2009年03月01日

『銭ゲバ』 第7話

これを待ってたんです!
正義感からではなく、執念で風太郎を追う悪面の刑事・荻野が翻る瞬間を。
大金を積んで行く風太郎を怒りで殴りまくった荻野でしたから。。。
相当の葛藤があったはずです。


拘置所の中で、子供の頃のことを思い出し奮起した風太郎。
良いお話かと思いきや…
ホームレスの老人(品川徹)に助けられ、一緒に過ごす日々は楽しそう。
二人でリヤカーを引く姿は、ネロとお爺さんのようで。でも…

「何で逃げてるんだ?俺が信じられないか。心配するな。
 何があったか聞いても、説教もしないし、出て行けとも言わないよ」
「。。。僕、人殺しなんだ」

親と喧嘩でもして家出したぐらいにしか思ってなかった爺さんも、
風太郎の話を聞いて気持ちが変わったんでしょうね。
品川さんが上手いんですもん。騙されましたわぁ。

おまわりさんに情報を提供する爺さん。やっぱり世の中銭ズラか。
「5千円、3千円、千円でもいいや」ってまたどんだけ端金┐( -"-)┌

風太郎はその時誓ったのです。
「全部金なんだ。銭ズラーー!」


伊豆屋の真一が300万円で頼まれたんですね。借金で困ってました。
風太郎のアリバイは成立し、悔しがる荻野。

三國家では、3人で食事中。。。
「全~部僕がやりました。全部ね」と風太郎が悪事を話しちゃうんですが、
その自信は何でしょう。養ってる強み?
今の地位や権力を失うことはないと言う自信はスゴイです。

「お前が醜いからだ」って茜への侮辱は、わざわざ言わなくても良い事なのに。
当然、父親を殺したことも…
それでも「愛してるの」と言う茜も狂ってますが。

真一のせいで迷惑をかけたと謝りに来た伊豆屋の面々に風太郎は言います。
「一つお聞きしたいんですが…
 貧しくても、大切なのはお金じゃない、心だって。本当にそう思いますか」
「うん、思うよ」
「くだらねぇ負け惜しみ言ってんじゃねーよー!帰れ!
 お前らみたいなクソ貧乏人の顔なんか見たくねぇんだよ」
発狂して追い返す風太郎。
伊豆屋の連中は絶対に心変わりしないでしょうね。
ところが荻野は…


10億円をゴロゴロと持ち歩く健蔵。未だ襲われないのが不思議(笑)
故郷の浜辺で緑と遭遇し、
「これで死んでくれって。あいつ、バカでしょう」と、
風太郎から貰った10億の話をし、昔バカにされた仕返しに、
この町に1億の寄付をしてやると言う話をします。

「とってもくだらない人ですね。勿論、軽蔑します。心の底から。…」
ちゃんと憎むために納得したくてこの町にやって来た言う緑。
そんなの…納得するかしら?それよりも…気づいた?自分のしたことを。。。

「約束されたんですよね。その10億で死ぬって。
 息子とした約束。一つぐらい守ったらどうですか。…
 もうお会いすることもないと思います。死ぬんですもんね」
このセリフは上手いと思いましたよ。
「とってもくだらない人ですね」と冷静に見下す態度もゾクゾクしますわ。
カッカと熱くならないのはお金持ちの常識です(笑)
自分を見失わないための努力はしてますね。お嬢様ですから♪

冗談を言ってた健蔵も絶句。返す言葉が見つかりません。
このお父ちゃんはやっぱり風太郎を助けるような人物ではないかな┐(´-`)┌
大金を見せびらかして嬉しいのか。。。
使い方が分からないお父ちゃん、哀れです。
 

荻野の妻の容態が急変。心臓移植をしないと助かりません。

「先日の、お話ですが、妻の手術の費用、援助していただけるって、
 お願い出来ませんでしょうか。…」
妻に付き添ってやりたいと、刑事も辞めると風太郎に頭を下げて頼みます。

「あなたは正しい選択をしたんですよ。良かった」

準備万端、名医への紹介状を添えてアタッシュケースのお金を渡そうと…
「ひとこと、言って貰えませんか。結局、大事なのは金だって。
 その言葉と引き換えです」
「。。。結局、大事なのは、金だ」
「どうぞ」
拍手をしながら見送る風太郎。。。勝った。。。

