2009年06月27日

『俳優祭』

昨夜、偶然見入ってしまったNHKの『劇場への招待』。

娘と一緒に「これって…シンデレラじゃない?」
何だか面白~い♪
歌舞伎でシンデレラが見られるなんて驚きました!
その名も『灰被姫 シンデレラ』。

時代は明治。。。
着物姿にあのお化粧なんですが、すぐにそれだと分かったんです。

意地悪な継母を、勘三郎さん。
連れ子の姉を、福助さんと橋之助さんが上手くハマッて演じてました。
この三人の名前が金子・銀子・銅子って(≧∇≦)ノ彡 バンバン!

福助さんの風貌で、矢島美容室のナオミ(DJ OZMA)かと思いましたよ(笑)
橋之助さんはすぐに分かったんですけど、こんな演技をするんですね!
意地悪なお姉さん役も上手くて可笑しかったですよ。
勘三郎さんの名演技は見慣れてるものの、大笑いしました!

そして灰被姫の玉三郎さん。流石ですね~。やっぱり見事な女形ですわぁ。
その玉三郎さんを…
「先輩をいたぶるのって楽しいわ~」といじめる姉役の福助さんがウケる(笑)

皆さん、お笑いの要素が十分引き出されてて本当に驚きました。
歌舞伎って楽しいんですね~。
こういうものなら何度でも観たいですもん。

2年に一度のお祭りだそうですが、
チケットの入手が困難なのも分かります。
前回は『白雪姫』だったようで、見逃して残念。


そして、これがまた登場人物の豪華メンバーにもビックリ~!

市川、中村、片岡、尾上…
素人の私でも知ってる方達が次から次へと登場して来るんですもん。

勘太郎さんの婚約おめでとうネタも旬かと思えば…

海老さまの脱ぎっぷりにドキドキしましたが♪
北島ノ宮康人殿下って名前がね~。。。それで裸に?
「裸になって何が悪い」とあのネタまで披露(^_^;)

尾上菊之助さんの「吟じます!」には嬉しくなりましたよ~。
「何だかイケそうな気がするぅ~あると思います!」
本家よりも品があってお上手でしたよ(笑)ヾ(゚∇゚*)ナンデヤネン

歌舞伎座周辺の、御贔屓店の紹介なんて、粋なことをしてくれますね~。
「ナイルレストラン」のオーナーのマネをする亀蔵さんに、
「誰?」と思ってると本物のナイルさんが登場して盛り上がります。
上手いわぁ。ソックリだし(≧∇≦)ノ彡 バンバン!
終始感心しきりで、お風呂に入るタイミングを逸して見入る私なのでした。。。

亀さまの白柳徹子マネとか、
菊五郎さんの「おくりびと」とか、
大統領夫人・團十郎さんの「KABUKIZA is change!」とか…(笑)

思い出しても書き切れない位、小ネタ満載で面白かったです。
ほとんどアドリブ?(^▽^;)
分かってたら最初から録画してちゃんと観たかったですわぁ。
こういう歌舞伎のお祭りがあったことさえ知りませんでした。
お恥ずかしい。もう35回だなんて!
今まで損してた~。

【追記】

後半の録画分を見ました。。。

シンデレラのガラスの靴を、扇(ガラスの設定)の踊りで決める
と言うのも面白かったですし、
染五郎さんの「二枚扇の舞」も大ウケしましたよ♬♬
玉三郎さんの舞いは見せ場でした。それでも笑えるのは何故(^_^;)
重要なシーンでセリフを間違えたのもアドリブで笑わせるのは見事(笑)

第二場へ続くと、大御所たちの歌舞伎をチラッと見せて貰えます。
宝塚の逆、男性ばかりだと思ってたら、波乃久里子さんだけが女性でしたわ。
豪華メンバーから若手まで勢揃い。みんな親戚?(^_^;)
立ち居振る舞いや台詞回しは見事です。
えぇもん見れた~♪

   ※歌舞伎ファンの方から教えて頂いたサイトです。
        『灰被姫』のあらすじが画像と共にご覧になれます。 → こちら


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この記事へのコメント
面白そう~♪
めちゃ、時事小ネタ満載ですやん!
歌舞伎って、どうしても敷居が高いイメージなんですけど、
こういうのを聞くと、グッと親近感(笑)がわきますわ。

