美容師は見た…

毛が細いセミロングのWさんはボリュームが欲しい方。
地肌にペタッとなるクセ毛で、傷んでないのにパサパサしてみえる髪質。

仕上げはボリュームを出し、ムースタイプではなく、艶スプレーを使いました。
「たっぷり使って」と仰るので、たっぷりスプレーしました。すると…
「ムースをたっぷりつけて欲しい」と。
中程から毛先につけていると、「ムース買うから、それをつけてくれる？」と。
どんだけつけたいんじゃー！（笑）
でも前回購入されてるので「どうぞ使って下さい」と渡すと、たっぷりの泡を
両手に分け、てっぺんにベタッとつけました。それを２回繰り返し(‥;)ﾜｫ
「これでいい、これでいいの」と満足顔のWさん。

たっぷり使った事に驚いたのではなく、ボリュームが欲しいのに、トップは
ペチャンコです。考えました…
鏡越しだと、後ろをたっぷりつけてる事が見えないので分からないのかなぁと。
「ペチャンコになる」が口癖なのは、あのムースのつけ方のせいではないかとか。
毛先の方がパサついた感じなので、根本からつける必要はないんですけどね。
決してケチってる訳ではありません(^▽^;)
しかしWさんのあの”つけた！”って感じのムースの使い方は圧巻でしたよ！
そりゃぁ私のつけ方にじれったい思いをされた事でしょう（笑）

これに限らずよくある事ですが、こちらが良いと思ってることが”お客様が良い”では
ないと言う事。こちらが首をかしげるヘアスタイルでも、お客様が満足する事が第一
で、そんな時は最後にブラシを渡す事さえあります。
私の場合、そんな事はプライド云々とは思ってませんので、満足してないのに
したような返事をして、毎度我慢したり、もう来なくなってしまう方が嫌ですから。

Wさんは今まで黙って見守って下さってたんでしょうかねぇ。
今日はそのまま、栄の松○屋まで買い物に出かけると仰ってましたから、
きっといつものようにムースをたっぷりつけたかったんですね～(^▽^;)ｿｯｶｿｯｶ

本当の『満足』とは…part１も合わせてどうぞ（笑）