荻野は帰り道、自分の弱さを恨めしく思い、悔しさで泣き崩れました。
正義とは何ぞや。
妻を助けるために、家族を守るために何もかも捨てられた。
荻野を責める目で見る事は出来ません。
そんな自分もなんぼのもんじゃです。理想と現実のギャップ。。。
”あなたならどうしますか?”と問われてるようでした。

家政婦の春子も心なしか明るくなったような?
「父も母も、とっても喜んでいます。社長さんにくれぐれもよろしくと」
両親の暮らしも安定、自らも待遇が良くなり文句なし。


「春ちゃん、ありがとう」
春子にお礼を言った茜の笑顔は満足そうでした。
風太郎と過ごした日々が、生まれて初めて感じた幸せだったんですもんね。
風太郎と出会って、優しい人間になれたんじゃないでしょうか。
皮肉なことです。

部屋で首を吊った茜を、その横に座りじっと見つめる風太郎。
無表情のその目は何を感じてる?

部屋に入ると「茜ー!」と叫んだのは緑ですが、
風太郎を愛するあまり手首を切った過去がある茜を放って出かけちゃマズイ。
緑のせいとは言いませんが、風太郎に捨てられた茜が選ぶ道はこれしか
なかったですからね。普通はこんな男と食事も一緒には出来ないはず。
一つ屋根の下で暮らすのもどうかと思いますわ。
憎むために風太郎の故郷へ行くなら、警察へ行った方がいい。
それとも何か秘策が?(^_^;)

風太郎の生家で、背比べの柱の傷をよく触れるなぁと思って見てましたわ。
茜も異常ですが、緑も壊れてません?正常な行動には見えませんが。
お嬢様の本性・本質って何でしょう。。。
風太郎に父が殺され、風太郎のせいで妹が自殺。
憎むとか見届けるとか言ってる場合じゃないと思うんですけどね。
きっと何か秘策が?(^_^;)

次回、どう動くか。どんな対決をするのか見ものです。
お父ちゃんは…
う~ん何だかトーンダウン。
魅力なくなっちゃった┐(´-`)┌モウイイヤヾ(゚∇゚*)オイ 




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『命の値段も結局金ズラか…』
銭ゲバ 第7回 感想【ぐ〜たらにっき】at 2009年03月02日 00:31
 予告がないわっ!!Σ( ̄ロ ̄lll) 
私と同じ様にショックを受けられた方、「待望の第8話予告は月曜日更新!(HPにて)」ですってよ!
 んも〜早く見たいわっ!
( 加筆:と、思った...
「銭ゲバ」 第7回【トリ猫家族】at 2009年03月02日 15:31
ますます、容赦なさとダークネスに磨きがかってきましたね

朦朧とする留置所での、風太郎の回想シーン。ひょっとして、かくまってくれた?と思われた、食事と居る場所を提供してく...
銭ゲバ 命の値段も結局金ズラか…【のほほん便り】at 2009年03月02日 15:45
ふたたび、そっと原作によりそったこのドラマ。 お茶の間対策で言葉足らずの部分もあ
金がなければ愛もないのが銭ゲバズラ(松山ケンイチ)お金があれば愛もあるのよ(木南晴香)慟哭(ミムラ)【キッドのブログinココログ】at 2009年03月02日 16:53
『金で幸せになれないのか』
風太郎は頭の中で自問自答を繰り返していた。
銭ゲバ 第7話【渡る世間は愚痴ばかり】at 2009年03月02日 19:25
傷害の容疑で逮捕された風太郎(松山ケンイチ)は、荻野(宮川大輔)からの厳しい取調べにも、抜け殻のような状態だった。「あの男は私達を騙して、白川くんやお父さんを殺したのよ」緑(...
銭ゲバ 第七話「命の値段も結局金ズラか…」【掃き溜め日記-てれびな日々-】at 2009年03月02日 20:23
予告が無いズラヾ( ̄□ ̄;)ノ なんでやねん〜
今週の【Q.E.D.〜証明終了】なんて、2話分の予告を見せるサービスぶりだったと
いうのに、ケチくさいズラ〜{/face2_lose_s/}

