2009年02月08日

『銭ゲバ』 第4話

「もちろん、僕は君が好きだ。…でも結婚は無理だ」
「どうして」
「それは君が、この三國家の人間だからだよ。…
 人は同じような環境で育って、同じような空気を吸って来た人たちと
 居るのが一番いいんです。…
 価値観が同じって言うのかな。とにかくそれが一番なんです」
「私、この家を出る。それならいい?」
「だめだ。…
 分かってないんだよ君は貧しいことの辛さを!
 貧しさは簡単に人を変えるんだ。愛なんてどっか行っちゃうんだよ。

 お父さん。すみませんでした。…
 茜さんは本当に素敵な女性です。どうか幸せにしてあげて下さい。…
 僕はこの家を出ます。…僕は自分の世界に戻ります」

土下座しての猿芝居…いや名演技だった風太郎。
外に出ると、屋敷を見つめ笑顔で呟きます。。。

「金持ちは、こういう貧乏人が好きなんだよな。
 従順で欲張らない身の程を知った貧乏人が好きなんだよなぁ。…
 心のどっかでお前ら、怯えてるんだよ。…
 拍子抜けしたんだろ。あいつは悪い奴じゃないんじゃねぇかって。
 今頃思ってんだ」

そう風太郎は思ってるんですが、あんな演技で騙せます?
貧乏人のあの臭いセリフに信用度の低さ…
どうか幸せにしてあげて下さい。。。だなんてね~。
と思ったら!

「分からん。一体何なんだ、あの男は。
 私の言いたい事をみんな言われた気がする。
 何だか拍子抜けがしたね」
って三國父さん。まんま思うツボじゃないですかぁ。

うちのお金が欲しくて茜に近づいた?
「やっぱり違ってたんだよね」と汚れなき、緑お嬢様。

〈待ってるよ。お前らが頼みに来るのを。茜。上手くやれよ〉
と風太郎は屋敷から去って行きました。

毎日仕事をしながら待ちます。
〈ダメなんだ。あのまま結婚してもダメなんだ。信用されにゃぁダメなんだ〉


手首を切り、死のうとした茜。

「三國家に帰って来て下さい。お願いします」と工場へ頼みに現れた緑。
頭を下げる緑に、心の中でガッツポーズの風太郎。勝った。。。

屋敷に戻ると、茜を抱きしめ「ごめんね」。。。
まぁ、娘が死ぬほど好きになってしまったんですから、
父親としては大歓迎でなくても賛成するしかないんですけどね。
渋々「お帰り」って。
まさか本当に騙されたんですか?三國父は。
娘可愛さ。。。結婚式も楽しみ♪ま、そういうことなんですぅ(笑)by譲次


風太郎の父・健蔵が三國家へ現れ、家族と談笑しているのを見た風太郎。
陽気で饒舌な父の横で黙ったまま座る風太郎。
息子とは真逆の社交的な性格の父は、場を盛り上げます。
益々気に入らない風太郎でしたが…

「緑さん。風太郎のことよろしくお願いします。
 母親は死んでしまって、私はダメな父親でねぇ。
 一時期失業して荒れてたんですよ。あいつの顔の傷も私が…
 だからあいつ、ずっと家族の温かみを知らずに育って来たんですよ。
 本当に良かったぁ。こんな素敵な人たちと家族になれて」

健蔵が緑にそっと打ち明けたこの言葉もダメ押しになったことでしょう。

「好きな人は死んで、死んで欲しい人は生きてる」
「あれ?それ俺のこと?ハハハハ」
そう言いながらも「良くやった」と風太郎を褒める健蔵。

心の底から軽蔑した目で自分のことを見ていたと話す健蔵もまた、
お金持ちの心を読んでいました。
「腹立つわ。たまたま金持ちの家に生まれただけのこったろぅがよ。…
 大した努力もしねぇでよ。お高く留まりやがってよぉ。…
 地獄へ落としてやれよ、あんな奴ら。
 二人で全財産を頂いちゃうってのはどうだ?」

「黙れ。アハハハ。黙れ。アハハハ」風太郎をおちょくる椎名さんには笑った~(笑)
上手いなぁ。この挑発するような演技。
風太郎に協力すればするほど恨まれる健蔵。。。
相当贔屓目な私です(*^m^*)


