2012年08月26日

24時間テレビ 『車イスで僕は空を飛ぶ』

今年は金髪のニノがどう魅せてくれるのかを楽しみにしてたんですけど、
やっぱり上手いですね~。
迫真のニノに貰い泣き。・゚・(*ノД`*)・゚・。

目標がある訳でもなく、日々をチャラチャラと生きてるだけで、
肩が当たっただの触れただの、
そんな似たような輩から追いかけられ追い詰められた屋上から飛び降り、
下半身不随の車椅子生活となってしまった主人公の葛藤。

あそこまで投げやりにひねくれた人間がどう前向きに生きられるのかを、
ニノが見事に演じてくれました。

病気ものではない見せ方での車椅子への激変人生は、
生まれ持っての難病や障害がなくても、いつどこで人生が変わってしまうか、
事件、事故、災害、病気…
誰にでも有り得ることだと思うと怖くなりました。
もっと気をつけて生きようよって。
そして意識しながら生活してないことに気づかされます。
一度きりの人生、もったいないな~って。。。


「お前ら、4ヶ月前と何も変わってねぇのかよ」

自分を追いかけて来た奴らは、あの時と何にも変わってなくて、
ただ面白可笑しく生きてるだけで、
車椅子の自分はそれでも少しは変われたと思った、長谷部泰之(二宮和也)。

〈世の中どうでもいい奴ばっかが生き残る〉

〈嘘つきに見えない奴ほど、嘘ばっかついてる〉


病院で出会った人たちの存在は大きかったですね。。。

小児ガンの大輔(鈴木福)に、『男とは』を教える泰之が可笑しかった。
この2人の年の差友情物語が微笑ましくて良かったです。

「男って言うのはな、強くて、逞しくて、決して弱音を吐かない。
 嘘もつかない。愚痴も言わない。
 目標に向かってずるいことは絶対にしない。
 それがな、男ってもんだ」 〈どの口が言ってんだか〉 

これは泰之が出来ない事、そうなりたいと思ってること。
でもそれをこうして口にすることで、
自分にも言い聞かせることができるから不思議です。

5年後の星空を見ることは望めない余命半年の大輔に、
何て言うのかと思いましたけど、なるほどで安心しましたよ~(笑)

「そん時は大輔は。。。
 チンコに毛が生えてんな」

トランプでババ抜きをする幸せ家族の後ろから、
「それババだよ」なんて言い放って平然としてた泰之にも少しずつ変化が。。。


泣かせようって見せ方は好きじゃなくても、
どこで泣けるのか密かに期待してしまう24時間テレビ。
今回のドラマは、まさかの場面で涙するとは思ってなかったです。

迷惑掛けて死んでやる。それなのに…
自殺の名所へ辿り着くまでに、多くの人の手を借り優しさに触れる。
心配してついて来る観光客たちにも、何だか涙が出て来ちゃいましたよ。
それは色んな思いで自殺をとどまらせようとする人たちの自然の行為。

そこはまさに崖っぷち…
ジッと海を見つめる車椅子の泰之に、そっと近づき声をかける初老男性。
その後方では大勢の観光客が見守ってます。

「君も海を見に?」 

「このまま空に向かって飛べたらなって。そしたらカッコがつくのに。
 俺、ろくでもない生き方してたんですよ。
 これから先だって、ろくでもないでしょう。分かってるんですよ。
 こんな体になっちゃって、生きてるだけで、迷惑なやつで、
 どうしたらいいんですかね。どうしたらいいんですかね、俺。
 もう分かんねぇよ(・・、)。。。
 助けて。。。助けて下さい」(T_T) 


心理カウンセラーの南英明(伊勢谷友介)との出会いも必然?
彼のその後の人生を変えることになりましたね。

こう言うさり気ない優しさを見せる先生を演じる、伊勢谷くんもいいですね~。
とっても素敵に魅せてくれました。
相手の心を開く、思いやるって、
こう言うこと、こう言う人なんでしょうね。
頭でっかちじゃない心理カウンセラーであって欲しい。。。

