良し悪しですね~。
認知症のお姑さんのことで奔走してましたしね。
全部背負っちゃった。。。

Aさんとはちょうど20年のおつき合いになります。
私が娘を出産した時には、ベビー服をお祝いに頂いたこともありました。
そういう方なんです。

「これからのんびりさせて貰えると思ってたのにね~」
そう言われたAさんの人生って何だったんでしょう。
どうしてここで癌なの?
人の命…人生って何でしょうね。

私は死の宣告を受けても、耐えられる自信がありません。
「だって仕方ないことだもん」なんて開き直ることも出来ません。

Aさんがそこまで強い人だったんだと、改めて感じた日でした。


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この記事へのコメント
重たくて上手くコメント残せません。
でもAさんが胸襟を開いてmanaさんに
こう言うお話をされたところを見ると、manaさんは
Aさんと良い関係をお築きだと関心しきりです。
Posted by senchan at 2009年07月02日 23:51
★senchanさん

>Aさんと良い関係をお築きだと関心しきりです。
そうですね。私も、お客様以上の感情はあったと思います。
なのでそういう人がこんなことになってしまうなんて経験は初めてかも。
どうしてもAさんのことを思い出しちゃいますしね。
この梅雨時期を、夏の暑さや青い空を、緑の木々を…
どんな思いで最後の夏を、見て過ごしているだろうって。
泣けて来ちゃいます(・・、)
Posted by mana at 2009年07月03日 23:18
癌というのは、わたしの中で聞いて心に留め置いている事が二つあります。
ひとつは、がん細胞というのは日常茶飯事人間の体の中で生まれ消えているということで、人はストレスが急激に来ただけで健康な胃に1時間くらいで穴が空くメンタルな生き物でもあるので、あまり病のことでは悩まないようにはしようとは思っています。ただでさえ、悩みは多い。(笑
二つ目、癌というものはそもそもDNAの新陳代謝時の書き換えミスらしいですね。同じものを発行できなくなってきてしまう。最近、白髪も同じメカニズムという事がわかったそうですが、コピーのコピーが粗悪になってしまうように長く生きるとそのコピー自体が不鮮明になる事と同じような感じでしょうかねえ。コピーと違うのがその間違ったDNAが侵食して命まで奪ってしまう事でしょうか。だから、癌は特別なものでなく寿命が来るか、癌が来るか。癌が育って死ぬか、発病しても癌の進行よりも寿命が先かというくらいのものだという風に考えております。

で、最近、知ったのですが、人生が40年だった時代には癌発病者は殆どいなかったそうですね~。今でも食糧事情等や医療問題等で平均寿命が40の国とかではがん患者そのものが少ないそうです。そう思えば、長寿になったが為の贅沢病ともいえるのでしょうねえ。

そういう意味で、平等に皆がそういう機会にめぐり合う確率を持ってるわけですから、私ももう半世紀が目の前に来ているので、死や病気は全く他人事ではございません。更には親もいますからねえ。これも一体この先どういう人生を歩むやら。
ただ、晩年、母の実の親に当たる祖母が自業自得的な感じはあるとはいえ、いい終わり方を迎えられなかったのでその同じ轍は踏まないようにして欲しいなあ都は思う限りですが、これも本人次第でしから。

私もそういう意味では病気よりも生きている事でジタバタして後悔の無い人生を送りたいと思う限りです。Aさんのような生き方はお手本になり、そういう澄んだ気持ちで最後まで完走出来るように努力の限りまではジタバタしたいなあと思う今日この頃です。
Posted by しとろえん at 2009年07月05日 12:07
★しとろえんさん

遅くなってすみません!

癌=ストレスって思います。Aさんの場合もすごく感じました。
姑さんが借金しまくって認知症になってしまったんですよ。
しかも旦那さんは自分の母親のことなのに頼りにならない。。。

私もお気楽に見えるでしょうが、何でも自分でやってしまって来てたので、
最近では家族に甘えることを覚えて…
甘えすぎの手抜きすぎ(笑)

>最近、白髪も同じメカニズムという事がわかったそう
これ分かり難かったんですけど、しとろえんさんの説明の方が分かり易いですよ。

>人生が40年だった時代には癌発病者は殆どいなかったそうですね~。
これはお客様とも話題になったことがあるんですが、
「癌になる前に死んでたんだよ」って結論。。。そりゃそうかもね(笑)
パパさんの祖母が80歳過ぎて胃癌になったんですけど、
手術をして米寿のお祝いまでしましたからね~。
風邪も引かないし、足も丈夫でどこも悪い所がなかったおばあちゃん。
健康そのもので長生きして来たのに、今更癌?って皆ビックリでした。

人生40年を思うと、やはりそろそろ周囲の同年代の体調の変化も聞こえて来ますね~。
飲み会でも一人、脳梗塞から間もないからと、参加したものの
お酒もタバコもやめたようで、早々に帰って行ったんですけどね、
同級生かと思うと不思議な感覚になりますよ。自分は若いと思ってるもんσ(^_^;

そして女子はと言えば「親の介護」の話。
順送りで、いよいよかぁって感じです。

家族を含む周囲の環境は色々とありますが、
何より自分が心身ともに健康でないと壊れちゃいますもんね。
お客様たちを見ていて本当に色々と考えさせられますよ。
無理して頑張って来ちゃった人は、あちこちガタが来てます。
それも皆「私がやらなきゃ」って人ばかり。
日曜日に来店した、パーキンソンを患って9年のお客様が、
不自由な体になった今でも家でじっとしていられないタイプの方なんですけど、
無理して背骨をやっちゃった。今回だけではないんですよ。
どうして怒られても繰り返すのかと不思議なほど。
思うように動けなくなったことが辛いと仰るんですけど、
その状態を自覚しないといけないのに、まだ出来るって思いも働いちゃうんですかねぇ。
こういう方は他にもいらっしゃるんです。損な性分ですよね~。
私は手抜きしよっ(笑)チガウカ

昨日は久しぶりに自分へのご褒美に、母を誘ってお風呂&岩盤浴へ行って来ました。
のんびりと癒されて幸せでしたよ~。
それを許して貰える家族にも感謝ですわ。
しかし一日が早い事!(^_^;)

>Aさんのような生き方はお手本になり
でも私には真似できる自信がありません。
かと言って検診にも足が向かないって…
結局わがままなんですよね~。自分のためにだけじゃないんですけど。
今日もこれからお出かけなんですが、こうして予定をこなせることも幸せを感じます。
今日は特に昨日のストレス解消が効いてます♪
Posted by mana at 2009年07月07日 09:48
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