2012年12月15日

勘九郎と七之助

中村勘三郎さんが亡くなり、
舞台で立派に口上を述べる息子たちの姿を見て、
兄弟が居て良かったなって思いと、
やっぱりお兄ちゃんと弟は背負って来てるものが違うんだなって感じながら、
兄・勘九郎が涙を堪え言葉に詰まらせると、
こちらも涙が溢れて来ちゃいました。

幼少の頃の2人が父に歌舞伎の指導を受ける様子も、
兄と弟のその心構えは違って見えました。
退屈でじっとして居られない次男にビンタする父。

下はそうなんです。
教えなくても、上はそれをちゃんと分かってる。。。

ドラマ『レジデント〜5人の研修医』で、
医者の家庭に生まれ育った双子の姉弟、
それぞれの思いを見ながらふと思ったんです。
私、間違ってたかもって。

またそんな思いの中見た『あさイチ』では偶然にも、
山口もえちゃんが私と同じ経験をしてたことにちょいビックリ。
「お姉ちゃんでしょ」と育てられて来たことが嫌で、
上の娘にはそうしないで育てて来たこと。。。


うちの仲良し姉妹は友達みたいで、
女きょうだいが居ない私には羨ましく映る我が娘たち。
それがケンカになると、下は同等なつもりで主張する。
それで思ったんです。
下には下の自覚をさせることをした方が良かったのかなって。

親も教師も上司も親戚のおじさんおばさんも…
目上への隔たりと言うか、越えられない壁はあって欲しいと言うか、
あまり慣れ合いに近づき過ぎてしまうと、そう感じる時がありますね。
と言って退ける自分にも、十分に矛盾を感じてますとも~。

世の中は矛盾だらけ。
「取り戻す。取り戻す」って繰り返されるのも耳障りに聞こえてしまう中、
明日の選挙ではどの議員を選べばいいんだか…


ってね、
いつもこんな感じに話が逸れて行く脳内ネットワークですみません。


やっぱり勘三郎さんは凄い人だったなと('▽'*)。。oO

彼の活躍や家族愛をドキュメンタリーなどで見ても、
バイタリティー溢れる、嘘のない、真っすぐに生きる人だと言うことが、
色んな場面から伝わって来ました。

それを確信させるような大竹しのぶさんの言葉が印象的。

「会った人は絶対彼を好きになる」
「スタッフは彼を嫌いな人は居ない」


まだ歌舞伎にも大河にも興味のなかった頃の私も、
『元禄繚乱』だけは見てたんですよねぇ。

勘三郎親子が大石内蔵助・主税親子役で共演し、
妻・りく役が大竹しのぶさんだったことも感慨深いんですが…
改めて調べてみて驚きました。
主税の役が七之助さんだったなんて!
14年目の真実(*゚0゚)
今の今までお兄ちゃんの方だと思い込んでましたもん。
そう考えると、立派に女形を魅せるまでに成長したことも感慨深いですわぁ。
あ~、色んな意味でまた見返したい。。。


勘三郎さんが心の支えとした言葉にも頷いちゃいましたね~。
子供相談室での無着成恭さんの答え。
「型破りってのは型があるから言えるので、型が無ければ形無しだ」

型破りな歌舞伎はそこから来てるんだと思えますね~。
またそれを成し得たことがすごい!

そうそう、名古屋平成中村座公演を思い出しますわ。
中村区にある高校の体育館を、
手作りで歌舞伎の舞台に仕上げて見せちゃうって前代未聞に、
彼に不可能と言う言葉はないって、
凄いことをするな~って、
あの時の勢いには感心したもんです。


悔しい思いにキリはないんですけど、
孫の溺愛ぶりに、3人並んでの舞台が見られないことが本当に残念。


通夜・告別式の様子を見ながら、
交友関係の広さはもちろんのこと、
その人の生きざま、人間性、残したもの、失った大きさなど、
惹きつける魅力やカリスマ性ってこういうものなんだって、
使命を受けて生まれて来たようにさえ思えて来ちゃう。

そう言う人たちは短命に、
一気に生き抜く天命なんでしょうかねぇ。。。


勘三郎さんの先代が亡くなられたのは彼が32歳の時で、
そして息子の勘九郎さんが今30歳にして、
偉大な師でもある父・勘三郎さんを見送ることになると言う、
親の死に目に会えない宿命まで引き継いでるかのように…

六代目の飛躍に期待が膨らみます。


芸の肥やしはまた別の話ってことで(笑)ヾ(゚∇゚*)オイオイ


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