つか、茜ちん{/face2_s...
銭ゲバ 第7話:命の値段も結局金ズラか…【あるがまま・・・】at 2009年03月02日 20:31
 今回は静かな展開でした。「静か」といっても、いろんなことがあったし、いろんな感情の交錯もありました。 茜ちゃん。。。風太郎に愛されてないって解っていても、ずっと風太...
銭ゲバ第7話【★リトルフラワー★】at 2009年03月02日 21:58
「命の値段も結局金ズラか…」

 茜の愛

予告がなかったズラ〜〜(・_・;)=(;・_・)間に合わなかったのかな…?
世話を焼いてくれていた新...
「銭ゲバ」第7話【*うわのそらブログ*】at 2009年03月02日 22:27
第7話「命の値段も結局金ズラか…」 視聴率8.7%
「銭ゲバ」第7話【またり、すばるくん。】at 2009年03月03日 00:45
荻野の妻・加奈江(宮本裕子さん)に対する傷害の容疑で逮捕された風太郎ですが、ホームレスの寛子の顛末を知り、そのショックから何も話せ...
「銭ゲバ」 第7話【ドラマ de りんりん】at 2009年03月03日 19:33
この記事へのコメント
>それとも何か秘策が?(^_^;)
う~む・・・(笑
秘策を見せて欲しいぐらいですよ~
でも、たいしたことできないだろうな~
この分だと最後に刺すとかもないような・・・
風太郎も死んじゃって、一人佇むって感じ?
>”あなたならどうしますか?”と問われてるようでした。
私ならすぐもらいますわ!
もらったって証拠ないも~ん・・(笑
妻を手術させて、また風太郎を追いかけます。
これってB型かな?
茜には生きてどこまでも風太郎につきまとって愛を貫いて欲しかったです・・
茜の死は風太郎には何の意味もなかったのか・・・来週が楽しみですわ。
Posted by きこり at 2009年03月02日 15:29
★きこりさん

>この分だと最後に刺すとかもないような・・・
>風太郎も死んじゃって、一人佇むって感じ?
あると思います!(笑)

>私ならすぐもらいますわ!
ヾ(゚∇゚*)オイ
即答じゃないか。ププ

>妻を手術させて、また風太郎を追いかけます。
>これってB型かな?
ちゃっかりと(≧∇≦)ノ彡バンバン!
私には出来ん。
そんな汚いこと…って汚いお金だからいいか?
って汚いお金で心臓の手術したのか…って治ったら汚いも何もないか。
って世の中銭ズラ~~~~。
答えが出ました(笑)

そうそう、可愛らしくなった茜には生きて欲しかったです。
アザも治して綺麗になって、見返してやるとか。。。
お嬢様なのに「お金」じゃなかったのね。
茜の顔は幸せそうでした。正気じゃなかったのかな。
風太郎に出会って良かったのか悪かったのか…何とも言えませんわ。
Posted by manamana at 2009年03月02日 16:26
>大金を積んで行く風太郎を怒りで殴りまくった荻野
そうですねぇ。
今の彼にとっては一番ほしいもの
でも、風太郎は弟を殺した男ですからね。

彼は天秤にかけたのでしょうね。

弟を殺した風太郎を逮捕して妻を失い子供を悲しい目に遭わせるのと
弟を殺した風太郎は逮捕出来ないけど妻を救う事が出来る事。

おそらく萩野が独身ならばそうでもなかったんでしょうけどね。
守るものがあるために

これは致し方ない決断だったのかもしれません。


緑に関してはたしかに壊れてるとこがありますね。
実は彼女は風太郎の事を好きなんじゃないかと(; ̄ノ∇ ̄)

愛憎は紙一重とも言いますしねぇ。

それにそんなに怨んでいるのなら
何らかの形で復讐してもいいはずなんですが

ただ、彼が転落するのを見続けてやるというのは

言い換えれば
彼の事をずっと見守っていくって事でもありますからね。

だから、妹が死んだ事を
意外にチャンスだと思ってたりするのかもしれません(; ̄∀ ̄)ゞ


ちなみにお父ちゃんには
一刻も早く約束を守ってもらいましょう(笑)
Posted by ikasama4 at 2009年03月02日 20:07
★ikasama4さん

今回の荻野を見ていて、やっと宮川さんだからこその演技を見た気がしました。
人の良さそうな刑事では無理だったのは勿論ですが、
風太郎が父親の首を絞める様子を遠くからじっと見守る荻野を思い出しても、
風太郎を捕まえることに執念を燃やし続けた男が…堕ちた。
泣き崩れる荻野。。。宮川さん、魅せてくれました!