人に聞いて貰えるだけで救われることもある。
アドバイスが欲しい訳じゃない。

傷ついた人を助けることは、誰にでも出来るんじゃないですかね。
人は一人では生きて行けないですもんねぇ。


迷惑をかけてばかりじゃない、人を助けることだって出来る。
車椅子に乗ってたって。。。

小さな娘の手を引き、深刻に川を見つめる母親と遭遇した泰之は、
目の前で倒れると車椅子を起こして貰います。

「私、これからどうすればいいんでしょうか」

「さっきの俺みたいに、助けてって言えばいいんじゃないでしょうかね。
 そう言うのって、死ぬほど恥ずかしくて情けない事なんですけど、
 結果死なないから。大丈夫なんですって。
 今日を生きたら、明日はやって来ますから」 

笑顔で答える泰之と、
『命のカウンセリング』原作者である長谷川泰三さんの姿を重ねながら、
心理カウンセラーになるために下半身不随になったのかと思えるほど、
自分でも気づかなかった奥底にあった根性を見たような、
生まれ変わったように別の人生が待ってるなんて。。。不思議。

あんなことがなければ…
でもあんなことがあったからと思えば因果応報、
逃げずに向き合えば見えて来るものがある。

そう思わないと生きていけないですけどね。切り変えないと。。。
生きるってことは、前に進むしかないですもんね。


平凡に暮らせるだけで感謝です。
私にはそんな底力もあるようには思えないですし…

神は乗り越えられる試練しか与えないってことは、
乗り越えられる人にしか試練を与えないってことですよね?

(^。^;)ホッヾ(゚∇゚*)オイ


人気ブログランキングへにほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ応援ありがとうございます。

この記事へのトラックバックURL

http://manamanawatching.mediacat-blog.jp/t82192
この記事へのコメント
ニノって本当に演技上手いですね。硫黄島からの手紙でも監督が絶賛していたのが分かります。
manaさんには悪いですが(笑)、ジャニーズ系のタレントでは一番演技が上手いと思いました。
Posted by senchansenchan at 2012年08月26日 19:59
おはようございますう~
いつもなら24時間TV見ないんだけど、嵐だからね(´m`)録画してまで夜中から朝の放送のとこ見てたよ。
このドラマもしっかり見ました。
やっぱりニノはすごいよね。
障害をもった人を描くドラマって、ちょっとでも役者側に隙が見えたら
見てる方はしらけてしまうというか、冷めちゃうんだけど(オイオイ!)
今回は全くそんなことがなく最後まで眠くもならず(あの時間帯なのに~笑)見たよ~
無為にすごしていた主人公が、半身不随になって、それでもやっぱりろくでなしのままで、でも、人との出会いによって少しづつ変わっていくのが丁寧に描かれていたよね。
ちょっとあの崖の場面では、えええ~?!あんなに人がついていく?って笑っちゃったけど(´∀`;)
そして、話がどこに落ちるんだろ・・・と心配になったわ。
でも、「助けてください」と口にできて、そこから泰之の新しい人生が始まったというのが納得でした。
てか、伊勢谷さんがいい男すぎて、こんなカウンセラーいるか?と思っちゃったのは内緒・・・(笑
Posted by きこり at 2012年08月28日 06:07
★senchan

ニノだから見たようなもんですしね~。
『拝啓、父上様』で只者じゃないなって目をつけましたよσ(^_^;

>ジャニーズ系のタレントでは一番演技が上手いと思いました。
ジャニーズ系ドラマは、みんなちがってみんないい(笑)


★きこりさん

こんにちは~。
それでもやっぱり見てしまう24時間テレビ。
癌で亡くなった母親の代わりに毎朝お味噌汁を作る女の子や、
なでしこを夢見るサッカー少女が震災で亡くなって、
その両親へ思いやりを見せた澤選手に涙したり…
やっぱ凄いよ、澤選手って。精神が違う。
そんなこんなで涙腺は緩みっ放しσ(^_^;

ニノは凄いよね~。
以前も障害者を演じたけど、しらけなかったってことはそういうことなのね。

>見てる方はしらけてしまうというか、冷めちゃう
思い出したのが『だいすき!!』。彼女の主演は無理だったと思われ。

>人との出会いによって少しづつ変わっていくのが丁寧に描かれていたよね。
こういうのに弱い。
でもそれまでの流れについて行けないと心に響く前に断念。
荒れた学園ものもそろそろねぇ。。。考えないと。

>あんなに人がついていく?って笑っちゃったけど
過剰な人情も許す(笑)

>伊勢谷さんがいい男すぎて、こんなカウンセラーいるか?と思っちゃったのは内緒
カウンセリングに通うよ、絶対!

