2008年10月10日

『風のガーデン』 第1話

『北の国から』 『優しい時間』に続く“富良野三部作・最終章”。

『拝啓、父上様』も好きだったで、倉本さんに期待し
『風のガーデン』を楽しみにしてました。
広大なブリティッシュガーデンは2年かけて造り上げたそうです。
撮影も通常の倍の6ヶ月間かかったんですね。
今朝の『めざましテレビ』に出演した中井貴一さんが涙を浮かべ話す
緒形さんとの思い出に、貰い泣きしてしまいました。
こういう番宣になってしまうとは誰もが予想しなかったことで、
出演者や関係者、視聴者も驚くばかりです。

今回の役は大変だと話す『食わず嫌い』での中井さんは明るかったです。
対戦相手の伊藤蘭さんとも楽しく会話されてましたし、
収録はもちろん緒形さん健在の頃だと分かります。
病気の役のため、夕食をキャベツで6㎏の減量をしたそうです。


【この作品を、故緒形さんに捧げます】

この言葉を読んだだけでもう涙が溢れてしまいました。
『風のガーデン』の題字も緒形さんが書かれたんですよね。


「おじいちゃんのお仕事は、お医者さんです…」
神木君の声で”おじいちゃん”の仕事ぶりを紹介する形でスタート。

富良野で訪問医をしている貞三(緒形拳)が、ボケた患者の同じ質問に
気長に何度も答えながら見せる優しい笑顔が微笑ましかったです。
かつては札幌の大病院で外科部長をしていた”神の手”と言われた
名医だった経歴がある上での、赤ひげ先生がピタッとハマった役でした。

しかし大滝秀治さんの認知症もお上手でしたわぁ。
演技とは思えない(^_^;)ヾ(゚∇゚*)オイオイ
「お前の話は分からん!」とか言ってみて欲しいですわ。

その頃、東京の医大病院では麻酔科准教授・白鳥貞美(中井貴一)が
腕を振るっていました。研修医達に麻酔科医をパイロットと同じだと喩え、
「命は預けるが患者は麻酔科医の顔なんて覚えてない」と面白おかしく話し、
病院内でも人気があるようです。麻酔学界の権威。が女にはだらしない?

そう言えば、麻酔医が重要なのは『医龍』で認識しましたけど、
実際、手術の時には麻酔医よりも外科医の方にお願いするでしょうね~。


ホテルのラウンジで弾き語りする歌手の役で登場した平原綾香さん。
貞美の恋人だったのにはビックリしましたわぁ。
女優・平原綾香が見られるのも楽しみです。
『優しい時間』での主題歌「明日」はドラマにピッタリだったのを思い出します。
今回の主題歌「ノクターン」は、力強くも何だか悲しい感じがします。
緒形さんの急逝や、末期癌というテーマがどうしてもこう思わせてしまう?


貞美が担当することになった二神達也(奥田瑛二)は、株不正取引の黒幕。
すい臓癌の末期です。そして貞美も同じ病に蝕まれて…
二神の娘・香苗(国仲涼子)との会話から、自分の立場と重なる貞美は
娘・ルイ(黒木メイサ)のことを思うのでした。

奥田さん、若い頃に比べて重厚な俳優さんになりましたね。
『男女7人夏物語』での奥田さん…軽かった~(^_^;)

そう言えば、『ふぞろいの林檎たち』から、
中井さんのヘアスタイルも基本変わらない気がしますけど。。。
そうそう『はだしのゲン』でのお父さん役では泣かせて貰いましたわぁ(/_;)
今回の中井さん、弾けたシーンもシリアスな表情もやっぱり上手いですね~。
『食わず嫌い~』での、田中邦衛さんのモノマネもお上手でしたよ(笑)


自分でお腹に超音波を当て診察する貞美。
医者だけに…これは画像を見た瞬間どう感じるんでしょう。
自分のお腹の中の真実。。。嫌ですね~。

ルイが参加する「よさこいソーラン祭り」。
うちの娘が先週文化祭でお披露目したばかりで、何だか親近感(^_^;)
『金八』では鳥肌もんでしたしね~。ルイのよさこいも楽しみです。
しかし、ルイも妻子ある男性とおつき合いしてるとは┐(-。ー;)┌

愛犬・蛍も体調悪いなんて、何だかなぁ。。。嫌な予感。

知的障害のある岳の役を、神木隆之介君が見事に演じてます。流石です。
おじいちゃん役の緒形さんとツーショットでのシーンはグッと来ました。
どうしても緒形さんにもう会えないと思えなくて、
これが最後の芝居だとは思いたくなくて…ウルウルして来ちゃう(・・、)