>これは致し方ない決断だったのかもしれません。
そこをどう納得させるかですね。
「生きたお金の使い方」なんだと思わないと、
手術が成功しても何だか後味悪い感じが残りそうで。
衝動買いも「こういうムダも必要」とか何とか理由をつけると後悔しません(笑)チガウカ

>実は彼女は風太郎の事を好きなんじゃないかと(; ̄ノ∇ ̄)
えー!これは考えてませんでしたわ。
そう言われるとまだ納得できますね。
あの食事風景は異様ですもん。しかも故郷にまで足を運ぶって。。。
どんな復讐計画なのかさっぱり分からず。

>ただ、彼が転落するのを見続けてやるというのは
>言い換えれば
>彼の事をずっと見守っていくって事でもありますからね。
この言葉で『流星の絆』の最終回で功一が柏原に言ったセリフを思い出しました。
言い換えれば「許した」ってことですからね~。

ikasama4さんの言葉で、見方を変えるとスッキリするもんですね♪アリガト
お父ちゃんにも早くスッキリさせて欲しいもんです。
期待したのに…(笑)
Posted by mana at 2009年03月02日 23:23
お疲れ様です。遅くなりましたが、第7話。。回を増すごとに綺麗に&可愛くなっていた茜ちゃんをもう見られなくなったのが残念でなりません。。
この未曾有の不況、ドラマの中だけでなくお金とは何か?人が生きていくとは何か?色々考えされられるお話です。
ただ俺があのドラマのみどり役だったなら、警察行きますけどね。
manaさんのお父さんへの冷めっぷりにまた仕事をサボってるのがバレそうでしたよ☆
Posted by 陽炎セブン at 2009年03月03日 16:16
mana様、こんにちは。

まあ、悪魔的な見方をすれば
風太郎が三國財閥入りした時点から
刑事の目標は
「妻の手術代」をせびりとることに
変更されていた・・・と考えることもできるのでございます。

刑事はより確実に風太郎に金を出させるために
演技に演技を重ねていたのです。
だから、風太郎が逮捕されたときも
「まさか・・・お前が素直に逮捕されるってことはないよな」
とドキドキだったかもしれません。

かって紛争地帯への海外派遣で息子をなくした
両親が
公式な葬儀の中で
「任務を全うした息子を誇りに思う」と
インタビューに答えていましたが
その心の中は
ただただ悲しみに満ちていたのかもしれません。

しかし、時に人は求められた役割を演じることのできる生き物です。

木南晴夏ファンとしては
茜には自殺してもらいたくなかったわけですが
「生きる」人もいれば「死ぬ」人もいるのが現実であり
茜がそれが「愛の証」であると
信じた以上・・・自殺もありえたということなのですね。

同様に・・・父を殺された緑も
経営者一族のスキャンダルによる会社の信用失墜と
それでも犯人を愛している妹の存在など
ジレンマを感じる部分があるわけです。

そうなると選択の一つとして
「闇から闇へと風太郎を葬り去る」が浮かびます。
警察に訴えても復讐が完遂されるとは限らないからです。
しかし、その場合は自分の手を汚さざるをえないので
またしても逡巡が生じます。

お嬢様の習性としてそういう場合は旅に出るしかなかったのですね。

もう一つ別の世界で・・・もしも
妹の身を案じつつ・・・真意を隠しつつ風太郎のふるさとをめぐる旅に
妹を同行させていれば
姉と妹は別の結論に達していたかもしれない。

しかし・・・そうなると姉妹は
殺人者を全面的に応援する立場になってしまう。

だから・・・妹の気持ちを少し理解した姉が残り
妹は消えた・・・。
このあたりがドラマなのでございますね。

最終的には仏教的な決着を見せる原作ですが
ドラマはややキリスト教的な色彩が混入しています。

仏教ならばこの世は無常ゆえに
罪というものが最初から無いという結論になるし
キリスト教ならば
悔い改めれば許される罪をあえて
悔い改めないで生を終えるという反逆が成立します。