地中から携帯電話のベルの音を聞いた家政婦の春子。
よくあんな暗闇で掘り起こしますね。怖っ!
慌てて走り去る春子を見た健蔵は…さすが勘がいい。


上司から怒鳴られる同僚・枝野良夫(柄本時生)を助けた風太郎。
そんな偶然の出会いでしたが、この先重要な役割がありそうです。
柄本明さんのご子息。ファブリーズのCMに登場でビックリしましたけど、
ここでもビックリしましたわ。遅咲きですが頑張ってますヾ(゚∇゚*)オイオイ
母・角替和枝さんが大反対してた”独り暮らし”は許して貰ったんだろか(笑)

   追記:しとろえんさんに教えて貰うまで、
      ずっと柄本時生君を長男だと思ってましたわぁ。頑張れ次男(笑)


定食屋に現れた風太郎そっくりの最低バカ兄貴(笑)のケンイチ君二役。
これはケンイチ君ファンへのサービスでしょう(^▽^;)

「大切なのは金じゃないよ。心だよ」と風太郎に話す主人。
その言葉に、同じことを言ってた母親を思い出しますが…

〈心なんかじゃ生きていけないんだよ。使えよ、その金…所詮、銭ズラ〉
お金を入れた封筒を玄関先に置いた風太郎。
ところが拾った家族は「おまわりさ~ん。落し物」と届けるのでした。
野々村一家の行動に驚く風太郎でした。。。


三國家の庭に死体が埋まってると匿名電話を受けた荻野刑事。
「責任は二人で取るんだよ。チームなんだからさ」なんて相方に言う宮川さん。
『チームバチスタ』を思い出しましたよ。わざと?(笑)

庭を確かめると言う言葉に、動揺が隠し切れない風太郎。
あの顔や握り締めた拳はどう見ても「ヤバイ」って表情でしょう。
もっとヤバイ顔になったのは、そこに死体はなく…
それが父親の仕業だと知った瞬間からの風太郎の形相は凄かったです。
助かったと言うより悔しさ全開で。。。


予告では…
「全部嘘だったよ。恐ろしい人だったよ」と茜に話す緑。
風太郎は正体を知られ、どう出る?三國父危うし!




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 死体は見つからなかったズラ・・
でも、あいつにしっぽをつかまれちまったズラ・・ 

 いや〜お父ちゃん(椎名桔平)が春ちゃん(志保 )の慌てふためいた態度や
眠っている風太...
「銭ゲバ」第4回【トリ猫家族】at 2009年02月09日 14:47
『僕の家族は母さんだけズラ』
銭ゲバ 第4回 感想【ぐ〜たらにっき】at 2009年02月09日 19:43
茜から結婚したいとせがまれた風太郎ですが、ここですんなり乗っかる訳にはいきません。
育ってきた環境や、家柄の違いを並べ、「僕は…自分...
「銭ゲバ」 第4話【ドラマ de りんりん】at 2009年02月10日 12:47
「僕の家族は母さんだけズラ」

 コインパーキング型ラブホテルって・・・( ̄▽ ̄;)

ついに登場(してしまった)、“バカ兄貴”こと野々村...
「銭ゲバ」第4話【*うわのそらブログ*】at 2009年02月10日 21:45
この記事へのコメント
いや~ラストの風太郎の形相すごかったですね・・
やっぱりお父ちゃんの方が何枚も上手ですわ・・
>「黙れ。アハハハ。黙れ。アハハハ」風太郎をおちょくる椎名さんには笑った~(笑)
この場面の椎名さん、笑っちゃうほど憎らしかったですよね~(笑
風太郎の気持になったらその場でクビ締めたいほどでしょうね。
松ケンの演技もすごいですが、椎名さんのちょっとした目の動きでいろんな感情が伝わってくるところもすごいですよね。
健蔵からクズのしぶといエネルギーを感じましたわ~
>これはケンイチ君ファンへのサービスでしょう(^▽^;)
でしょうね~(笑
どんなふうに登場するのかな~と思っていたら、ここまでやってくれるとは・・・
見たことのない松ケンで大満足でした。
Posted by きこり at 2009年02月09日 14:44
あの松山クンの鬼の形相マジ凄かったですね~、予告では「何があったの?」を思わせる急展開今週も要チェックや~

manaさん、前回のコメント笑わせないでくださいよぉ。仕事サボってんのバレそうでしたよ。まさか健蔵モードでくるとは!!でした!
Posted by 陽炎セブン at 2009年02月10日 15:03
★きこりさん