見逃したのが悔やまれますぅ~(^_^;)
Posted by りんりん at 2009年06月28日 10:37
りんりんさん、見逃したのはもったいない。

「裸になって何が悪い」をNHKで放送するとは(^^;)
眠気と戦いながら見ました。
シンデレラ(お国)を歌舞伎座の開場式まで送るだけのおくりびとは
モックン風のチェロを弾く菊五郎
馬車でなく鼠車、ブルマーにサングラスした爆チュー問題風の鼠たち
司会はみのもんたろう、たまねぎ頭の白柳徹子
米国前大統領が「Yes We can!」とか言うし
浜崎あゆみ風の金髪ギャル? 
あ、矢島美容室だ~!
ゆるキャラづくしでしたね(^_-)
Posted by パピ at 2009年06月28日 12:54
後半を録画したので、追記しました(^_^;)


★りんりんさん

これはホント面白くて見入っちゃいましたよん♪
そうなの、時事ネタはウケました。
その後、矢島美容室「SAKURA」の舞いも披露してくれましたし!
だってそんなことが”歌舞伎”で許されるなんて~ビックリでしたもん。
随分、敷居が低くなりました(笑)

次回プチオフ会は歌舞伎公演に合わせましょうか…
生海老様は美味しそう(^~^)ヾ(゚∇゚*)コレコレ


★パピさん

パピさんはご覧になれました?ヽ(*´∀`)ノゎーィ♪

>「裸になって何が悪い」をNHKで放送するとは(^^;)
この俳優祭の公演が4/27だったので、
草彅君のが4日前、勘太郎さんの結納は前日だったようで、まさに旬でしたね。

車に引かれての大御所登場に、この貫禄のセリフは誰?でしたけど、
中村雀右衛門さんの名前を調べてみると、89歳って!凄いですね~。
歴史を感じますわぁ。

私は眠気に負けてお風呂へ…
後半は録画しました。
パピさん、すご~い!
しっかりとチェックされてますね。
うんうん、ゆるキャラに会場も大爆笑でした。
これは何度見ても面白いと思います♪
Posted by mana at 2009年06月29日 12:00
はじめまして。

俳優祭のシンデレラ、歌舞伎の面白さを満喫されたエントリーで、読ませていただいた方も楽しさが伝わってきました。

一言付け加えます。大統領夫人で、「カブキ イズ チェンジ」と言ったのは、この『シンデレラ』の演出も兼ねた團十郎さんですよ。
Posted by 一歌舞伎ファン at 2009年06月30日 01:05
★一歌舞伎ファンさん

はじめまして。コメントありがとうございます。

>大統領夫人で、「カブキ イズ チェンジ」と言ったのは、
>この『シンデレラ』の演出も兼ねた團十郎さんですよ。
そうでしたかぁ。
ですと、フランス語で話されてた方が團十郎さんだったんですね?
誰なのか分かりませんでした。しかもセリフを波乃さんと勘違いしたりして(^_^;)
「Yes We can!」と言った大統領が片岡仁左衛門なのは分かったんですが。

海老蔵さんが、隣の伯爵風な方の身体を揺さぶったのも笑ってしまったんですが、
あの俳優さんはどなただったんでしょう?アドリブでしたよね(笑)
その後、申し訳なさそうに手を合わせる海老蔵さんが可愛らしかったです♪

記事は書き直しておきます。ご指摘ありがとうございました。
Posted by mana at 2009年07月01日 11:54
出過ぎたコメントにて恐縮でした。

あまりに綺麗な貴婦人ぶりで分からなかったと思いますが、米国前大統領グランド将軍(仁左衛門さん)の夫人キャサリン役は、パリ公演のために習ったフランス語をも披露した團十郎さんです。

海老蔵さんがシンデレラの踊りの素晴らしさに思わず身体を揺さぶってしまったお隣の役者さんは伊藤博文内閣総理大臣役を演じた澤村田之助さんです。もちろんアドリブですね。

詳しい配役と当日の豊富な舞台写真が掲載されている次の日本俳優協会の俳優祭シンデレラのサイトをご参照ください。

http://www.actors.or.jp/moyoshi/haiyusai/sai_35_2.html
Posted by 一歌舞伎ファン at 2009年07月02日 22:37
★一歌舞伎ファンさん

いえいえ、ありがたいことです。
そしてまた私の疑問に答えて下さって感謝です(-人-)

>パリ公演のために習ったフランス語をも披露した團十郎さんです。
そういう裏話も知らないもので、本当にフランス語?なんて思ったりして
お恥ずかしいことばかりです。

>伊藤博文内閣総理大臣役を演じた澤村田之助さんです。
人間国宝になんてことを!の海老蔵さんだったわけですね~(^_^;)