とにかく・・・このドラマ・・・
予想以上に原作に忠実な感じになっていますので
残り二回どうかこのままのりきり
傑作を完遂してもらいたいと願う今日この頃です。
Posted by キッド at 2009年03月03日 16:57
>二人でリヤカーを引く姿は、ネロとお爺さんのようで。でも…
 この頃の漫画には孤児で家を失った子供が他の乞食に面倒を見てもらうという話は結構ありました。「荒野の少年イサム」では街で大事に育てられている孤児を見つけたアウトロー一家が育てて凄腕のアウトローに育てようとしていた話とかいうのもあります。時代は子供を放っておくほどフィクションの世界でも非常ではなかったのですねえ。
>品川さんが上手いんですもん。騙されましたわぁ。
 見かけに騙されちゃいけないということですね。
>「5千円、3千円、千円でもいいや」ってまたどんだけ端金┐( -"-)┌
結局、こういうのは交渉下手なんですよね。あまり価値を下げるとまたその実態価値を持たなくなってしまいます。
>伊豆屋の真一が300万円で頼まれたんですね。借金で困ってました。
 相当悪質なところから借りてましたから、捕まるほうがよかったわけですね。

>「全~部僕がやりました。全部ね」と風太郎が悪事を話しちゃうんですが、
>その自信は何でしょう。養ってる強み?
現状で会社にも三國家にも欠かせない人間であるということより、これはどちらかというと支配環境にあるといってよいでしょうね。
人質とかを逃がさないように常に見張るより、絶望感を与えたり、恐怖心を募らせたりして監視しなくても抵抗をしない状態を作り上げる。今風にわかりやすく言えばマインドコントロールのひとつであります。

>「お前が醜いからだ」って茜への侮辱は、わざわざ言わなくても良い事なのに。
闇に浮かぶ向かい合わせの顔にはお互いに傷と痣。醜いという男も醜いという醜悪映像を実に綺麗に纏め上げていました。
>それでも「愛してるの」と言う茜も狂ってますが。
これは完全な現実逃避ですね。自分が騙されていた頃の方が真実だと思いたい哀れな恋心ですね。

>貧しくても、大切なのはお金じゃない、心だって。本当にそう思いますか」
 今回のキーワードになってますね。
>伊豆屋の連中は絶対に心変わりしないでしょうね。
 さてさて、心変わりかどうかはわかりませんが、次回あたりから何かしら反撃は起きることでしょう。例えそれが同じような下衆な方法であっても。
 悪徳金融ですが、これも昭和の漫画なので当時の金融法や対処法を頭に考えたほうが現実的な展開だと思うので、相手が何か別件でへまをやって逮捕でもされない限り逃げようがないと思いますので、過払いだとかそういう有利な法律論争は一切無視したほうがよさそうです。店が抵当に取られる可能性も視野に入れておいた方がいいかもしれません。
と、いう展開はこういう邪悪な展開ではオアシスでさえ最後は主人公がぶっ潰してしまう展開は予期していたことなので、そっくりさんのフリとともに考えられるところです。オアシスを潰したからには残り二回の展開はハードそのものになりそうですね。

>10億円をゴロゴロと持ち歩く健蔵。未だ襲われないのが不思議(笑)
 あれだけあったら、金を奪いに来るのもホームレスじゃなくて本職の殺し屋が就きます。(笑
>使い方が分からないお父ちゃん、哀れです。
寄付はしないと思うので、また恨みを買いそう。(笑 親父も豪遊したあげく騙した奴らに嬲り殺されるんじゃなかろうか。

>「とってもくだらない人ですね。勿論、軽蔑します。心の底から。…」
>自分を見失わないための努力はしてますね。お嬢様ですから♪
この後涙した緑。虚勢を張っていても所詮はお嬢様なので、緊張の糸が切れてしまったのでしょうね。ikasama様の仰るところの愛憎もあるでしょう。かなりこの涙は複雑な涙だと思います。父親に向かって発した言葉も本来自分が喋ってるとは思えない。
たとえ軽蔑するものに対してでも死んでみろとなどとは言える自分ではなかったわけですから。どうして、こんなことになったのだろう。これは、自分自身の情けなさでもあり、風太郎への憐れみでもあるのでしょうね。
お嬢様は控えめな性格ではありますが、いわゆる異質な文化の風太郎には初っ端から興味があった割にはあまり表に出さず、妹が主張してからは更に思いを抑えるようになり自分の心をある意味理解しようとはしませんでした。そういう思いに敏感な妹は対抗意識満々で姉が風太郎の所業に気付いたときですら、優位に立とうとしました。
更にこの愚かなお嬢様はそれを妹の実態を知らない一途な故の愛だと解釈し、妹と風太郎の前で暴露を始めました。それが、どういう結末に結びつくかも考えずに。

