2016年03月07日

『ちかえもん』 最終回

♪不孝糖~ 不孝糖
 おやおやおやおや 親不孝の不孝糖~

ぐるぐるぐるぐる リピ~トの不孝糖~♪
わての脳内、リフレインで叫んでる(笑)

もう何やの~?
こんな最終回、見たことあったぁ?
何枚も何枚も上手やんか~(ノ゚ο゚)ノ
泣いてたとこへ笑わされて、
忘れてたとこへ…
ここで歌かいな~♪

これまで万吉がして来たことは
偶然なんかやなかったんや!
初回で鯖を取って来たことから…
みんなちかえもんのためやったんや~(・・、)
鯖で繋げるんも、流石やなぁ。。。

ほんまに痛快娯楽時代劇やった。
年増の遊女とくそじじいの恋も、
おもろかったで(ノ∇≦*)

最終回を見終えた爽快感…
万吉が居なくなってしまった寂しささえ
笑顔にしてくれよった('▽'*)。。oO


「生きとってくれたらそんでええ」 忠右衛門

その通り。これしかない。
この言葉の重みがここでグッと来るよう、
これまでの見せ方がほんまに上手い。

大事な人を失いたくない想いを、
親が子供に死なれる辛さにも重ねながら、
ちかえもんのセリフを聞いてました。。。

〈ありえへん。
 何かの間違いや。こんなんウソや。
 誰かウソやと言うてくれ〉

とにかく生きてさえ居てくれたら…
死んだら終いなんや。

皮肉にもその思いが、
『曾根崎心中』を書かせたと言う。。。

〈あぁ、わしはあかん人間や。
 こないな時に、涙も出ん。。。
 涙の代わりに、言葉が溢れて来る。
 言葉が溢れて止まらん。
 言葉が溢れて、止まらん〉


斬りつけようとする久平次にも、
言い返すちかえもんはこれまでとは違うてた。

「お初、徳兵衛が死んだのを幸いと
 面白おかしく浄瑠璃に仕立て上げ
 金と名声を得ようと言う浅ましい
 腐れ戯作者を、
 地獄から生還した九平次がたたき殺す。 
 …
 何とか言ったらどうだ!
 この腐れ外道が!」 久平次

「何があかんのや。
 お初、徳兵衛の心中を浄瑠璃にして
 何があかんのや!
 わしが書かなんだら誰が書くねん!
 大坂に、あほな男とおなごがおった。
 この世で添い遂げられんのやったら
 あの世でちゅうて胸突いて死んだ。
 そらあほや。親不孝や。
 けど、他に手だてがなかったんや!
 この元禄ちゅう義理でがんじがらめの
 世に生まれて2人のまこと通そう思たら、
 心中するしかなかったんや。
 死んで物言えん2人の思いを
 浄瑠璃で伝えて何が悪いんや!

 わしはこの浄瑠璃で銭もらう。
 名声かて欲しい思てる。
 あさましい腐れ戯作者や。
 けど、この他の誰にもでけん
 あさましい仕事すんのがわしの務めや。
 作家に生まれた者の背負うた業や!」 ちかえもん

よう言えた!
こんな顔、初めて見た。
いっつも、
「書けてな~い」言うてたちかえもんが、
ほんまの仕事しよったんや。
これまで待ってたんや~この時を。
義太夫も母上も、万吉も…
う~ん痛快や~。

そして危機一髪ここにも、
万吉が助けに来てくれた~ヽ(*´∀`)ノ

「ちかえもん!
 ここはわいに任して行きなはれ!」 万吉

「えっ?」 ちかえもん

「今日あんたの
 にんじょうぎょうるりの初日でっしゃろ?
 早よ行きなはれ!
 早よ行きなはれ!」

「うぅ~。
 人形浄瑠璃や!」 ちかえもん

にんじょうぎょるり。。。

まさかこの掛け合いに、
こない深い意味が隠されてたやなんて(゚-゚*)。。oO

「今日のためや~!
 今日のこの日のために
 わいは不孝糖売り万吉になったんや~!」


新作『曾根崎心中』初日は大成功。
義太夫節もさすがやった~♪
母上にも褒められた~♪

「信盛。
 そなたは日本一の孝行者じゃ」 喜里

親不孝者と嘆いたあの日からここまで…
見事であった!