私が去年の24時間ドラマを見なかった理由は内緒。
主役は大事だよ~(笑)
Posted by mana at 2012年08月29日 11:26
今頃やっと見ました^^
今まで24時間TVのドラマは見たことがないけれど、
よかったです^^。 「お涙ちょうだい」ドラマは苦手で・・・

>迫真のニノに貰い泣き。・゚・(*ノД`*)・゚・。
「見て良かった」と息子がぽつんと言いました。
どんなお説教より(道徳ドラマは嫌いですが)
チャラ男の変わりようが~~♪

>主役は大事だよ~(笑)
「今日を生きたら、明日はやって来ますから」に
納得しちゃいました。
Posted by orugann at 2012年08月31日 21:55
★orugannさん

泣かせようって見せるドラマは冷めちゃいますもんね~。
そう考えると、役者の力が大きいと思えます。
ここで?ってシーンで涙が出て来たのには驚き。
あのニノにヤラレちゃいましたわ。

>「見て良かった」と息子がぽつんと言いました。
こういう感想は嬉しいですね。
心に響く何かがあったってことは、その後の生き方も変えてくれるかもしれない。
大袈裟かもしれないけど。
「出会い」って必然だと思えます。
断ることも向き合うことも踏み込むことも…
意思の強さが必要で、ホント弱い自分はまだまだですわ。
こういうドラマを見る度に教えられるんですけどね~。
進歩がないσ(^_^;

ただ普通に生きてるだけで、毎日明日はやって来ていいんだろか(笑)
Posted by manamana at 2012年09月02日 12:37
私はこのドラマはニノが伝えたいが混ざってるから、元気もらえたんじゃないかな。って、思います。

「助けを求めることは恥ずかしいことじゃない」ということが分かりました。
私は「助けを求めることは恥ずかしいこと」だって、思ってました。だから、リストカットしたり、自殺未遂をしたりしたんだと、思います。
私が自殺をしなかった理由は「嵐に出会ったから」なんです。
アイドル。ジャニーズに出会って変わったなんて、おかしいかも知れませんが・・・。
嵐の歌を聴いてるときは心から安心できるんです。
久実さんと一緒です。明るくしてるのもお芝居。笑顔でいるのもお芝居。全部お芝居だったんです。
そんなときに嵐の歌を聴きました。
「この人たち、アイドルなの?」って、思いました。
本当に歌に救われちゃったんです。
不思議ですよね・・・。
だから、車椅子で僕は空を飛ぶをみました。ファンだから。
やっぱり、ニノは不思議だな。と思いました。ここまで、感情をこめて演技ができる人いたのかな?って。

私は頑張って生きてきます。
辛くても。苦しくても。
私には嵐がいるから。二宮和也がいるから。
関係ないこと書いちゃってごめんなさい。
Posted by 笑顔。 at 2013年01月27日 22:50
★笑顔。さん

コメントありがとうございます。

ニノはやっぱり上手いな~って思わせてくれましたね。
見てる人の心を動かす、グッと胸に来る見せ方はさすがです。
思わず涙が出てしまった自分に驚きましたもん。

嵐とは運命的な出会いをしたって訳ですね~。
生き甲斐や張り合いを見つけられたことは、
その後の人生を楽しいものに変えてくれますもんね。素晴らしい♪
嵐に限らず、そんなファンの人たちが羨ましいです。

笑顔。さん自身にも、この世に存在する意味があるんですよ。
親目線で返事を書いてしまいますが、
居なくなって喜ぶ人なんて居ませんから。

>私は頑張って生きてきます。
楽しい未来を想像してるとね、
ニノみたいに素敵な人に出会える日が来る…
かもしれない(笑)
Posted by manamana at 2013年01月30日 10:52
上の画像に書かれている文字を入力して下さい