>風太郎を愛するあまり手首を切った過去がある茜を放って出かけちゃマズイ。
>茜も異常ですが、緑も壊れてません
>憎むとか見届けるとか言ってる場合じゃないと思うんですけどね。
彼女は自分の事でいっぱいいっぱいだたわけですね。妹がまさか首をくくるとは考えもしなかった。勿論、この原因の一番の基は風太郎にあるのですが、誘因したのは緑さんなんですよねえ。彼女の甘さが全てを利用され、そしてそこから立ち直るために妹までも犠牲にしたのですから。
ここから、彼女のとるべく道はふたつでしょうね。おそらく警察とはいかない。死ぬわけにもいかない。
となると、深く憎むか 冷静に向き合って状況を見届けるしかないのでしょう。
因みに 茜→赤色と緑は補色対比にある関係ですよね。(補色の中でも一番わかりやすいもの)その両極端にあるもの、そしてその各々の存在がお互いを活かす関係という意味を作者は込めていたのでしょうか。

>「ひとこと、言って貰えませんか。結局、大事なのは金だって。
> その言葉と引き換えです」
といわけで、今回のキーワード2回目です。
つまりは、今回のテーマはキーワードを活かした展開をあちこちにはべらせているので、あたかも「大事なのは金」でありそうな情景を見せてますが、「大事なのは金でしょうか?ここまで追い詰められてみればお金が大事に見えますよね。」というところで、最終的には「お金が大事に見えるのは何故でしょうか」ということが言いたいのだと思うのですよ。
金で支配している男の心が逆に金で支配されている。その昔 経済成長をした時代にはお金が人の心を狂わせるという表現がよく使われていたものです。
本質とは、今の経済がそういう危険性をまるで考えていないからこその泥沼にあるというところなのでしょうねえ。
更に、この台詞を強要したのは相手のプライドを徹底的に潰すためです。
そうなんですね。この時代、一番大事だと作者が考えていたもの、つまりは事の本質は金を受け取る代わりに自分の誇りを失う悲しさを見せたかったわけです。
ちなみに、この金を受け取って治療費に使ってしまえばもう逃げられないでしょう。不明な大金の治療費の出所が怪しいとなれば、刑事生命どころかブタ箱行きもありえます。使い道が決まってるこの金、どっちに転んでも受け取ったらあかん金ですね。

>大金を積んで行く風太郎を怒りで殴りまくった荻野でしたから。。。
>荻野は帰り道、自分の弱さを恨めしく思い、悔しさで泣き崩れました。
かなり追い詰められましたね。最後に嗚咽を漏らした力ない泣き声は宮川君の今までの芝居でも最高です。

>”あなたならどうしますか?”と問われてるようでした。
 この答えは難しいところでしょうね。正義を取ると命を失う。命をとると正義を失う。
>家政婦の春子も心なしか明るくなったような?
そうなんですよ。実は、この男、派遣は全部正社員にしたり、雇用側の人間としたら相当出来た人間です。家政婦との約束も守る必要もなかったわけですが、意外と律儀で義理堅い奴です。(笑

>春子にお礼を言った茜の笑顔は満足そうでした。
やっと、周りの人の温かみを知った時、その時には自分の生きる支えがポッキリなくなってました。現実逃避も試みたけど結局風太郎がその希望のかけらすら与えなかったわけでしたね。

>部屋で首を吊った茜を、その横に座りじっと見つめる風太郎。
>無表情のその目は何を感じてる?
 想定内の出来事だと思います。彼がわざと彼女を遠ざけたのは自己崩壊→自殺を願って待っていたとも考えられます。そういう彼にはその光景が何気ない風景のほうに見えているのかもしれません。
金や親父に対する憤り以外は愛も欲も何もないように感じます。母への愛以外には。
Posted by しとろえん at 2009年03月03日 18:23
★陽炎セブンさん

お仕事ご苦労様です。用心して下さいませ(^_^;)