久平次と川に落ちた万吉、見つからず。
その姿を探すちかえもん。

「お~い!万吉~!
 大事ないか~!?」 ドボン!

川から引き揚げられたちかえもん。
その袖には、人形が!ヽ(゚Д゚;)ノ!!
蘇る遠い記憶。。。


「稽古が足りん!
 今日は飯抜きじゃ。
 仕置き部屋で反省しておれ!」 

父上のお仕置きに、
蔵の中で人形を相手に耐え忍んだあの日。。。

「ねえ、腹が空いた。

 ”では私が握り飯を作りましょう。
 さぁ出来た。召し上がれ”

 かたじけない。お前も食うか?

 ”ありがたき幸せ”」

そこから続きがありました。。。


「坊ちゃん。
 お母上とお出かけですか?」 近所のおばちゃん

「にんじょうぎょうるりを見に行くのじゃ!」 チビちかえもん

「人形浄瑠璃です」 喜里


「かと言って、
 にんじょうぎょうるりも書けやしまへんで」 万吉

「人形浄瑠璃や!」 ちかえもん

繋がった(゚∇゚ ;)エッ!
まだまだある。思い出す。。。

「母上。信盛は京へ出て
 人形浄瑠璃の作者となります」 ちかえもん

「武士の身分を捨てると言うのか?
 この親不孝者!」 喜里

「私はきっと、
 後の世に残る名作を書いてみせます」 ちかえもん

人形万吉は傍で見て聞いておりました。。。

「ちかえもんは、きっと、
 傑作にんじょうぎょうるり書きまっせ」 万吉

人形を見つめるちかえもん。。。

「万吉。
 お前やったんか~。万吉~。
 わしに、ええ浄瑠璃書かそう思て。
 万吉、万吉、万吉、万吉、万吉~~!」 

予告の号泣はここやったんか(/_;)

〈その後家路についたわしは
 道中ずぶ濡れの怪しい男が人形を抱いて
 泣きながら歩いていると通報され
 危うく奉行所の世話になるとこやった。
 そんなわしを祝おうと
 平野屋はんが開いてくれた宴の席で
 わしは更なる衝撃の事実を知らされるのである〉

まだ終われなーい。
痛快娯楽やさかい(笑)

徳兵衛とお初が生きてると知らされたちかえもん。
越前で漁師の見習いをしてるて、
鯖取ってるて聞いて、
皆の芝居にホッとするどころか…

「わしは、わしはお初、徳兵衛が死んだと思て、
 ほんまに死んだと思て、
 『曾根崎心中』を書きましたんや。
 それが何や!?皆ウソやったて。
 そないなウソの浄瑠璃書けられるかー!
 竹本座の木戸閉めい!幟降ろせ!」 ちかえもん

〈ウソの何があきまへんねん〉 万吉の声

「え?」

〈ウソとホンマの境目が
 一番おもろいんやおまへんか。
 それを上手に物語にすんのんが
 あんたの仕事でっしゃろ?
 なっ?ちかえもん〉

にやりもん(* ̄ー ̄)

♪下駄をならして 奴が来る~
 腰に 手ぬぐい ぶら下げて~
 派手な着物に 沁み込んだ~
 男の臭いが やって来る
 あ~あ~ 夢よ よき友よ
 おまえ 今頃 どの空の下で
 俺と おんなじ あの星見つめて
 何 想う~

見事であった!