一歌舞伎ファンさんのお陰で、色々と勉強させて貰いました。
いつもの役割をひっくり返して見せる趣向など、
「俳優祭」の沿革や目的も知ることが出来ましたし。
模擬店に立つ獅童さんの笑顔もイイですね~。

このリンクは記事に貼らせていただくことにしました。
多くの方に知って欲しいです。
よろしければまた遊びにいらして下さい。
本当にありがとうございました。
Posted by manamana at 2009年07月03日 11:45
シンデレラの邦題、昔は「はいかぶり」って言っていたんですよね。
汚い仕事をしているので灰をかぶった灰かぶりって。
ちなみに、この童話の教訓は「女子も親の言う事を素直に聞いていたのでは出会いがないので、たまにはベッドを抜け出していくぐらいでないと王子様を射止められない」という事らしいです。(笑

そもそも、日本のお芝居といえば、能楽、狂言、歌舞伎ですが、時代がかった古典を主流にする能に、それをもっと砕けた形にした狂言。更には日本大衆演劇の祖が歌舞伎ですからねえ。最近は間口が広がり、新作や歌舞伎界以外からの参加や歌舞伎役者も血統以外からという道も開けてきたようです。
篠井英介さんの前いた劇団「花組芝居」はその歌舞伎を新劇でやっちゃおうというのがコンセプトでした。歌舞伎ではないんですが、新時代の歌舞伎を目指すという意味では古田新太さんの「劇団☆新幹線」は作家の冠を載せてのうえ歌舞伎と銘うってますねえ。

歌舞伎というのは「利家とまつ」とかにも出てきますが、「傾き(かぶき)者」(変わった事をするもの)という言葉が由来ですから、そもそも人情劇とかわかりやすいお話が多く、新作にしてもかなりあったわけなんですよね。だから、落語同様、クラシックと思われがちですが、両面ある世界なんですよねえ。
一昔でいえば、猿之助さんくらいしかいなかった歌舞伎の敷居を下げてお客を広げようという動きが最近は勘三郎さんを中心に広がっているように思えます。
歌舞伎役者は日舞をやってますから動きもきれい。
そうそう、NHK「つばさ」でもお芝居のシーンが流れてますが、殆ど舞台人ばかりじゃないですか。(笑 中村梅雀さんが歌舞伎、スマイル脚本宅間さんが「東京セレソンDX」広岡由美子さんは元・東京乾電池。高畑淳子さんは青年座。佐戸井けん太さんは元・夢の遊眠社。金田明夫さんも演劇集団・円。ROLLYですら、ミュージカルかなり出てますし。多部ちゃんもセーラームーンで舞台経験あり。
そういう意味では今、面白いです。
Posted by しとろえん at 2009年07月04日 06:10
★しとろえんさん

「はいかぶり」の教訓にも目から鱗!そ、そげな~(笑)

>時代がかった古典を主流にする能に、それをもっと砕けた形にした狂言。
>更には日本大衆演劇の祖が歌舞伎ですからねえ。
そうなんですね~。
私は、和泉元彌さんがNHKの大河出演が決まった頃に彼の狂言を見ました。
小さな野外ライブで、娘たちとすぐ目の前で見ることが出来、
狂言は笑いなんだと言うことも初めて知りました。
今思えば、元彌さんが解説しながら演じてくれたのはお得でしたわぁ(^_^;)
その頃から姉&母付きの彼でした(笑)

『必殺仕事人』でのヒガシも歌舞伎を楽しんでましたよね~♪
江戸時代は大衆演劇だったんですね。
でも今は「大衆」って感じはしませんよ。やはり敷居が高いです。お値段も高い(笑)
若手がテレビにも出てくれるので、少しは身近に感じることが出来ますけど。

やはり舞台役者さんは特に、演じる=歌舞伎が原点にあるんでしょうかねぇ。
演じる者には切り離せないお手本でしょう。

>猿之助さんくらいしかいなかった歌舞伎の敷居を下げてお客を広げようという
>動きが最近は勘三郎さんを中心に広がっているように思えます。
そうそう、スーパー歌舞伎は驚きですね!海外での公演も。頭柔らか塾です(笑)
そして30代バリバリに活躍中の歌舞伎役者さん達の今後が楽しみです。

しとろえんさん、相変わらず凄い情報量!
こうして見ると舞台経験者って違いますね。
そしてテレビドラマよりも舞台に嵌る役者さんの気持ちも分かる気がします。
『てるてる家族』以来、朝ドラまで手が伸びない私ですがσ(^_^;
Posted by mana at 2009年07月05日 10:08
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