茜の死は残念でしたね~。

>お金とは何か?人が生きていくとは何か?色々考えされられるお話です。
本当ですね~。
綺麗事では生きて行けません。世の中矛盾してますもん。
風太郎がしてることは極端ですけど、ビルの屋上からばら撒かれたお金を
必死で拾う人たちを見て、現実だと思いましたわぁ。
定額給付金を貰わない人って居ますかねぇ?(^_^;)
下さるものを貰わない理由もないですが…何だかなぁです。

緑が警察へも行かないで、何をしようとしているのか…
次回は見せてくれますかね。ワクワクします。
お父ちゃんも何かやらかしてくれないかなぁ(笑)
Posted by manamana at 2009年03月03日 23:28
★キッドさん

>刑事の目標は「妻の手術代」をせびりとることに
>変更されていた・・・と考えることもできるのでございます。
こりゃまた違った見方で楽しめますね~(^_^;)

>だから、風太郎が逮捕されたときも
>「まさか・・・お前が素直に逮捕されるってことはないよな」
>とドキドキだったかもしれません。
そういうこと?(≧∇≦)ノ彡 バンバン!

昨日の『ドレミファドン』での宮川さんを見てて、
やっぱこっちだよな~って思ってました。
そして、ドラマでメガネなしだったことに今更気づいた私ですσ(^_^;
それが一番の違和感だったのね~。バチスタの時も!
宮川さんの『すべらない話』の喋りも好きです。
『アメトーク』でカサゴの口をモノマネする彼は最高でしたもん(≧∇≦)ノ彡 バンバン!
ドラマでの彼も上手いんですけど、
本来の彼を生かせないのも何だか勿体ない感じもしたりして。

>「任務を全うした息子を誇りに思う」
こう冷静に答えられる方ってすごいですね。
韓国人の母親が、息子の死に泣き崩れる姿は正直なところでしょう。
でも日本人はそれをしないですね。
これも環境や世間体に対する考え方の違いでしょうか。
あ、現代の若者はどうなのか知りませんけど…
どちらの国も冷めてるのかな(^_^;)

>時に人は求められた役割を演じることのできる生き物です。
そうですね。
カメラを向けられたら違った感情も出るでしょう。
私は…ノーメイクだったら嫌だなヾ(゚∇゚*)オイ

茜の自殺は残念でしたけど、
ドラマ的にも生かしておけないでしょうし。
役割をしっかりと全うされました(-ノ-)/Ωチーン
キッドさんの楽しみも減りました(-ノ-)/Ωチーン

緑お嬢様は、会社のことや妹のことを考えての行動なんですね。

>警察に訴えても復讐が完遂されるとは限らないからです。
普通の人間よりも怖いですな!
そして旅へ出る。。。それは習性なのね(笑)

>だから・・・妹の気持ちを少し理解した姉が残り
>妹は消えた・・・。
深いです!ドラマです!

キッドさん予想の、原作通りの展開…
風太郎には死んでほしくないので、そちらの方向でお願いしたいです。
ドラマ的に悪を成敗しないのは無理でしょうが、
そこを納得させる脚本で拍手喝采の妄想が膨らみますわぁ。。。
って、何でも期待すると損するので…
妄想却下しよっ(笑)


死刑賛成派の方が複雑なのは分かります。
「人を殺したら死刑」と無責任に発言できる一般人は平和です。
いざ自分が人の死を決める立場になったら…難問ですよね~。
どんな罪を犯しても、死刑反対派弁護団の気持ちも理解し難いですけどね。
裁判員回って来ないで(-人-)と願うばかり。


★しとろえんさん

孤児のお話のように、非常ではなかったという思いからだったのか、
あの老人がまさかの展開で、非常でしたよ(笑)
しかも品川さんを持って来るんだも~ん(^_^;)

>見かけに騙されちゃいけないということですね。
風太郎も肝に銘じたことでしょう。
爺さんと仲良くやってたら、その後の人生も変わってたかもしれません。
そして爺さんは亡くなり、教会で捨て犬と一緒に天使に召される風太郎。。。とか(笑)
「お母さん、会いたかったズラ…」幸せそうな子供の風太郎。。。完