予告での貞三の言葉は、緒形さん自身の言葉のようで重く響いて来ました。

「生きてるものは必ず死にます。
 死ぬってことはね、生きてるのものの必ず通る道です」

死期を前にした二人の人物を、ドラマを通して見ることになってしまいました。
この現実はどうしても切り離すことは出来ません。

人は最後にどこへ帰るのか…
重いテーマですが、こういうことを考えさせられる機会を与えて貰えました。

秋ドラマの中で、このドラマはレビュー予定でした。
でも初回はドラマに集中するより、緒形さんを思いながら見てしまい、
ドラマの感想として上手くまとめることが出来ませんでした。
初回だけじゃないかもしれません。
次回の予告も辛そう。。。
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フジテレビ開局50周年記念ドラマ



風のガーデン 第1話



フジテレビ 2008/10/09 (木) 22:00~ (15分拡大)



「スノードロップ」











★はじめに



 



緒方...
風のガーデン 第1話【シャブリの気になったもの】at 2008年10月14日 13:57
この記事へのコメント
良さそうなドラマですね。
緒形さん最期の遺作、いい作品にめぐり合えましたね。
さすが倉本聡といった感じでしょうか。
Posted by senchansenchan at 2008年10月10日 01:19
★senchanさん

緒形さんが生きてたら…
きっと別の見方をしてたと思うんですけどね~。
本当に、緒形さんにとって良い作品にめぐり合えましたよね。
こういう引き合わせって何でしょう?不思議に感じます。
若い頃、『北の国から』は見てませんでした。惹かれなかった(^_^;)
年を重ねて行くと、こういう作品の良さが味わえるようになるんですかね。
Posted by mana at 2008年10月10日 01:26
人の「生」と「死」を
雄大な自然の美しさを背景に描く作品。



のはずなんですが

雄大な自然の美しさの中で
緒形拳という俳優が己の病を隠して
最後まで俳優であり続けた男の人生の一端を描いた
ある意味、ノンフィクションのような作品なのかもしれません。

多分、私は最後まで切り離して見る事は出来ないと思います。
Posted by ikasama4 at 2008年10月10日 12:44
中井貴一さんを見てその髪型を見るたびに、昔ダウンタウンが
言っていた「ぴっちり横分け鼻でか兄さん」のあだ名を
思い出してしまいます(笑)
髪型は変わらないけど、心なしか薄くなったような…( ̄ー ̄;
緒方さんのシーンは、やっぱり泣けてきちゃいますよね。
何でもないシーンでもウルウルきてしまいます…。
Posted by みんと at 2008年10月10日 19:03
★ikasama4さん

医療もので見る「生」と「死」とは違うもの。
それを見せて貰う構えでいたんですけどね~…

画面に映る緒形さんを意識しないで見るのは無理ですね。
どうしても周りの存在やストーリーがぼやけてしまって困りました。
初回は仕方ないと思いながら書いてましたけど、
どうもこの先も、このドラマの矛先が変わってしまいそうです。
今回はおちゃらけた顔文字は使えなかったですからね~(^_^;)

>多分、私は最後まで切り離して見る事は出来ないと思います。
私もです。
最後へ向かえば向かう程、緒形さんの存在は大きくなりそうですしね。


★みんとさん

ダウンタウンのそれは知りませんでしたわぁ(^▽^;)

>髪型は変わらないけど、心なしか薄くなったような…
あ、みんとさん言っちゃいましたね(* ̄m ̄)
誰もが通る道です(苦笑)

緒形さんの笑顔にヤラレちゃいます(・・、)
願わくば…最終回まで普通に視聴した後で、
再度、緒形さん在りきのこのドラマを見てみたかったです。
Posted by mana at 2008年10月11日 09:28
w(°o°)w おおっ!!
あのガーデン作りは、2年もかかったんですね。
ブリティッシュガーデン…憧れます。

しかし、まぁ、何と言ったらいいか…。
ドラマの中で拝見する緒形さんはとてもお元気そうなのに…とか、色んなことを考えてしまって。
しかもストーリーも主人公の末期がん…。
偶然とはいえ、何だか辛いですね。(・_・、)
軽~い中井貴一さんのキャラには、なかなか馴染めませんが(きっちり七三分けだし:笑)、意外と平原綾香さんの演技は良かったですわ。

そうそう!麻酔科医といえば、「医龍」の阿部サダヲさんを思い出しますね。
貞美には「ハイ、落ちた!」みたいな、キメ台詞はないのかな?