>いや~ラストの風太郎の形相すごかったですね・・
>やっぱりお父ちゃんの方が何枚も上手ですわ・・
あんなケンイチ君、見たことないですからね~。凄かった!
流石お父ちゃんの方が長く生きてます。

>この場面の椎名さん、笑っちゃうほど憎らしかったですよね~(笑
ホント、ここはマジ笑っちゃったんですよね~。
何だろぉ、あの憎たらしさ(笑)

椎名さんの演技はいいですね。
でも『警官の血』で感じたんですけど、笑わないと怖いわ。
「目」が語る役者さんですね。

真逆のケンイチ君に拍子抜け(^_^;)
原作にもあるのかなぁ?
この先どう使われるのかも楽しみですね。


★陽炎セブンさん

あのラストシーンは魅せましたよね~。
次回はとうとう…てか早々に緑にバレてたようですが、
どうやって知ったんでしょうね。あんなに信じ込んでたのに。
追い詰められた風太郎はどう動く?ワクワク

健蔵みたいでした?フフ
陽炎セブンさん、サボってましたか~( ^_^)/\(^_^ )オナジ\('_') ォィォィ...
Posted by mana at 2009年02月11日 15:53
>金持ちは、こういう貧乏人が好きなんだよな。
NEEDSに答え。そして虚を突き引き下がる。駆け引きのイロハですねえ。

>そう風太郎は思ってるんですが、あんな演技で騙せます?
このドラマにその手のリアルさを求めたら全体がガラガラガラですね。
最近のお金持ちは成り上がりも多いのであまり人を信用していないですね。
あくまで、これは昭和のよき時代の空想話。
主人公が悪たれな分、周りはお人よしも多いのですね。

>「やっぱり違ってたんだよね」と汚れなき、緑お嬢様。
 ミムラさんは出がやっぱり上品なのかしら。こういう品のある役がはまりますねえ。
>手首を切り、死のうとした茜。
 これもお約束のうちということで。
>「三國家に帰って来て下さい。お願いします」と工場へ頼みに現れた緑。
 服装が少し地味になっていたのは彼女なりの配慮の表れですかね。

>まさか本当に騙されたんですか?三國父は。
最近のドラマに慣れていたらどうしても疑っちゃうでしょうが、「赤いシリーズ」の頃を思い出してください。今ではお婆ちゃんですら現実とドラマの違いくらいわかってますが、秋野暢子さんはドラマのファンから「あんたは本当は三國さんの子供だからね!」と言われた事があるそうでして、素直に信じたものでした。

>風太郎の父・健蔵が三國家へ現れ、家族と談笑しているのを見た風太郎。
 あの時殺しておけばと思ったでしょうが、結果的には怪我の功名に。
>健蔵が緑にそっと打ち明けたこの言葉もダメ押しになったことでしょう。
 たかりの為とはいえ、その執着心たるやある意味ご立派です。桔平さんは「警官の血」でも冷血刑事を好演。口角を下げて表情で老人を演じたその役者魂が素敵です。
>上手いなぁ。この挑発するような演技。
 こういう演技を出来る人が減ってきたのは残念ですが、桔平さんはいいですね。
蟹をうまそうにしゃぶりつくラストシーンはまさにmana様の思う壺。(笑

>地中から携帯電話のベルの音を聞いた家政婦の春子。
 携帯のない時代の原作ゆえにここは脚本オリジナルですか。地面から携帯の音。これは殺人でなくても怖い。(笑
>よくあんな暗闇で掘り起こしますね。怖っ!
 埋め込み浅っ。(笑

>柄本明さんのご長男。
時生君は次男坊ですね。長男は「セカチュー」の祐君でしたね。これは、わかっていたのに疲れて書きミスしたんでしょうけど。(笑 あるある~、パクヨンジャパクヨンジャ(BYアイヒマン・スタンダード)
長男坊はそこそこ子役から味を作ってきましたが、ここでの起用は予算と知名度の兼ね合い(安くて有名人ジュニアで悪役顔)だったと思います。
親が劇団で苦労して頭角を現した割には親父さんもただの親バカ子煩悩だったので、次男の役者というのはかなり心配。今日の演技を見る限りでは悪役商会的なポジションで頂点を極めるくらいの覚悟がなければ、いずれ消える運命と見ました。
せっかく貰ったチャンスを生かせるかどうかは優作さんところのご兄弟でも将来安泰ではない。だって親父さんの優作さんも一時期脱皮に苦労している。「家族ゲーム」は小さい小屋の上映だったけど調べてわざわざ見にったんですよ。角川映画でブイブイ言わせていたのにそんな扱いになっちゃう。役者は脱皮して年齢を重ねていけることが大事ですね。ドンと行ってもらいましょ。