爺さん「千円でもいいや」ってセリフが笑えましたよ。
鉄屑の引き取り代金でもそんなに安くなかったですもん。

真一の借金によって、今度は伊豆屋が試されるわけですよね。
手の平返したら笑うなぁ(^▽^;)ヾ(゚∇゚*)オイオイ

>これはどちらかというと支配環境にあるといってよいでしょうね。
>今風にわかりやすく言えばマインドコントロールのひとつであります。
なるほど。
幼児化したような風太郎から現在ですもん。
車椅子から復活したあの緑と風太郎は今後どうなるのかと思ってたら…
3人で食事って…違和感でした。

>醜いという男も醜いという醜悪映像を実に綺麗に纏め上げていました。
そうですね。
右から映したり、左からだったり、目のアップだったり、髪で傷を隠したり…
色んなシーンで風太郎の表情を上手く使ってました。
いつしかそれを「醜い」と判断するのも忘れるほど。
そう言えばお互いに醜かったんでしたね。
綺麗な人にやらせるのが錯覚の元ですわよ(^_^;)

残るは伊豆屋の連中ですからね。
断固として「心だ」と言い張るのも面白くないかと。。。
反撃に期待♪

>オアシスでさえ最後は主人公がぶっ潰してしまう展開は予期していたこと
そうでしたかぁ。しとろえんさんの読み通り!
ベタな展開だと、このオアシスで心が動かされそうなもんですが(^_^;)
こうなれば、伊豆屋の主人の心が動かされた方がよっぽど面白いですわぁ。

>寄付はしないと思うので、また恨みを買いそう。
そこまで落ちてたのか。。。あの父ちゃん。
ホント、風太郎の方が律儀で義理堅いですね。
やっぱ風太郎が憎めないσ(^_^;

緑の心境をしとろえんさんは読みますね~。
所詮お嬢様なんですね。うんうん。
茜との絡みもそんなに奥底まで読むしとろえんさん、さすがですわぁ。
それでも妹がこんなことになったのも「風太郎のせい」だと思うお嬢様。
「私は最後まで妹を守ろうと思った」と信じてるでしょうね、自分を。
「お姉ちゃんには絶対わからない」と言った茜の言葉が印象に残ります。
痛い目に遭って、緑も気づく時が来るんでしょうかねぇ。
風太郎は「痛い目」を知りませんしね~。

>茜→赤色と緑は補色対比にある関係ですよね。
あ!これは気づきませんでしたよ。
「蒲郡」には食いついてもσ(^_^;

>そしてその各々の存在がお互いを活かす関係という意味を作者は込めていたのでしょうか。
あると思います!

>最終的には「お金が大事に見えるのは何故でしょうか」ということが言いたいのだと思うのですよ。
深い!
何故?。。。心だけでは人は助からないから。
逆に、お金だけでも生きて行けません。風太郎がそうなように。。。
「生きる」意味を問われますね。
人は何のために生きるのか。
一人では生きていけないと思います。楽しくもないと思うんですけどね~。
お金よりも人恋しくなりませんかね~。

>事の本質は金を受け取る代わりに自分の誇りを失う悲しさを見せたかったわけです。
今回のここは良かったですね。宮川さんの演技は見応えありました。
風太郎が勝ったことよりも、荻野の悔しさを最高の形で見せて貰えました。
受け取ったらあかん金と承知で、受け取らなあかんかった荻野。
現実、お金持ちは名医に診て貰えます。
最高の治療をし、高い治療費も払えます。特別室でゆったりと入院も出来ます。
これだけでも「銭ズラ」です。
綺麗事で寿命を縮めても本望。。。それが貧乏人の諦めとも言える開き直り?かも。

あかん金に手を出すような究極の選択を強いられる状況じゃないのを幸せに思います。
愛人に貢いだり、ギャンブリの金欲しさに手を出すのは絶対あかん(笑)

>彼がわざと彼女を遠ざけたのは自己崩壊→自殺を願って待っていたとも考えられます。
あぁ、またそういう思いも成り立ちますね。
あの無表情からは、悲しみは伝わって来なかったんですよね~。
でもどういう思いでぶら下がる茜を見つめていたのか全く読めず。
茜が死んだ理由を改めて考えてたんでもなかったんですかね。
次回その辺りをスッキリ納得させてほしいです。
風太郎が悪なのかどうか。春子への律儀さはただの口止めにすぎなかったのか。。。
母への愛のみが特別なんですね。
最後まで貫き通せるんでしょうか。
Posted by mana at 2009年03月04日 14:17
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