予告での貞三の台詞。
どんな気持ちで演じられたのかな…と思うと、胸が詰まります。
Posted by りんりん at 2008年10月12日 19:31
★りんりんさん

半年の撮影は4月頃からですかね?
季節の移り変わりと共に花も入れ替え…
それこそプロにお任せなので見事なブリティッシュガーデンです♪
一般公開しないなんて勿体無い(笑)

本当に、何と言ったらいいかですね~。
さっき緒形さんの追悼ドラマ『ディア・フレンド』を見てました。
岡田君の名前もあったので期待して(^_^;)
やはり亡くなってしまったと言う思いで見てしまうんですよね。
でも上手い!もう見られないのが悔しい、惜しい(*'へ'*) ンー

この先、ドラマの方に集中して見て行きたいと思うんですけど、
緒形さんもしっかり味わいたいんですよぉ。困った~。

中井さんが思いのほか軽~いんですよね(^_^;)
モンペトクワ~とか、あのよぉ、とかオヤジなんですけど、
そこがまた救いなのかもしれません。
ヘアはきっちり九一分けじゃないですかね(笑)
そうそう平原さんがあんなに自然な演技が出来るとは驚きでしたね。

>貞美には「ハイ、落ちた!」みたいな、キメ台詞はないのかな?
なるほど~。
「痛い痛い痛い痛い…痛くない痛くない…はい終わった~!」
はどう?(≧∇≦)ノ彡バンバン!

この先の貞三の台詞が勿体無くて一言も見逃せません。
本当に、どんな気持ちで演じられたのかと思いながら見てしまうでしょ。
そしてもうこれで最後なのかと思うと…胸が詰まりますね(・・、)
Posted by mana at 2008年10月13日 00:38
>「生きてるものは必ず死にます。
 死ぬってことはね、生きてるのものの必ず通る道です」

生々流転・形あるものはいずれ壊れるさだめ ですよね。
死を恐れず、恐怖を持たず生かされているこの世の自分の役目を全うし、生まれる前にいたところ(お浄土)に帰る=臨終を迎えること・・ これが日本の一般的宗教の「念仏を唱えるだけで難しい理念のいらない」ように一見見える浄土真宗の教えです。
私は熱心な宗教家でもなく基督教であろうが何であろうがいいことは参考にする方針のスチャラカが主軸の普通の一般的な日本人レベルなのですが、仏教は実は深い考えが人間の生活に根ざす内容があったりするので勉強にはなりますね。

>ぴっちり横分け鼻でか兄さん

あったですねえ、そんなあだ名。まっちゃんが仇名つけるの好きなんですよね。HEYX2でも結構つけてました。
ま、その頃に比べれば揉まれた貴一さん、とんねるずやV6にひるまない貫禄は出てきましたよね。

最近何かと話題の麻酔医さん 
ニュースでもちょっと前に登場しましたっけ。
実はネタバレ含むのではっきりとは書きませんが最近のある有名な小説・映画でその実態がわかるような事が筋に含まれてます。
お薦めですので推理してみてください。
で、その道の方からと思うのですが、教えていただいて、今一番大変なのは小児医療や産婦人科ではないと「TOMORROW」の頃にかかれていたことがありました。
そういう意味で今回の貴一さんの役の置かれる状況は実際ありそうな問題がバックボーンに控えてると思いますね。(おそらくそれが倉本さんが語った脚本の土台になる見えない部分)
医療問題、医療事故、我々の生活、日本の未来やあるべき姿がそこに全て繋がるはずなのです。まあ、そのお薦めの作品も問題提議のために書かれたのですが。

緒形氏のストイックな生き方が家族に病気の事は他言無用にし、演じきったのは彼の役者魂の意地であり、恐らくこの状況下でほとんどの人が怯むであろう役を客観的にこなしたと推測するわけですが、それは彼の自尊心と自分の演技の追及の絶対なる信頼とそれを裏づけするべく彼の努力であるのだろうから、どうか作品としてのその中の緒形さんを見てあげたいと心がけたいなとこの作品に限っては思うんですね。だって、そういう仲間を信頼して仕事を終えた彼はそれがおそらく一番大事だと思うから。本当の名優は最終的に個人の成績よりチームの成績(作品)の方を重んじるものだと思いますので。

大滝さんとの会話の演技。あれは、TPOにあわせた会話術でもありますね。倉本さんのホンとそのキャスティングなどは、計算されたものが多く、軽い駄洒落オヤジの「アノヨぉ」と、そのオヤジが直面する逃げようのない末期がん(これ第一話では台詞としては出さなかったですよね。でも出さなくたって匂う演技になっている、これが大事なんです。近頃のドラマは饒舌でいらない解説が多くてしらける)
平原さんをキャストで口説いたのも倉本さんだし、さすが富良野塾で役者を見る目も伊達ではない。 こういう人をTVドラマの世界から身を引かせる環境をなんとか改善して欲しいです。
Posted by しとろえん at 2008年10月13日 22:59
★しとろえんさん、お久しぶりです。