>定食屋に現れた風太郎そっくりの最低バカ兄貴(笑)のケンイチ君二役。
ちょっとやりすぎではありますが。(笑
>その言葉に、同じことを言ってた母親を思い出しますが…
 第一話の母親の代わりがこのシーンなんでしょうね。
>ところが拾った家族は「おまわりさ~ん。落し物」と届けるのでした。
マンガもしくは昭和のコント。(笑 まあ、ご愛嬌ですね。落差という点ではこれくらいはあってもいいのでしょう。

>「責任は二人で取るんだよ。チームなんだからさ」なんて相方に言う宮川さん。
 これは毒をもって毒を制すということではないでしょうかね~。
>あの顔や握り締めた拳はどう見ても「ヤバイ」って表情でしょう。
 もともと行き当たりばったりの犯罪。ばれてもともとではあります。
>それが父親の仕業だと知った瞬間からの風太郎の形相は凄かったです。
 親子の確執は大なり小なりありあmすが、ここの家庭は憎悪ですね。しかも更に進む憎悪は近親憎悪でもありますが。続きは今日の放送分でまた。
Posted by sitoroenn at 2009年02月14日 23:10
★sitoroennさん

>あくまで、これは昭和のよき時代の空想話。
>主人公が悪たれな分、周りはお人よしも多いのですね。
そうですね。そういう思いで素直に見なければね。

>服装が少し地味になっていたのは彼女なりの配慮の表れですかね。
そうでした?気づきませんでした。お嬢様の配慮…
さすが、しとろえんさん。見るとこが違います(^_^;)

>「あんたは本当は三國さんの子供だからね!」
そうそう、私も思った(≧∇≦)ノ彡バンバン!
当時は秋野さんを本当に憎たらしいと思ってましたからね~(笑)
『渡鬼』が始まった頃、
赤木春江さんも「五月をいじめるな!」って真剣に言われたそうな。

>桔平さんは「警官の血」でも冷血刑事を好演。
あの「目」は流石です。
健蔵とはまた違った彼を魅せてくれましたね~。ステキです。
しかし、あぁいう事が本当にあったのかもしれないなぁって見てて怖かったです。
戦争もスパイも…人生狂わされましたね。

>蟹をうまそうにしゃぶりつくラストシーンはまさにmana様の思う壺。(笑
にゃははは((o(>▽<)o))
このシーンを見て私は思いました。
「食べたばっかだから羨ましくないも~ん」って(笑)

>地面から携帯の音。これは殺人でなくても怖い。
それを掘り起こそうって言うんですからね。
明日にすれば!って。

>埋め込み浅っ。(笑
そうそう。しかも指が出てたぞ(笑)

>時生君は次男坊ですね。長男は「セカチュー」の祐君でしたね。
うんにゃ!これはしとろえんさんに言われて初めて知りましたよ(^_^;)
今までず~っと長男君だと思ってました。
何故だか、次男坊の方が売れちゃって…みたいに思い込んでましたもん。

>これは、わかっていたのに疲れて書きミスしたんでしょうけど。
ウケるわぁ(^▽^;)
いつも思いやりあるコメントありがとうございます。優しいですね。
バカ正直者なので「疲れて…」なんて言いません(笑)
こっそり書き直しておきますね。
あ、しとろえんさんも体調はもう大丈夫ですか?
お互いに自愛しましょうね。ププ

>「家族ゲーム」は小さい小屋の上映だったけど調べてわざわざ見にったんですよ。
それはまたスゴイですね~。
しとろえんさんの目に狂いはなかった!

今回の次男君、ピッタリの役だった気がします。
これから…となると不安は残りますが、大役をこなして一安心ってとこでしょうか。

>これは毒をもって毒を制すということではないでしょうかね~。
それなりの覚悟があるってことですね。
荻野ももう刑事の枠から外れてますもん。
逮捕よりも、殺しもやっちゃいそうな目つき。

さて第5話を、しとろえんさんはどう見たんでしょう。。。
続きはwebで(^▽^;)ヾ(゚∇゚*)ナンデヤネン(笑)
Posted by manamana at 2009年02月16日 12:22
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