『我が良き友よ』 (1975)
かまやつ…ひろしですヽ( ◔ ڼ ◔ )ノ バンザーイ♪

 第1話~第8話(最終回)


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この記事へのコメント
記事のアップをお待ちしておりました^-^

高岡早紀の女将も良かったし 

みんななんてお人よし

山崎銀之丞さん また新番組にも出演されるし やすみなしのお仕事ぶりだわと


ストーブのヒロシ  やっと春ですねえ

小池徹平さんは舞台もされてるし
今後 どういう俳優さんになっていかれるのか 楽しみです
Posted by 夢見 at 2016年03月07日 22:03
こんにちわ~いや~楽しかったよねぇ・・ヾ(=^▽^=)ノ
そして大満足の最終回だした。
私の脳内ではまだ終わってないけどな。
>初回で鯖を取って来たことから…
みんなちかえもんのためやったんや~(・・、)
きれいにつながりましたなぁ・・
喜里さんがあんなに『鯖、鯖』いうてたのも、このためやったんやなぁ・・『ちりとてちん』にも繋がってたし・・
>その通り。これしかない。
この言葉の重みがここでグッと来るよう、
これまでの見せ方がほんまに上手い。
んだな。いろんな親不孝、子不孝見せてもらってきたし
ちかえもんも何が親不孝で親孝行なのか悩んできたけど
お互いがほんとのほんとに幸せになるなら、そんなもんどうでもええがな・・
万吉はちかえもんが小さい頃からずっと見守ってきたんやもんね。
そしてお母ちゃんとの会話も聞いてきた。
そして名作を書く脚本家やってずっと信じてきたんやもんね。
も~万吉がかわいくて愛おしくてたまらんよ。
ラスト、ちかえもん、机の上に万吉人形おいて執筆していたけど
実は別の場所で元気に不孝糖売ってるんやで~と思わせてくれる姿が嬉しかったね~
最高の痛快娯楽時代劇やったわ!
Posted by きこり at 2016年03月08日 11:20
★夢見さん

言葉が溢れて止まらん(笑)
どんなに遅れても、
書きたい最終回でしたもんちかえもんヽ(*´∀`)ノゎぁぃ♪

どの役も憎めないキャスティングでしたね~。
久平次さえも悪党に思わせず?

実は子供を愛してた忠右衛門の見せ方も良かったし。
アホボンほど可愛い…
これでいいのだ(笑)

>小池徹平さんは舞台もされてるし
>今後 どういう俳優さんになっていかれるのか 楽しみです
ほんにほんに~。
わては相方の方が心配なんだす。
『ジャックと天空の巨人』での声優には…
わてのとは違うな┐(´-`)┌イメージ
鬼太郎も、ちゃう…

単に好みの問題だけなのかもしれん。
せめてイングリッシュが出来てたら(笑)


★きこりさん

こんにちは~♪
まさかの展開で驚きの最終回だったわぁ。
きこりさんは薄々感づいてたかもしれまへんけどな。
万吉は何者やねんて、早よから言うてたし。

人形もまさかだけど、鯖がこんな風に繋がるなんてね~。
もちろん『ちりとてちん』ありきやわ!あら小浜やわ(笑)

>いろんな親不孝、子不孝見せてもらってきたし
このドラマのテーマが多すぎない?
どれもこれも考えさせられて、
せやのに全部繋げて見せて来るっちゅー、
何ちゅーやっちゃ藤本はん♡
最後も「んなアホな~」て思わせしまへんやろ?
それが凄いっちゅーねん♪

>も~万吉がかわいくて愛おしくてたまらんよ。
ほんにほんに~(^^)(--)(^^)(--)ウンウン
人形だと分かってからが尚更可愛かったよ~♪
あの人形に命を吹き込んだらアレなんだよo(≧∇≦)oニンジョーギョールリ

役者達それぞれがキャラを見事に演じてて、
嫌な奴も居なくて、久平次までも心地良く見れたわ(笑)

>実は別の場所で元気に不孝糖売ってるんやで~と思わせてくれる姿が嬉しかったね~
だから寂しく感じなかったんだね~。
ラストで流したあの歌もバッチリだったもん。
忠臣蔵とかもそうだけど、
あの絵が何とも言えないしっくり来て味わい深くて、
クスクス笑っちゃうよね~♪
こんな痛快娯楽時代劇がまた見たいわぁ(゚-゚*)。。oO

わての「近松門左衛門」はもう、
「ちかえもん」しか居らん(笑)
Posted by manamana at 2016年03月10日 16:27
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