貞三の言葉は重く受け止めましたよね~。
緒形さんが健在であったなら、また違ったドラマに映ってましたもん。

>仏教は実は深い考えが人間の生活に根ざす内容があったりする
これ分かります。
私もそう思える年齢にもなって来たのかなって思うんですけどね(^_^;)
お寺参りはしませんが、今年の夏にお伊勢参りをして感じました。
何と表現して良いのか…
心が洗われると言いますか、境内の空気の違いを感じたんです。
自然(杜や川)のパワーって凄いです。
この世に生かされてる…役目を全うして帰るんですね。。。
勉強になります。若い頃はそういうことを考えもしなかったですからね。

しとろえんさんは>ぴっちり横分け鼻でか兄さん
ご存知でしたかぁ。しかし色んな分野にお詳しいですね!
貴一さん、もっとお堅い人だったような気がしますが…
バラエティでもイケますね(笑)

>最近のある有名な小説・映画でその実態がわかるような事が筋に含まれてます。
ワクワクするんですけど…
分かりません(^_^;)

>おそらくそれが倉本さんが語った脚本の土台になる見えない部分
こういうのは楽しみです。
色んな医療ものを見て来ましたが(裏も合わせて)、
警鐘を鳴らしても、どうにもならない現実が虚しいですね。
政治も学校問題も同じですが。

この先、しとろえんさんの謎かけも合わせて見て行きますわ。

>本当の名優は最終的に個人の成績よりチームの成績(作品)の方を重んじるもの
個人のためではなかったと思えますね。緒形さんの演技は。
共演者をとても褒めてましたし、今回の貞三の出過ぎない距離感がすごくいい。
役者として幸せな死に方だったと思うんです。
病気を治してから…それよりも「今」を生きたんですね。
亡くなってしまったので余計、今見る緒形さんのドラマはどれもそう見えてしまいます。
そしてつくづく思う…良い役者さんだったって。
他の俳優さんでもそう思えるのか想像出来ませんが。。。

>でも出さなくたって匂う演技になっている、これが大事なんです。
>近頃のドラマは饒舌でいらない解説が多くてしらける
本当ですよね~。そう思います!
『優しい時間』でそう感じさせて貰ったのを思い出します。
それを醸し出す…俳優さんの腕の見せ所でもありますね。
それを発掘する倉本さんも流石ですが。
上手く言えないんですが、『拝啓、父上様』でも上手いなぁって思ったんですね。
セリフでヤラれちゃうドラマもあるんですけど、
セリフがなくても心の中をこちらに上手く読み取らせるワザって言うんですか…
倉本さんは上手いですよね。
昔は『北の国から』とか見れなかったんですよ。
若い自分には、暗いイメージしかなかったんです。
これまた年を重ねて分かる今日この頃(笑)

>こういう人をTVドラマの世界から身を引かせる環境をなんとか改善して欲しいです。
倉本さん自身の選択なんですか?
時代がそうさせるんでしょうかねぇ。。。

でも私自身も「良いドラマ」が何なのか、よく分からなくなってます。
やたらドラマが多くて、追うのが精一杯。余裕もないです。
こんな見方してていいのかと不満です。欲張りな私も悪い!
昔はもっと素直に見てたとも思うんですよ。
年を重ねてもう一つ…ひねくれちゃったのかなぁ(笑)
Posted by mana at 2008年10月14日 14:23
「風のガーデン」とのつながりで。(笑
ちょっとした事情で、超大作の公開後に公開予定だったものを次に回し、限定公開新作はスピンオフで完全オリジナルの「現在は…」シリーズです。
第一弾は(頭の中には第三弾まであります)見ていたかなあ?
主要の3人は現在のドラマ、末の弟は最近DVD発売イベントのものなので、これも現在です。「打撃天使ルリ」の付け髭は、若い頃マスター役で出演。このドラマ、三浦洋一さん、村田英雄さん、ゲストで前後編で出演の松田優作さんと他界された方も多いですが。
相棒は現在の相棒もいますが、過去の相棒にも登場。妹役の相棒の一人は芸能界にいないので、相棒のドラマの相棒に登場していただきました。
実は、お坊さんのドラマなのですが、お坊さんになるまでの第一回には女子プロレスのマネージャーをやってる設定で、あの夫婦の奥さんがムチャクチャ若く、かわいい♪しかも実家に帰るマネージャーの退社に涙!(という演技) ビックリですよ。
Posted by しとろえん at 2008年12月03日 06:55
★しとろえんさん

『あんちゃん』は見てないんですよね~。
懐かしいと言えば、昨日のFNS歌謡祭も懐かしい映像を見せて貰いましたわ。
ピンクレディとキャンディーズのコラボはお宝ですね。
しかしランちゃんの細いこと!みんな可愛らしかったです♪

百恵ちゃん、自宅で見てるかなぁって…
何故か百恵ちゃんに対してはそう思ってしまうんですよ(^_^;)

>あの夫婦の奥さんがムチャクチャ若く
それでジャガーさんでしたかぁ。へぇ~。

ご苦労さまです(^_^;)
Posted by mana at 2008年12月04日 17:40
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